ミヨシ石鹸株式会社

ミヨシ石鹸株式会社（MIYOSHI SOAP CORPORATION）は、せっけんや化粧品の研究開発および製造販売をおこなっている会社だ。創業は1921年。2003年にミヨシ石鹸株式会社として設立した。本社は東京都墨田区緑、工場は兵庫県神戸市にある。

代表的な製品には「無添加シリーズ」のハンドソープやボディソープ、「無添加白いせっけん」などがあり、ロングセラーとなっている商品も多い。「ひとにやさしく、地球にやさしい製品」をモットーに自然由来の天然油脂にこだわり、化学合成剤は一切使用しない。油脂の生成から最終生産まで一貫して手がけているのは、数ある石けんメーカーの中でも珍しい存在だ。

体や衣服、食器など何かを「洗う」場合、ほとんどが水を使って汚れや脂を落とす。しかし水と汚れはそのままでは交わらないため、それらを結びつける物質が必要となる。せっけんや洗剤には“界面活性作用”があり、汚れや脂に水をしみ込みやすくしてくれる効果がある。

新型コロナウィルスが流行し、せっけんやハンドソープへの需要が急激に高まった。新型コロナウィルスは「エンベロープ・ウィルス」という種類のウィルスで、せっけんはウィルス表面の脂質の膜に作用する。せっけんの界面活性剤がコロナウィルスのエンベロープをこじ開け、分解を引き起こすのだ。「感染予防のためには流水とせっけんによる手洗いが効果的」といわれるのは、この原理による。

一方で、多くの洗剤で使用されている“合成界面活性剤”は、自然界のバクテリアには分解しづらい、石油由来のものが多い。しかし天然素材だけでできたせっけんなら、海や川に流しても微生物や小魚のエサになって、自然に還っていく。いわば究極のエコと言えるだろう。ミヨシ石鹸は人体や肌への安全・安心はもちろん、「地球にもやさしい」商品づくりを推進。原料の調達から消費者が使用した後まで、すべてのプロセスで確かな品質と環境保全の両立を追求している。

世の中には「無添加」商品があふれているが、「無添加」の定義は今のところ規制がないため、食品業界を中心に「本当の無添加とは何か？」という議論が巻き起こっている。洗浄剤の分野は、香料、保湿剤、着色料などの成分が入っていなければ「無添加」と表示できる。しかも、合成系の補助剤が入っていたとしても「無添加」と表示可能。つまり、いろいろな成分が入っていても「香料や保湿剤は入っていないから無添加だ」といえるのだ。

添加物が多く入った「無添加商品」が店舗の商品棚に氾濫しているのはそんな理由からだが、ミヨシ石鹸の「無添加」はどうなのだろうか？　ミヨシ石鹸の無添加商品は、水とせっけん成分だけでつくられた、その名の通りの無添加だ。化学合成剤を使用せず、自然由来の「天然動植物油脂（牛脂、パーム油、なたね油）等」を使用。原料油脂のグレードの高さは一目瞭然で、ほぼ無臭に近く、透明なもののみを厳選している。生まれたての赤ちゃんからお年寄りまで安心して使用できるよう、品質には並々ならぬこだわりをもっている。

移ろいやすい消費市場で、ミヨシ石鹸の「無添加」シリーズは驚異のリピート率を維持している。コロナ禍の最中、海外で活躍する日本人スポーツ選手が、「無添加」シリーズの商品を使用した手洗い動画をSNSに投稿したのも記憶に新しいところだ。また、他社と比較して購入時の客単価も高いため、利益率も比較的大きい。圧倒的な信頼性を背景とした高利益体質も、ミヨシ石鹸の大きな強みと言える。

品質と無添加にこだわり続けるミヨシ石鹸は、現在、「世界で最もきれいな国へ」プロジェクトを推進している。人の暮らしの快適さはその国や地域の衛生レベルによって左右されるが、「世界一清潔な国」といわれている日本を、どうやったらさらに美しく、衛生的で快適な国にできるか。またパッケージを改良するなど環境負荷の軽減にも徹底して気を配り、ミヨシ石鹸ならではの価値を考え続けている。

Web関連の事業拡大を受け、今回の採用では自社ECサイトのWebディレクターの採用を予定している。「世界で最もきれいな国へ」プロジェクトの一員として、せっけんの実力と可能性をより多くの人々に広める役割を担う。可能性は無限に開かれているため、「自分の思いがカタチになる」ということ実感できるポジションだ。

仕事の内容は自社ECサイトの運営が中心だが、サイトの充実を図るためデジタルマーケティングに力を入れる方針だ。具体的には、デジタルマーケティングの戦略立案・実行、KPI/KGI管理および数値管理、アクセス解析およびデータ分析などに取り組む。このほか、EC店舗の店長業務、SNS管理、キャンペーン企画、制作ディレクションなども担当。経験者を歓迎するが、すべての経験がなくても問題はない。まだプロジェクト稼働はこれから。求める人物像は、好奇心旺盛でチャレンジ精神のある方。また数字を作れる方。

このポジションには、次の6つのメリットや魅力がある。1つは、ユーザーの評価を数値で知ることができる点だ。事業会社の販売部門なので、ユーザーの反応をダイレクトに「数値」や「お客さまの声」として感じることができる。2つ目は、1つのWebサイトに継続的に関わる点だ。立ち上げ直後、成長フェーズ、成熟フェーズとフェーズごとの改善ポイントにフォーカスしながら、中長期的な戦略を立て、PDCAを回していける。

3つ目は、ビジネススキルやマーケティングスキルが身につく点だ。このサイトになぜ人が来てくれるのか、人はなぜお金を払うのか、というビジネスの本質を体感できる。4つ目は、石鹸やサニタリーという事業領域の専門性を持てる点だ。人の暮らしの快適さを支える業界ならではの知識や経験、専門性を手に入れることができる。

キャリアプランや人生設計を描きやすいことが5点目。実績を積むことで、将来的なデジタル事業の拡大に深くコミットできる。最後の6点目には、人々に必要な衛生用品を届け、日本や世界の衛生環境の向上に貢献できるという、崇高な社会的意義がある。