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株式会社福井

  • 商社(卸売)・流通・小売り系
  • 製造・メーカー系
  • IT/Web・通信・インターネット系

エンゲージメント経営でEC事業も急拡大。創業111年、“人が主役”のDIY総合卸

自社サービス製品あり
残業少なめ
カジュアル面談歓迎

企業について

人口約83万人の政令指定都市・大阪府堺市は、中世から自由自治都市として職人や商人が活躍し、独自の文化・経済圏を形成してきた地域である。16世紀、鉄砲とタバコの伝来を機に包丁鍛冶技術を活かした産業が生まれ、鉄砲やタバコ包丁の産地として隆盛を極めた。明治以降は大阪、京都の食文化の影響を受けながら料理人用包丁の産地として発展。現在では国内シェア98%を誇る、日本三大刃物産地の一つとして知られる。

株式会社福井は、堺市で明治の終焉間際に誕生し、約110年間の歴史を刻んできた老舗企業である。堺市の伝統産業である堺打刃物を主力商品としたDIYツールの総合卸売業を営んでいる。自社内でも職人を擁して和包丁を製造し、国内のみならず欧米へも輸出している。

現在(2024年2月)の取扱商品は、包丁や農業用はさみ等の刃物類の他、キッチン用品、園芸用品・農業資材、水回り・配管部品、家庭用品、工具・金物、塗料・接着剤、アウトドア・フィッシング用品等、ホームセンターに陳列されているような道具類で、物流在庫SKUは2万アイテム、商品データベースのマスター行数は35万行に及ぶ。

長年、同社が強みとしてきたのは全国に張り巡らされた販売網である。特に高度経済成長期からバブル期までは、ホームセンターや金物卸売商への販売を通して、持続的な成長を遂げてきた。その後、安価な海外製品の流入や景気停滞等もあり停滞した時期もあったが、近年はインターネット通販各社との取引拡大もあり再び業績を成長軌道に乗せた。リーマンショック明けの2010年を機に売上高は右肩上がりに転じ、2018年には過去最高売上高を達成。その後もさらに伸ばし、2023年まで14期連続で増収増益を続け、2024年に入ってもその好調をキープしている。

特に2020年以降は、これまでに例のないほどの飛躍的な成長を遂げた。要因はコロナ禍における“巣ごもり消費”の拡大である。同社においてはキッチン用品やアウトドア用品のニーズが特に伸びた。卸売のみならず自社EC店舗を通したBtoCのビジネスも急成長を遂げている。

近年の成長を下支えするのは、2016年に刷新した物流体制だ。同社は商品点数が膨大になるにつれ、正確な情報を把握できるよう商品データベースを整備し、販売先ごとに最適化された提案ができる体制を整えることで営業力の強化にも繋げてきた。そして2016年、EC大手との取引拡大を機に本社すぐ近くに物流センターを新設。同時に物流システムを刷新したことで、年々高度化する顧客ニーズに対応できる物流サービスを実現したのである。

代表取締役社長・福井基成氏は語る。

「私が入社した頃は分厚い紙の台帳を持って営業していましたが、アイテム数が膨大になったので商品データベースを整備しました。これができていない同業者は意外に多いのが現状であり、弊社の競争優位にも繋がっています。さらに売上拡大の起爆剤となったのが物流体制の刷新です。同じ価格なら納期が早い方が有利ですし、納期が早ければ多少高くても買って頂けます。ただ、こういった強みを活かすのは最終的には人間です。だからこそ人間への投資に注力してきました。卸売業を続ける以上、社員重視のポリシーは経営戦略の柱から外れることはありません」(福井氏)。

福井氏は2022年には創業110周年を迎える同社6代目社長だ。幼少期から“刃物屋の息子”としてはさみ、包丁といった道具類には愛着を持って育った。早稲田大学卒業後、大手タイヤメーカーに就職。グローバル購買部門で原材料調達のキャリアを積み、2006年に家業である同社に入社している。

入社当時は同社は苦戦の時期だった。創業当時から全国に販売網を築き、多様な販売先を持つことでリスク分散しながら持続的な成長を遂げてきた同社だが、バブル崩壊後は成長が鈍化していた。そのようなタイミングで入社した福井氏は、まず業績回復に注力。自ら得意先を持ち営業活動に従事し、2010年頃には再び成長軌道に乗せた。

その上で取り組んだのが組織改革だった。入社当時は組織化そのものができておらず、業務が属人化していた。営業や物流も仕組み化がなされておらず、EC市場の拡大等によって多様化するマーケットに対応できる体制がなかったことで効率性が失われていたのである。

2014年、その状況を打開するため、組織の機能分化に着手。顧客の業種ごとに担当課を設けることで業務の効率化を図った。同時に守備範囲と役割が明確になったことで、各社員の専門性が向上し、顧客への提案の質も高まっていったのである。

さらに翌年には、現会長が社長を務めていた時に定めた社是“共に喜ぶ”をベースに、基本方針と行動指針を策定し、ワーキングエンゲージメント向上にも取り組み始めた。

基本方針では最上位に社員が位置付けられ、以下、家族、顧客、得意先・仕入先、社会・近隣地域と続く。これは、共に働く社員や社員の家族を最重視するという経営者としての意思表示である。待遇面の改善や従業員教育に注力し、さらに社員の声を事業に反映する仕組みを整えた。2016年の物流センターや物流システムの整備、アウトドア・フィッシング用品の品揃え等は、社員の声を具現化したものであり、近年の売上に大きく貢献する結果となった。こういった施策は従業員満足を向上させ、離職率の大幅な低下にも繋がっているのである。

一方の行動指針は「儲けよう」「成長しよう」「気配りしよう」「きれいにしよう」。この4つを「全スタッフが共有すべき価値観」として掲げている。

「基本方針は“社員や社員の家族、お客様、そして地域社会に対する会社からのお約束”です。国でいえば憲法にあたります。経営者である私達はこの約束に則った行動をしなければなりません。一方、行動指針とはシンプルな言葉をつかって“会社から社員へのお願い”を表しています。私は会社と従業員は互恵関係にあると考えています。あくまでも利益を上げることを前提としつつ、従業員一人ひとりの成長をも同時に実現していける相互作用的な存在を目指しています」(福井氏)。

2010年代におけるこうした社内改革の結果、売上高は2023年末時点で14年連続の増収となった。福井氏は2020年代も引き続き、年率10%前後の成長を維持していく見通しを立てている。同時に、“社員が入って良かったと思える会社”“子供に自信を持って勧められる会社”という自身の理想を実現したい考えである。

今後の成長のカギを握るのは、近年急拡大しているBtoCのEC事業である。2020年以降は高い伸び率を継続中。同社ではB2C事業を、他卸売事業と均等の売上規模に育てていく計画である。

そのEC事業を担うのは営業第3課である。所属メンバーはいずれも未経験で配属され、店舗運営やページ制作の実務を通してスキルを身に付けてきた。各自コツコツと学習・改善を重ねながら、某ECモールでは月間優良ショップを過去3度受賞。さらなる成長に向け、体制強化を図っているところだ。

福井氏は、自社の魅力を次のように語る。

「弊社は大企業とは違い、誰もが入社当日から即戦力です。部署や職種を問わず、すぐに活躍できます。同時にワークエンゲージメント向上にも注力しているため、スタッフとの対話を重視する社風です。ごく当たり前のことですが、当社では社員を子供扱いしません。細かいルールというよりはみなさんの自主性と責任感が尊重されます。話は変わりますが、当社の堺市は都会と田舎のちょうど真ん中くらいの居心地のいい街です。大阪市内と違って通勤も楽なので、長く働きたい方には魅力的な環境だと思いますよ」(福井氏)。

ワークエンゲージメントについては、早い時期から『wevox』を導入し、社員との対話を重ねてきた。定期的に行われる1on1ではビジネス上の打ち手というよりは、環境改善案や成長に関する相談など”デスクで出来ない私的な話”が主に交わされている。対話を通じて、会社と個人の両方の成長を実現させるために必要な場とされているからだ。

2021年度は教育制度も刷新。これまでの外部研修を停止し、スタッフをランダムにチーム分けした自主ラーニング制度を開始。コロナで自粛中の飲み会に代わって、部署を越えたつながりを生む場としても期待されている。ユニークなところでは社員のためのミニ図書館が社内に設置されている。読書を通じてビジネススキルの獲得だけではなく人間力を磨いていくことを目的としている。

「仕事に役に立たない知識はありません。テーマは自由。自分の好きな分野を見つけて学習し、成長を実感してもらえればと考えています」(福井氏)。

さらに取扱商品に愛着が持てることも大事な要素だ。

「面接で転職理由を聞くと“自分が売っている商品に疑問がある”という人は意外に多い。弊社では人様に迷惑をかけるような商品は販売しません。事実、弊社の仕入先は真面目な老舗メーカーばかり。そのおかげか、当社は商品教育に力を入れなくてもスタッフが自発的に学んでくる。商品への愛着が自然と湧いてくるからでしょう。後ろめたい商売をしないことは初代からの伝統です」(福井氏)。

平均年齢は36歳。老舗企業でありながら、若い世代が活躍する企業である。そこに迎え入れたい人材は、ポジティブで真面目な人材だ。

「卸売業は極論すれば面倒くさいことの代行業。社長の私でも面倒な仕事ばかりやらされます(笑)。どうせ面倒くさいことやるなら、気分良く仕事をしたい。嫌々やっても仕事の量は減らないし、楽しくやったからといって仕事が増えるわけでもありません。知識やスキルはいくらでも後天的に身につけることは出来ますが、ポジティブさや真面目さはその方のポリシーみたいなもの。ですので採用ではそこを重視します。」(福井氏)。

伝統にあぐらをかかず、時代の変化に合わせたチャレンジを積み重ねている同社。その渦の中心にいるのは社員一人ひとりである。成長したい、自分の経験をいかんなく発揮したい、あるいは潜在的な能力を目覚めさせたい。株式会社福井は、そういった希望を叶える環境が整った会社だ。

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企業情報

会社名

株式会社福井

業界

商社(卸売)・流通・小売り系 > 総合商社・専門商社

製造・メーカー系 > 食料品・日用品・雑貨・文具

IT/Web・通信・インターネット系 > Webマーケティング・ネット広告

企業の特徴
カジュアル面談歓迎、自社サービス製品あり、残業少なめ
資本金

1000万円

売上(3年分)

20231244億円

20221238億円

20211235億円

設立年月

1950年05月

代表者氏名

代表取締役 福井 基成

事業内容

堺刃物製造および園芸用品・工具・作業用品などの卸売および小売

株式公開(証券取引所)

非上場

従業員数

124人

平均年齢

35.9歳

本社住所

大阪府堺市堺区九間町東1丁1番10号

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