人生の岐路に立った時に“自分を知る”ことを支援
株式会社マイシルは、2022年7月にスタートしたばかりのコミュニティサイト『マイシル』を運営する企業だ。同社は、『マイシル』の開発や運用に携わるエンジニアを求めている。
「これまではエンジニアでもある私が全ての開発を手掛けてきましたが、ビジネスの進展と共に経営に専念すべく、新たにお迎えするエンジニアにできるだけ早く開発部門を任せたいと考えています。そのため、20代でガッツのあるエンジニアに是非来ていただきたいと願っています。未経験であっても、やる気があれば大丈夫。技術は全て私が教えます」と代表取締役の白石玲二氏は呼び掛ける。
『マイシル』は、占い/スピリチュアル/ヒーリング/瞑想/心理カウンセリング等のサロンの検索や口コミ投稿・閲覧、予約ができるポータル。言わば、“占いサロン版食べログ”だ。類似サイトが数多くある中で、『マイシル』の特徴や強みについて、白石氏は次のように説明する。
「他は、口コミやレビューを有料で掲載したり、自社が運営するサロンについてのみ掲載するといった運用をしているものが大半です。その点、客観的かつオープンな掲載方針を取り、検索や予約までできるポータルは極少。加えて、それらがアングラで怪しげな雰囲気のマニア向けのサイトばかりの中、明るいイメージで万人に向けたつくりのサイトは『マイシル』だけです」
なお、『マイシル』のビジネスモデルは、①配信広告等の掲載、②会員向け有料サービス(無料の店舗単位検索に加え、占い師単位の検索が可能になる等)、③店舗向け有料サービス(予約手数料等)の3通りがある。
まずは東京地区を中心に店舗の掲載を始め、全国に広げていく。「全国に3,000店舗程度はあると言われているが、その90%を掲載する圧倒的なトップを目指す」と白石氏は意気込む。
この『マイシル』の意義について、白石氏はこう話す。
「人生の岐路に立った時や何か上手くいかない時、そして叶えたい夢ができた時、最も大切なことは“自分を深く知る”ことだと考えています。そのためには、占い師や心理カウンセラー等の力を借りて、普段は目に見えないエネルギーや導きを得ることも必要かもしれません。『マイシル』とは、そのように“自分を知る”ということからネーミングしました」
『マイシル』には、単なるポータルサイトではない意義があることが分かるだろう。
クローズドな情報をオープンにし、人類の知的進化に貢献する
白石氏は、システム開発会社やWebマーケティングツール会社での約20年のエンジニア経験をもって、Webマーケティングプラットフォームを提供するスタートアップを2名の知人と起業し、CTOとして、ターゲットへのポップアップ表示やプッシュ通知、チャットボット、アクセス分析等の機能の全てを一人で開発する。同サービスは1,000サイト以上に導入され、その後他社に事業譲渡した。
「この時は、Webマーケティングにおいて何が不便でどうすれば解決できるか、といった観点で仕事に取り組んでいました。そして、つくり上げたプロダクトが成功したところで、自分にはもっと大きな役割があるのではないかと思うようになったのです。ビジネスにおける負の解消といったことよりも、いわば人類の知的進化に貢献したいという思いです」と白石氏は2021年7月にマイシルを創業した経緯を説明する。
世の中には、有益な情報や素晴らしいサービスは数多くあっても、関心を持つ人やマニア以外にはクローズドな領域が沢山ある。これを、テクノロジーの力でオープンにすることで、多くの人達が知り活用できる機会を広げることが、ひいては人類の知的進化に繋がる、という考え方だ。検索サービス最大手が掲げているミッション「世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにする」と通じるものがあるだろう。
しかし、本当に人が知るべきは「自分は何者なのか?」ということ。自分は何に興味関心があり、どんな存在になりたいのか。まずはそれを知ることが出発点となる。そこで、クローズドな占い領域をオープンな世界にすると共に、自分を深く知る機会を提供すべく『マイシル』をスタートさせたのだ。
「自分自身、占いには興味があってサロンを選ぶ際、どこがいいのかが分からず困った経験があります。いくつかのサロンを試す費用も時間も惜しい人のためにも、『マイシル』は役に立てると自負しています」と白石氏は話す。
信頼関係をベースに事業運営に取り組むことを最重視
同社のメンバーは、現時点では白石氏の1名のみ。
「諸制度等はこれからつくっていくところで、是非コアメンバーとなる新しいメンバーの意見も聞き入れながらつくっていきたいと思います」と白石氏は話す。
但し、マネジメント方針は明確になっている。
「最重要なのは、信頼関係をベースに事業運営に取り組むこと。したがって、主体的に自由かつクリエイティブに仕事を楽しめる環境をつくることを重視しています」
メンバーが増えた時点でイメージしているのは、ホラクラシー組織。社内に役職や階級のないフラットな組織形態で、意思決定権が組織内で分散されるという大きな特徴がある。それに伴って、責任の所在もそれぞれの部署やチーム、もしくは社員個人に分散され、それぞれがより大きな裁量を持ち、自主的に仕事に取り組めるようになるというスタイルだ。
「開発チームは、この『Green』で募集するエンジニアに一任したいと思っています」(白石氏)。
働き方としては、スタイリッシュなオフィスを設けての出社と在宅ワークを自由に選べるハイブリッド型とする。勤務時間はフレックスタイムで、いずれも柔軟な働き方ができる。
「リモート体制で必要となるメンバー同士のコミュニケーション促進策も、新メンバーと相談しながらつくっていきたいと思っています」
そんな同社が求める人材像は、冒頭で触れた通りの20代でガッツのあるエンジニア。
「これから全く新しいサービスを世の中に問うていくに当たり、意欲や若さ、ポテンシャルを最重視します。技術は、エンジニア歴20年の自分からマンツーマンで全て吸収してもらいます。プログラミングに関心があり、自分がつくったもので人が喜ぶことをやりがいに感じられる人にとって、これほど成長できる環境もないのではと自負しています。是非アクセスしてください!」と白石氏は期待を寄せる。