世界を変える!日本発のソリューションを開発
Qufooit Japan(クフーイットジャパン)株式会社は、自社にてオリジナルサービスであるWebメディア向けサイト内検索エンジン「Insight Search Engine(ISE)」を開発・提供している会社だ。コンテンツ内をシステムで回遊・精査し、ユーザーの検索行動に基づいて検索ワードに紐づくコンテンツや広告を返す、というサービスだ。会社設立は2016年11月で本社を東京都新宿区に置くほか、2020年からはイギリス・ロンドンにもオフィスを構えている。
CEOであり創業者の池田和生氏は、アキナジスタ株式会社や株式会社インタースペースで新規事業開発責任者を歴任してきた人物だ。インフィード広告の先駆けとなる新規広告事業の立ち上げや、営業組織の組成・統括などを推進し、その後、株式会社karakuriを創業(2020年5月に現在のQufooit Japanに社名変更)した。また2019年には英国貿易投資総省(UKTI)の起業家認定プログラム「Global Entrepreneur Program(GEP)」に選出されている。
池田氏が前職時代に記事広告アドネットワークを新規事業としてサービス化した際、メインの業務は広告配信の効果検証だった。ただ、広告を配信するスキームだけでは、デマンド(広告主)サイドからパブリッシャー(媒体)サイドへの一方通行のコミュニケーションに限定されてしまう。そのため広告効率を改善できたとしても、それが最善の手法であるかの判断は難しい。本来ならばパブリッシャーサイド、そしてサイトへ来訪するユーザーとの双方向のコミュニケーションが必要であり、双方へ向き合ってこそ最善の手法が編み出せるのではないか?という考えがあった。
「パブリッシャーのサイト内状況やユーザー動向を把握する方法はないか?」それを真摯に向き合って考えた結果たどり着いたのがサイト内検索サービスだった。
サイト内での検索行動はユーザーアクションのひとつであり、検索キーワードを収集・分析することでユーザーの動向を把握できる。さらにユーザーから検索支持の高いキーワードを記事タイトルやコンテンツ内容の企画立案に活用したり、検索行動によってサイト内の回遊率・滞在時間といった数値指標が向上したり、検索行動をとるアクティブユーザーへの高い広告効果が期待できたりなど、サイト内検索には無限の可能性がある。
ISEはそれらすべての可能性を託したサービスだ。
自然言語処理を活用した独自の検索ロジックによる最強のサイト内検索エンジン
ISEの導入メリットは大きく3つある。
1つはデータ取得。サイト来訪ユーザーのインサイトデータを取得することができる。
2つ目はユーザーのアクティブ化。ユーザーによる検索というアクションがユーザーをアクティブにする。このアクティブ化したユーザーの検索意図を反映した最適なコンテンツを届けることができる。
3つ目は広告収益の向上。サイト内検索を利用するユーザーはモチベーションが高く、マッチした広告を配信することで効率的に広告収益を得ることができる。
Qufooit Japanによると、ISEの導入により導入前と比較して約100倍のサイト内クエリエントリを取得できるようになる。セッション継続時間は平均より7倍長くなり、CTR(Click Through Rate:クリックスルー率)も平均で最大10倍になる。
ISEの競合には、記事のウィジェット型サービスがある。競合とISEとの違いは、ISEはサイト内に検索窓を設けていることと、検索表示に独自の検索ロジックを採用している点にある。そのためISEの検索利用率は高く、大きな優位性となっている。また検索利用率の高さは広告効率の高さにも結び付く。
サイト来訪ユーザーのインサイト情報の取得、ユーザーのアクティブ化、さらにアクティブ化したユーザーへの最適な広告配信という画期的な特徴を備えるISE。主な導入実績には、「デイリースポーツ」を運営する株式会社神戸新聞社や、「日刊サイゾー」などを運営する株式会社サイゾー、「LOCARI(ロカリ)」を運営する株式会社Wondershakeなどがあり、ISE導入メディア数も順調に増えている。
2019年、Qufooit Japanはポルトガルのリスボンで開催されたWebSummitにISEを出展した。ISEは高い評価を獲得し、欧州のベンチャーキャピタルやパブリッシャーから商談の申し出などがあったという。「世界に通用する」という確証を得たQufooit Japanは、WebSummitでの実績と自信をもとに、現在はイギリスでの事業展開を進行中。その後はイギリスでの実績を足掛かりに、ヨーロッパやアメリカでもISEがどれだけマーケットへ食い込むことができるのか、チャレンジを続けていく。
世界を相手に戦えるメンバーたちと一緒にチャレンジできる環境
2020年9月時点の従業員数は5名で、平均年齢は30代半ば。新卒・中途の割合は中途入社が100%を占める。
組織は、営業チームとエンジニアチームの2組織体制。階層は特になく、コミュニケーション上も経験や年齢などの垣根はない。リモートワークも導入しており、新潟・佐渡からフルリモートにて参画しているメンバーもいる。
休みは土日祝休みの完全週休2日制で、夏季休暇(5日)、年末年始休暇(12/28~1/4)のほか、2日間のライフ休暇(子どもの参観日や運動会などのイベント、1親等以内の親族の通院などの付き添い、介護などに充当)といった制度もある。またリモート支援費として一定額の支給も実施中(2020年9月~2021年8月を予定)だ。
今回の採用では学歴、性別、資格は問わないが、バックエンド開発経験5年以上、バックエンドで経験した言語の数が3つ以上、Linuxでの業務経験5年以上を求める。中途採用実績としてはQufooit Japanの現リードエンジニア(20代中盤)があり、開発のほかマネジメント面でも活躍して現在なくてはならない存在になっている。
求める人物像は、自ら考える力を持ち、課題に対して真摯に向き合える人、そして、新たなことへのチャレンジを恐れない人だ。海外も視野に入れて働いてみたい人も歓迎される。また、「顧客、会社、社内メンバーに対して誠実であること」という企業ポリシーへの共感も求められる。
代表の池田氏によると、今のQufooit Japanが提供できるものは、「世界で一緒に戦うことができるメンバーと一緒に挑める環境」だという。WebSummitでの高い評価は、海外メディア企業のISEの試験導入という実績につながった。また池田氏はイギリスの起業家認定プログラム(GEP)に選出され、ビザの取得や現地協力者とのコネクション構築など、公的な後ろ盾を得ることができた。舞台は整いつつある。海外でも通用する日本発のサービスをつくり上げ、「世界とガチンコで勝負したい!」というエンジニアはぜひ問い合わせてみてはいかがだろうか。