株式会社 JERAのインタビュー

プロフィールを教えてください。

私は1968年にチュニジアで生まれました。母国の自動車部品会社で製造・資材エンジニアとして1年半ほど働いた後、文部省の奨学金をもらって1994年に来日しました。日本を選んだのは、最先端の技術を持つ国でありながら、古くからの伝統や文化が残っており、技術と文化が調和しているところに興味を持ったからです。まず大阪外国語大学で半年間日本語を学んでから、日本大学に入学しました。大学・大学院で学んだのは土木工学・計算工学です。2000年に博士課程を修了した後は、日本大学の助教授として、1年半にわたって計算工学を教えながら研究に携わっていました。

その後、入社したのが大手コンサルティングファームです。その会社では、大学で学んだデータアルゴリズムやデータサイエンスの知識を活かし、テクノロジー戦略・導入コンサルタントとして約4年間勤務しました。

その後、JERAに入社するまではどのような経験をされてきたのですか。

2005年からはグローバルに事業を展開する自動車部品会社で、アジア地区のIT責任者として、基幹システムの構築やシステムインテグレーション、セキュリティシステムの構築などを手がけました。そして、2013年に大手飲料メーカーに入社し、CIOとしてマスターアーキテクチャの設計やシステム統合などに携わった後、グループのIT子会社の代表取締役社長に就任しました。

JERAに入社したのは2018年4月です。現在は、常務執行役員　Global Chief Information and Digital Officerとして、当社のICT部門を統括しています。会社全体のICTプラットフォーム構築などICTに関するビジネス戦略を策定し、それをグローバルに実行していくのが私の役割です。

JERAへの入社を決断された理由を教えてください。

JERAに入社する前に、役員の方たちと約8ヶ月間にわたって、何度も話し合いました。その中で彼らの言葉から、自分たちは日本だけでなく世界ナンバーワンのエネルギーカンパニーになるのだという情熱が強く伝わってきたのです。「こんな戦略を考えているからサミさんにぜひ来て欲しい」と具体的な戦略を交えたビジョンを聞き、私もその一員となってチャレンジしてみようと決意しました。

先ほどお話しした通り、JERAに入る前は大手飲料メーカーのIT子会社の社長という比較的安定した立場でした。しかし、JERAに来たらゼロからIT戦略を作って、システムを構築していかなければいけません。大変ですが、それだけに大きなやりがいがあると思ったのです。

今の仕事の面白さ、やりがいを教えてください。

自分が立てたICT戦略を実行し、会社の成長を日々実感できることが面白いですね。例えば2020年3月に、私たちは日本のエネルギー業界で他社に先がけて基幹システムをクラウド上で稼働させました。このように、JERAが日本で他社に先がけた実績がすでにいくつか出てきています。コンサルティングファームのコンサルタントの皆さんが、「JERAはこんなに早いスピードでITプラットフォームを構築しているのか」と驚いているくらいです。

私は新しいテクノロジーをどのようにビジネスに取り込んでビジネスを変革していくかを考えることが大好きです。例えば今話題の5Gをどのように私たちのビジネスに活用したらいいのだろう。そんなことを考えていると、本当にワクワクします。

仕事で大切にしていることは何ですか。また、応募者へのメッセージをお願いします。

一番大切にしているのは人材です。そしてチームメンバーの教育には特に力を入れて取り組んでいます。教育のためのドキュメントも自分で作っていて、ブロックチェーン、トランスフォーメーション、AI、クラウドなど、これまで20種類以上のドキュメントを作りました。

世界一のエネルギーカンパニーを目指し、現在JERAではAIやクラウドなど最先端技術を駆使してデジタルトランスフォーメーションを推進しています。ICT部門では海外出身者など様々なバックグラウンドを持ったメンバーが活躍しており、エンジニアにとってはとても刺激的な環境です。技術はもちろん、ビジネス課題を解決する力まで身に付けることができるのも魅力です。エンジニアとしてさらに成長したい方をお待ちしています。