booost technologies株式会社(以下同社)は、CO2排出量の削減または地球温暖化の影響への対処に焦点を当てた技術(クライメートテック)により、日本におけるカーボンフリーな未来の実現を目指す会社だ。2021年からは主力プロダクトであるCO2排出量管理・会計プラットフォーム『ENERGY X GREEN』の開発・提供をスタートし、企業の脱炭素化を促進。2022年2月にはグロービス・キャピタル・パートナーズをリードインベスターとして、東京大学エッジキャピタル、 NTTドコモ・ベンチャーズ、三菱UFJキャピタルから12億円を超える大規模な資金調達を行い、事業を飛躍的に拡大させるフェーズに移行している。
同社は2015年に設立して間もなく、クラウド型エネルギーマネジメントシステム『ENERGY X』の開発・提供をスタートした。エネルギー事業に必要な機能を網羅し、CO2フリー電気の調達、供給も実現できるプロダクトだ。その後、不可逆的に進むカーボンニュートラルの潮流の中で、先にも触れた『ENERGY X GREEN』の開発・提供をスタートして現在に至る。
プロダクトをさらに強化し、脱炭素ERPとしての確立を目指す
2021年からはCO2排出量管理・会計プラットフォーム『ENERGY X GREEN』の開発・提供をスタートし、国内上場企業のカーボンニュートラル(温室効果ガスの排出量と吸収量が均衡した状態)に向けた取り組みを後押ししている。
『ENERGY X GREEN』は企業のためのCO2排出量管理・会計プラットフォームとして、「CO2排出量の計測・可視化」「CO2削減の計画策定」「予実管理・オフセット」「各種報告レポートの自動作成」のプロセスを劇的に簡素化している。当プロダクトはプライム市場で情報開示が求められているScope1~3(注)まで対応していることから、導入先はバリューチェーンのトップ企業が中心となっており、実績は既に2万拠点に及ぶ。例えばイオン株式会社も導入先の一つで、全国各地の拠点やイオングループ各社、その他多数のサプライヤー等、それぞれの排出量を取得・管理している。グループ会社だけでも300社あまり、バリューチェーン全体では数万社にも及ぶ。
CO2を含む温室効果ガスの排出量の開示が義務化され、脱炭素社会へのシフトが急激に加速するなか、あらゆる業界での炭素会計ニーズは確実に増えていく。同社はクライメートテック分野におけるトップランナーとなるべく、主力サービス『ENERGY X GREEN』のさらなるプロダクト強化を推し進め、脱炭素ERPとしての確立を目指す。この展望について、同社は二つのポイントを挙げている。
booost technologiesは、CO2フリー電気の調達、供給が可能なクラウド型エネルギーマネジメントシステム「ENERGY X」、CO2排出量の可視化やレポート化可能なクラウド型プラットフォーム「ENERGY X GREEN」事業を通じ、CO2排出量の可視化、レポート、CO2フリー電気等の調達、供給、カーボンオフセット、需給管理など、カーボンフリーな未来に必要なサポートやシステムをワンストップで提供します。