株式会社ドリームズファクトリー

株式会社ドリームズファクトリーは、福岡本社、大阪オフィスの2拠点体制で事業を展開する広告代理店である。2021年1月、5期目を迎えたばかりの小規模な会社だが、全国のクライアントから信頼を得て、4期連続で増収増益を果たし、強固な財務体質を築いている。

同社の得意領域はセールスプロモーションだ。紙媒体、ノベルティ、イベント、WEB広告等をメインに、プランニングからクリエイティブ、効果検証まで一気通貫で行っている。全てクライアントと直接契約を結ぶ案件である。

創業期にあたるこれまでの4年間は、限られたリソースを有効に活用するため最も得意な領域である業界に集中してきた。大手クライアントから中小企業をを中心とし、地域単位、店舗単位でのセールスプロモーションを数多く手掛けている。

同社最大の強みは、様々な案件を手掛けてきた経験と実績に裏打ちされた企画提案力だ。

「例えば今、折込チラシの訴求力は失われたと言われますが、それは事実に反します。マーケティング・データを押さえて打てばしっかり成果が出せる、今もなお訴求効果の高いメディアです。そういった知識をもとに着実に成果を上げていきます」（採用担当）。

セールスプロモーションやマーケティングといった機能面でしっかり成果を上げると共に、人間関係を構築する。この両軸で戦略的に攻めることで、熾烈な価格競争に巻き込まれることなく持続的な成長を実現しているのである。

「弊社の経営理念は“関わる人々の感動と喜びを追求しそれを我々の商いとする”です。人を喜ばせたり感動させたりすることも対価に変えることができると考えています。機能として提供するマーケティングやプロモーションの成果から生まれる喜びや感動だけではなく、人と向き合うことで生まれる喜びや感動を目指しています」（採用担当）。

コロナ禍は同社のビジネスにとってもマイナス要因であったことは確かだ。緊急事態宣言下、売上が立たない月もあった。しかしそんな時でも、今まで人間関係を構築してたことにより、クライアントから予想外に大きな案件を打診された。

「売上に繋がるか繋がらないかで判断して対応を変えない。これは代表が方針として曲げずにこれまでやって来ました。それが実って、苦しい時に声を掛けていただき、危機を乗り越えることができました。コロナ禍がきっかけで、私達の考えが間違いではなかったと実感しました」（採用担当）。

設立以来、ドリームズファクトリー社が一部業界に特化して事業を展開してきたのは、限られたリソースを得意分野に集中させ、有効に活用するためだ。狙い通り初年度から黒字化を達成すると、その後も業績は順調に推移。2020年もコロナ禍の影響を受けつつ、最終的には増収増益で決算を終えている。

こういった背景のもと、同社は5カ年計画を策定。まずは2021年、東京オフィスを開設し、翌年以降、中四国、北海道へと進出する。その上で、業界を絞るらず、メーカーやディーラー、学校等、幅広い業界へ営業対象を広げていく計画である。その計画を着実に実行するため、営業、クリエイティブディレクターといった人材の補強も急ぐ。

ただし、組織規模を急拡大する予定はなく、当面は少人数体制を維持し、現段階では多くても20名程度に留める考えだ。
その背景にはあるのは起業時の目的だ。
代表が会社を作った目的は、顧客ファーストかつ従業員に利益を還元できる会社作りを目指しドリームズファクトリー社を立ち上げたのである。

「弊社は、賞与はしっかり払いますし、繁忙期以外は残業も少ないです。営業成績も個人ではなく、全体業績で評価します。社員に還元すること、売上を作ること、いずれも少人数の方が自分達の力量でコントロールしやすいと考えています。現段階では少人数体制が自分たちには合っていると考えています」（採用担当）。

将来的に実現を目指すのは“夢が集まる会社”だ。そのビジョンは社名にも込められている。

「社員1人、1人が主人公の会社にしたいと考えています。将来、社長をやりたいと言い出す社員が出てきたら任せても良い。というか早く任せたいようです(笑) 飲食店をやりたい社員がいれば、新規事業を立ち上げれば良いと考えています。夢を持った個人が集まって、それぞれが好きなように事業化できる会社が理想です。学校の運動場を創業時に作っただけとよく代表は社内で言っています、今はサッカー部だけかもしれないけどやりたい人が野球部を立ち上げり、テニス部も作るそのような状態。未来に向けて自由に夢を実現してほしいというのが川崎の想いです」（採用担当）。

経営理念や長期ビジョンを実現するため、同社は従業員教育に重点的に取り組んでいる。職能、態度、価値観の3本柱が教育の基本ベースだ。職能はOJTやOFF-JTによってマーケティングやSP、印刷の知識等を伝える。

「「ドリームズファクトリーで3年間学べば広告営業の基礎を作ることができます。クリエイティブに関しては、私や10年以上の経験を持つクリエイティブディレクターが企画の立て方を含めてお話しします」（採用担当）。

一方では価値観や態度に関する教育も、毎朝の朝礼時間、毎週定期的に開催する勉強会、月に1回、社員全員が集まる営業会議等の機会に時間をかけて行う。仕事とは何か、顧客にどう向き合うべきか、広告マンとしての成長や企業の文化作りが目的である。

こういった教育を通して、営業なら未経験からスタートしても3ヶ月程度の研修期間を経て、一人で客先を訪問して商談できるレベルにまで成長していく。クリエイティブディレクター職に関しては、オペレーターしか経験がない状態から、自分で企画を立てて外部の制作スタッフに仕事を振って管理できるまでのスキル習得が可能である。

現在のドリームズファクトリーに参画する魅力は、そういった一人前のスキルを身に付けられることだけではない。会社作りに参加できることも大きな魅力だ。2021年1月現在の社員数は6名。小規模な会社としては、待遇や労務環境の整備ができている方だが、まだまだ何もない状況に近い。しかし人数の増加に合わせた仕組み作りが必要となってくる。そこで社員の声を最大限に活かしていく考えだ。

「弊社は採用において職能的なスキルは重視しません。営業に関しては未経験でも構いません。一番欲しいのは環境を作っていくことを楽しめる人材です」（採用担当）。

会社作りだけではなく、部署の運営自体もこれからだ。今後、人員が増える中、自分達の手で部署を作っていくことができる。指示に従って仕事をするだけでは満足できない人材には非常に面白い環境だろう。

「作られた環境の中で生きるのか、自分が生きる環境を作るのか。これからの世の中、環境を作るスキルは非常に重要です。我々は工場で機械を運転して生産することによってお金を生んでいるわけではありません。人で勝負をしています。教育に時間をかけ、投資している理由はそこにあります。その投資が個人にとっても会社にとってもプラスになる。そういう世界を目指しています。ドリームズファクトリーはこれからの会社です。大変なことも沢山ありますが、成長意欲がある人が自己実現を目指すにはぴったりの会社です」（採用担当）。