個性でつながる経済をつくる
Port株式会社(旧社名 株式会社seedive)は、主にエンタメ事業者向けに『Talkport(トークポート)』や『Shoport(ショッポート)』といったサービスを提供している会社だ。
主な収益源はサービス内の販売手数料(販売売上の約20%)で、ビジネスモデルとしてはBtoBtoCの二方面。売上が入金されてから取引先への報酬支払いが発生するため、常にキャッシュインが先行する。ビジネスは急拡大のフェーズにあり、導入事業者数は2021年の1年間で200%増えた。
代表取締役を務める松谷陽平氏は、新卒で情報通信業大手の会社に入社し、携帯電話の法人営業部へ出向後、年間スマホ販売数でキャリア社員を含め部署内No.1の実績を上げた。その後、エンターテック企業に移り、YouTuberマネジメント事業やインフルエンサープロモーションの事業立ち上げを担当。2018年2月にPort株式会社(旧社名 株式会社seedive)を設立し、現在は事業および営業戦略を管掌するほか、サービス全般のグロースを主導している。
松谷氏が設立したきっかけは、複数の会社でインフルエンサーのマネジメントやキャスティング等の業務に携わる中で「インフルエンサーのマネタイズ」に課題を感じたことだった。
例えばYouTuberの場合、活動を続けるためにいわゆる“企業案件”を手掛けることがある。大きな報酬を得られるものの視聴者にとってはコンテンツの魅力が下がり、“企業案件”を受け過ぎると再生数は伸びにくくなる。また、YouTubeは再生数に応じてアドセンスの金額が上下し、収益が安定しにくい。
メインサービス『Talkport』は、こういった課題を解決するために生まれた。海外のYouTuberには、案件動画よりもファンクラブやオフラインミーティング、グッズ販売、ブランド展開等でマネタイズしていくケースも多い。インフルエンサーやエンタメ全般のタレントに向け、ファンから直接マネタイズできるツールが日本にも求められているのではないか?『Talkport』は、属人的な案件ベースではなく、プロダクトによって効率的かつ安定性が高いマネタイズを提供する。