社員の共通項は「ポップカルチャー好き」。ファン目線でのメディア作りが特徴
株式会社ナターシャは、国内最大級のポップカルチャー専門のWebメディア『ナタリー』の運営会社だ。
国内の最新音楽情報を扱う音楽ニュースサイトを皮切りに、マンガ・アニメ、お笑い、映画、舞台・演劇とジャンルを広げ、ポップカルチャーに特化した5ジャンルのニュースメディアを運営する。“ファン目線”が溢れるニュース記事や特集記事を1日平均100本以上発信し、月間での記事数は4,000本を超える。2020年12月の月間ページビューは7,000万PV、SNSフォロワー数は254万人を数えた。多くのファンに愛される『ナタリー』を軸に、オリジナルグッズの企画販売とイベントの企画制作事業も展開する。
「ポップカルチャーの素晴らしさを多くの人に届けることで、ポップカルチャーの発展を支え続けたい」この思いに共感するポップカルチャー好きの仲間を求める。
2007年にオープンした『音楽ナタリー』は、メジャー・インディーズを問わず国内の最新音楽情報を扱うニュースメディアだ。自社専属記者による独自取材に基づいたコンテンツが、“ナタリーらしさ”を醸成する。音楽ファンの共感と支持を得る一方でアーティストからの信頼も厚く、ファンとアーティストを繋ぐメディアとして認知されている。その後『音楽ナタリー』のスタイルを横展開し、現在ではマンガ・アニメ、お笑い、映画、舞台・演劇の5ジャンルのニュースメディアを運営する。
『ナタリー』の根幹にあるのは前述通り、ファンだからこそ可能な濃度の高いメディア作りだ。そこには編集部はもちろん、開発部や営業部、バックオフィスのスタッフに至るまで、「ポップカルチャーが好き」という芯が貫かれている。
開発部とデザイン部を統括する取締役・尾立淳氏は「エンジニアやデザイナーもポップカルチャーが好きで、ファンから“ナタリーさん”と擬人化されるほどに愛される『ナタリー』の良さを理解しています。そのため開発を進める上で、“『ナタリー』としてアリかナシか”をデザイナーと議論することがしばしばあります」と話す。
求めるエンジニア像については、「メディアのUI・UXに対してビジョンを持っている方、新しい技術の吸収と導入に意欲のある方を求めたいです。それは自分のスキルアップや好奇心を満たす目的ではなく、ポップカルチャーにまつわる情報をより早く、より読みやすく、より多くのファンへ届けるため。当社でのエンジニアリングの大部分がこのミッションに帰結します」と尾立氏は言う。エンジニアにもポップカルチャーへの強い関心を求める背景だ。
社内外ユーザーの反応をダイレクトに感じながらの開発。機能改善にアイデアを反映できる自社メディアの醍醐味
開発部は、ニュースサイト『ナタリー』とスマートフォンアプリ『マイナタリー』の開発・保守が基本業務だ。安定した品質でメディアを運営しながら、サービス充実に尽力する。編集記者がストレスなく記事を執筆できるようシステムを構築し、日々機能改善を重ねている。
全社横断での連携とコミュニケーションを主体に業務を行う同社では、職種は違っていても同じゴールを目指す前向きな議論が活発だ。「システムに対する社内の声をダイレクトに聞くことができます。またサービスの仕様変更や機能改善を行った際は、SNS等で読者の反応を感じられることも多い。社内外からの多くのユーザーのリアクションを肌で感じられるのは、当社ならではの魅力です」(尾立氏)。
開発部に所属するエンジニアの紺村氏は、入社理由について「前職はファイナンス系自社サービスを運営するITベンチャー企業で開発に携わっていました。元々ポップカルチャーが好きで、よりダイレクトに好きな分野に関わりたいと思うようになったのが転職のきっかけです。自分の経験と技術で『ナタリー』をさらに大きくしたいと入社しました」と話す。
紺村氏はSEO対策を担当した際に、数値分析のフローを体系化。その結果、2016年入社時の月間PV数を2020年末には1.75倍に伸ばした。「メディアの成長を一番近い場所から見られるのが大きなやりがい」と話す。目指すのはさらに大きな目標である月間1億PVだ。
尾立氏は「メディアを大きくするというミッションに、開発部一丸となって挑んでいます。日々の基本業務にスピード感を持って取り組み、活発にアイデアを出し合って機能改善を重ねたい。現在は、以前あったユーザー機能を改めて導入できないかを検討中。ユーザーが参加できる遊び心を取り入れた何かができないかを模索しています。新たに入る人にも思いついたアイデアを積極的に上げてほしいし、社員みんなの力で『ナタリー』というメディアを磨いていきたいです」と話す。
フラットかつ率直なコミュニケーションをベースにチームでメディアを作り上げる
現在はテレワークが主体になっているが、好きなアーティストやマンガ、観た映画の話題が飛び交う雰囲気はチームコミュニケーションツール上でも変わらない。「ポップカルチャーが好き」という揺るぎない共通項で、コミュニケーションはフラットだ。この関係性は仕事にも活かされ、改善点や要望等をマネジメント層に言いやすい。圧迫感のない自由な雰囲気が持ち味だ。
2014年にはKDDI株式会社の連結子会社となり、経営基盤がさらに強固になった。組織としては“大人化”したのだが、メディア運営におけるテーゼはメディアを立ち上げた当初から変わらない。「正しいと思うことを真っ当にやるメディア」「それを維持するために忌憚ない意見を交わし合えるチーム」であり続けたいという。
「『ナタリー』はライターや編集者などメンバー個人個人の個性的な仕事によって発展してきたという認識もありますが、それらの仕事の基盤となるのはやはりチームで、チームワークや協調性は常に大切にしていきたいです。いいチームワークには声がけや細やかなリアクションが大事。お互いの作ったものに対して“あれ良かったよ”と褒め合うことも、厳しい意見を言い合うことも、笑いも、雑談も、そういったすべてのコミュニケーションが仕事の肥やしになると思っています」(尾立氏)
エンジニアの紺村氏も「周囲を見回し、いっぱいいっぱいになっている人がいたら声を掛けるようにしています。全体的に人をケアするのが当たり前という雰囲気がありますね」と続ける。
ファンから深く愛される『ナタリー』のさらなる成長を目指す同社。開発部はポップカルチャーの作り手とファンを一層喜ばせたいと、サービス改善を加速する。ポップカルチャー好きが集う環境で自社サービスをじっくり開発できるのは、他社にはない魅力だ。ポップカルチャー好きには堪らないだろう。
同社の一員として最前線でカルチャーシーンを盛り上げたい。そう感じたならば、是非ともコンタクトを取ってほしい。