リモデラというサービスができるまで
はじめまして。REMODELA株式会社の福本です。
当社サービス「リモデラ」ができたエピソードについて簡単に説明します。
私たちは2013年にFURUEL株式会社(当社の前身となる会社)という会社を創業しました。
最初は不動産業からはじまり、後に建設業や民泊事業に取り組むことになるのですが、リモデラはそこで感じた違和感や業界課題から生まれることになりました。
■不動産会社からみたリフォームの面倒さ
とある中古マンションを購入して、リノベーションしようとしたときの出来事です。
「ここに壁をつくりたいなぁ~」
そこで当時から付き合いのあった建設会社に依頼をしました・・がなかなか出てこない。
・見積もりにきてくれて、寸法を測定してくれる。
・後日もう一回、複数の職人さんをつれてくる。。
・見積もりはなかなか出てこない。。遅い。。。
最初の電話からおよそ2週間ほど待って、やっと出てきた見積書には手書きで
”壁造作工事 一式 250,000円"
と書かれていました。
むむむ。よくわからん。。というか高い。。
(よく似た経験をしたことがある方、実家のリフォーム話で聞いたことがある方、きっといると思います)
私はこの問題がどうしても嫌で、自社で建設業免許を取得して、建設業をはじめてみることにしました。
双方体験してはじめてわかった業界の課題
■建設会社からみたリフォームの面倒さ
建設業をはじめてみると、今度は逆の立場から思うことがありました。
お客様から
「ここに壁をつくってほしいんだけどいくらくらいかかりますか~?」
すぐに答えられたらいいんですけど、これ現地を見てみないとわからないんです。
どんな大きさ、どんな素材にするかだけでなく、
電気は通すのかとか、消防法の規制は大丈夫とか、たくさん考えることがあって、
最初見に行った後にざっくりどんな職人さんが必要かを調べて、その後で依頼する協力業者を連れてきて見積をつくっていくんですよね。
職人さんはだいたいみんな忙しいからなかなか行けないし。。見積もなかなか集まらない。。
気付いたら2週間、みたいなことになってしまいました。
不動産会社、建設会社、双方を体験することで見えてきた課題、
きっと片方だけがよくなる、みたいなことはなくて、
双方同時に解決できる方法がないといけないなぁと思っていたんです。
何かいい方法はないかと悶々と考えながら月日が流れ・・・
とあるきっかけで中国の深圳にいったことをきっかけに事業が動き出すことになります。
中国深圳でみた圧倒的未来感
とある起業家仲間からのお誘いで中国の深圳にいきました。
急成長を遂げている深圳のIT企業を見学するツアーに参加できました(今ではもう見れません)
ここでみた光景は、まさに10年先の未来のようで、自分には衝撃すぎる出来事でした。
街中に新しいルールやサービスがどんどん出てくるようで、例えば。。
現金だとバスに乗れない → みんなQR決済なのでお釣りがない
バイクが走っていない → 渋滞の原因になるため乗ってはいけない
飲食店にメニューがない → 机のQRコードを読み込めばスマホがメニューになるので、注文は聞きに来ないしレジもない
今でこそ日本でもそんな様子がイメージできるようにありましたが、私が言ったのはコロナパンデミックよりもっと前です。
私は半年で3回も訪れましたが、毎回変わり続ける深圳という未来都市に夢中になりました。
中でも衝撃だったのが、オレンジ(?)のジャンバーを来た人たちがたくさん街中にいて、忙しい人の代わりに時間のある人が買い物や用事を済ませてくれるアプリ。
日本ではコロナ禍で流行りだしたUBER Eatsですが、既に2019年の深圳にはそれよりさらに進化したアプリが大流行していました。
なるほど..こういうマッチングアプリもあるのか..
今はたぶん入ることができないテンセントや、中国千人計画に選定されたテック企業など、見たことのないテクノロジーと圧倒的佐ウールで成長する企業を訪問することができました。
確か10社ほど訪問したのですが、その中の、ある企業との出逢いが私を人生を変えることになりました。
赤外線を利用したカメラ(3Dスキャナ)をつかって、空間を認識するという技術です。
写真を撮ればただそれだけで、下のような間取と3D写真が閲覧できるようになります。
これさえあれば、今まで建設業者が苦しんでいた多くの作業「寸法測って図面をつくる」「いろんな職人を連れていく」みたいな事がなくなります。
まさに探し求めていたものがこれだった!!!(ちょっと大きいし結構高いけど。。)
この技術があれば、きっと建設業界の未来を変えられると思いました。
きっとこのカメラがもっと小型化してスマホや眼鏡なんかに搭載された日には、寸法データをもとに遠隔でリフォームを提案することができるようになる。
そんな夢を描けるようになりました。
(実はこの時、既に北京の中古不動産ポータルサイトではARでリノベ提案できるようになっていました・・・)
リフォームの可能性
これが当たり前になった時、きっと今よりもっとリフォームの可能性は大きくなる!!
そしてその時に必要となるのは、気軽に職人と繋がるマッチングプラットフォームだ!!
この出来事の後、すぐにカメラを日本に持ち帰って開発をはじめました。
それは単にマッチングするだけで終わりのアプリではなく、
建設現場の職人たちにとって仕事が効率化できて生活が豊かになるようなアプリで、
一方の発注する側も安心してマッチングできて、しかもリフォームが楽しくなるアプリ。
あの日以来、おそらく何千回もの失敗を繰り返しながら、今のリモデラをアップデートしてきました。
しかし、その中で最も大きな障壁となっていたのが、3Dモデルを読み取るハードウェアの問題です。
しかし2022年9月、いよいよiOS16のアップデートで、LiDARスキャナを使ったアプリRoomPlanが利用できるようになります。
これにより、自分のスマホをかざせば、誰でも空間を簡単にスキャンすることができるようになります。
この問題がクリアすれば、私が今まで感じできた課題、世の中の建設課題の多くは解決できるでしょう。
リモデラはこれからが一番面白い。
2020年の公開以降2年間で、400社を超えるユーザーに利用されるまでになりましたが、ここからさらに爆発的に成長できると確信しています。
私たちは「未来のリフォームの当たり前をつくる」という大それた目標があります。
しかもそれを大企業ではなく、小さなベンチャー企業がやってのけることに意味があると思っています。
まだまだ大変なことは多いと思いますが、私たちはリモデラを広げて、
発注者にとって、リフォームの情報格差をなくし、もっと身近で選択肢のあるサービスへ
職人にとっては、スマホを開けばいつでも仕事があり、仕事が平等に評価される社会を実現する。
そんなより良い社会の実現に向けて仕事をしています。
仲間と楽しく、夢中になって、誇りを持てる仕事、未来に必要とされる仕事がしたい、
そんな価値観の方からのご応募を心よりお待ちしております。
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