一人ひとり異なる“瞳”にマッチするカラーコンタクトレンズを提案
真のD2C(Direct to Consumer)ビジネスを追求する、TOONE(トーン)株式会社。
社名には、“to one(一人ひとりへ)”という想いが込められています。
同社は、エンドユーザー一人ひとりが持つ「イメージ通りの私になりたい」「私らしい、私でありたい」というニーズに合致した“パーソナライズ”された商品を提供することをコンセプトに掲げる、2020年9月に設立されたばかりのDtoCスタートアップ企業です。
D2Cビジネス第一弾の商材は、2021年7月の発売予定のカラーコンタクトレンズ。
従来のカラーコンタクトレンズの販売シーンでは、女優・タレント等のイメージモデルを前面に立て、「自分もこんなイメージになりたい」というユーザーの願望にリーチする方法が主流だが、実際はユーザー一人ひとりの瞳のサイズや色、肌や髪の色は十人十色。カラーコンタクトレンズは、基本的に店頭やオンラインショップでの試着ができないため、購入後に装着して初めて「イメージと違う!」ということが起こりがちだ。
「当社は、イメージモデルのような“誰か”に合わせるのではなく、“あなた”に合うカラーコンタクトレンズを提供します。そのための“パーソナライズ”を、自社開発のアプリとECサイトを活用したD2Cサービスを通じて実現させます。キャッチコピーは『なりたい私に、瞳から』です」と創業者でCCO(Chief Creative Officer)の山岸晃華(あきか)氏は説明する。
具体的には、通常カラーコンタクトレンズの展開は1デザイン・1カラーが主流のところ、同社では1デザインにつき複数カラー、計100近くのバリエーションで展開。アプリを起点とした独自コンテンツでユーザー一人ひとりの「なりたい私」にマッチした商品を提案する。こうした手法でカラーコンタクトレンズを提供する同業社はいまだなく、唯一無二であることから同社は業界のゲームチェンジャーになることを目指している。
「カラーコンタクトレンズのように、自分に合うもの、真に自分が欲しいものを思うように購入できないというボトルネックは、至る所に存在していると思います。そして、真のD2Cサービスとは、ユーザー一人ひとり異なるニーズに応え切る体験とその体験から得られる共感・満足感を提供するものではないかと思うのです。当社は、真のD2C企業として、こうしたボトルネックを解消する“パーソナライズ”をキーテクノロジーとしたビジネスを広げていきます」と山岸氏はビジョンを語る。
ユーザー1人ひとりのニーズに向き合う“真のD2C”の実現を目指す
東京都出身の山岸氏は、日本大学芸術学部在学中からマスメディアでの活躍を目指し、2012年の卒業後は地方の放送局にアナウンサーとして就職。2014年にテレビ朝日のデジタル開発部に転じ、コンテンツディレクターとしてスマートフォン向けニュースサイトの記事制作を手がける。「企画から取材・撮影、編集、記事作成、入稿まで一人で取り組んだ」と山岸氏。
2015年、培ったスキルを活かし、「Abema TV」の立ち上げに関わる。2017年、SNSコミュニティプロデュース事業などを手がけるベンチャーにD2Cサービス開発担当取締役としてジョイン。Instagramにマッチするファッションブランドを立ち上げ、ゼロからアパレルやコスメ、アクセサリー、フードなどの商品企画やインスタグラマーのキャスティング、ブランディングなどの業務を担う。「着想から商品のリリースまで、4カ月程度という猛スピードで形にした」と言う。
その後、会社の方針でB2B事業への担当シフトを機に、同社を離れてTOONEへの参画を決めた。その理由を、山岸氏は次のように話す。
「ゼロから立ち上げたD2Cビジネスに思い入れが強くあり、もっと追求したいと思ったからです。その背後には、ユーザー一人ひとりのニーズに向き合う“真のD2C”が実現できていないという問題意識が根強くありました。送り手の自分が何をつくりたいかなんて、正直どうでもいいこと。そうではなく、ユーザーが真に欲しいものを届けることに価値があるとの思いがあります。それが、TOONEのコンセプトに繋がったのです」
各領域でのエキスパート5名が集まりスタートした同社は、2021年10月には20名体制に増強する事業計画を立てている。今ジョインすれば、専門領域での知識や経験を積めるだけではなく、画期的なD2Cビジネス企業のコアメンバーとして存分に活躍できるフィールドが得られるに違いない。
あらゆることを“自分ごと”として考え、意見や提案を言い合うカルチャー
事業のコンセプトは確立していても、スタートしたばかりの同社の組織体制づくりはこれからという段階。
「逆に、経理やマーケティング、Webデザイン、グロースハックなどどんなポジションであっても、“自分の事業”という意識を持ち、あらゆることを“自分ごと”として考えて意見や提案をしてほしいと思います。セクショナリズムは一切無用。そして、自分たちは何のためにこのビジネスを手がけているのかという目的を常に意識して取り組んでほしいです」(山岸氏)
但し、それは自分がやるべき足元のミッションを完遂した上でのことは言うまでもない。自らの責任を果たした上で、お互いに意見や提案を言い合うカルチャーを同社はつくろうとしている。
「自らの責任を果たしている上で、上下関係はフラットでありたいと思います。運用に関わる主要メンバーは、上は34歳から下は21歳のインターンまで13歳の開きがありますが、今でもフラットにコミュニケーションしていますよ」と山岸氏は話す。
働き方としては、東京メトロ「広尾」駅から徒歩1分のオフィスをベースに、リモートワークにも臨機応変に対応するスタイルを取る。
そんな同社が新しいメンバーに求める最重要の資質は、コミュニケーションスキルだという。
「いろいろなバックグラウンドを持つ社内外の関わる人に対し、相手に応じて物事を伝える力がとても重要だと思っています。そして、既存のものに捉われることなく、新しいやり方に積極的にチャレンジできること。そんな方は、ぜひアクセスしてください!」と山岸氏は呼びかける。