最新技術で開発とソリューション提供をおこなうグローバル企業
VeBuIn(ヴィビュイン)株式会社は、受託開発事業や自社ソフトウェアの提供などをおこなっている会社だ。コスト削減や業務効率化といった顧客企業の課題を、先端のITソリューションで解決。課題のヒアリングから最適なソリューションの提案・開発・運用サポートまでを、ワンストップで提供している。会社設立は2015年4月で、茨城県つくば市に本社を、インド西部のグジャラート州にインド支社を置く。
得意とする業界は小売業で、基幹システムの構築からデータ統計・運用まで幅広く手がける。モットーは「業務第一」で、ムダのない開発スタイルで効率優先のシステム構築をおこなう。高い技術力と低コストのオフショア開発を強みに、クラウド(Amazon Web Services)をフル活用しながら、システム構築を迅速かつノンストップで実施。顧客企業の業務改善・売上アップ・経費や運用の負担削減を実現するITソリューション企業を目指す。
VeBuInの最大の特徴は、「顧客目線」による、徹底してムダを省いた効率的な開発だ。加えてインドでオフショア開発をしているため人件費を低く抑えることができ、他社よりも低予算な価格でサービスを提供できる。技術面では最新の技術をいち早く取り入れ、開発も実にスピーディ。エンドユーザーや顧客企業にとってわかりやすく使いやすいサービスを、最小限の工数で提供している。開発面では後述する「開発コンシェルジュ」がハブとなり、顧客の要望に柔軟に対応しながら、本当に必要とされるシステムやサービスを提供する。
代表取締役社長を務めるシャー バビック(SHAH BHAVIK)氏はインド人で、新卒で入社したインドの会社から日本へ派遣されてきたことが日本との縁となった。業務を通じて「日本の仕事の進め方・品質とインドの技術を掛けあわせれば、世の中に必要とされるものをつくって提供できるはず」と思い、日本で会社を設立した。VeBuInという社名は”We Build Innovation”の最初の各2文字を取ったものだが、”Web”と混同されないよう”We”を”Ve”に変えた。
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日本xインドのハイブリット開発体制で高品質・低コストを実現
VeBuInの強みは、(1)要件定義が揃わなくても開発をスタートできる、(2)開発途中でも仕様変更できる、(3)最初から動く画面で動作確認できる、(4)スピーディーかつ効率的な開発体制、の4つに集約できる。1つに絞れと言われれば(4)だろう。
この強力な強みの背景には、日本xインドのハイブリット開発体制がある。日本国内ではすでに十分な開発実績があり、独自の商習慣にも細やかに対応。開発環境も含めて”日本品質”を徹底している。一方、インドには高い技術力と低コストのオフショア開発ネットワークがあって、スピーディー・低コスト・高品質といったオフショア開発のメリットを、VeBuInは最大限に活かしている。
この開発体制の中心的役割が「開発コンシェルジュ」だ。VeBuInでは週に2~3日は開発コンシェルジュが顧客を訪問し、担当者の近くに席を設けて要望を吸い上げ、開発現場に伝える。顧客と対面でやり取りしながら課題や業務スタイルを肌で感じ、言葉だけでは伝わらない細やかな要望を見つけ出す。開発中に気になることがあれば、VeBuIn側から改善案を提案することもある。インド側と通訳を介す必要がないのも大きい。
VeBuInでは受託開発のほかSaaS、PaaS事業もおこなっているが、ここでは受託開発の事例を紹介しよう。カジュアルウェア専門店「Right-on」を日本全国に500店舗以上展開する株式会社ライトオンは、ITシステムの運用・保守費用の高止まりに悩んでいた。そこで、海外製のパッケージ製品をベースにしていたシステムから、内製化へのシフトを決めた。これをきっかけにライトオンのITシステムは大きく生まれ変わり、大幅なコスト削減と業務効率化を実現した。VeBuInは、このIT改革で大きな役割を果たした。
今後の展開としては、既存の技術力を活かしながら、ECサイト構築やランディングページ制作など幅広い業種に対応するサービスを提供していく。また、在宅ワークが増えた状況を追い風に、自社サービス(ワークフロー、経費精算など)のシェア拡大を図っていく。
前向きに、エネルギッシュに――描きたい未来を実現できる場所
2020年5月時点の従業員数は約90名で、日本とインドにそれぞれ約45名が勤務している。平均年齢は約28歳で、男女比はおおよそ8:2。ほぼ100%が中途入社者だ。社内は若々しく風通しの良い風土で、前向き&エネルギッシュな空気に満ちている。
残業は多くないが、リリース前などには発生するケースがある。ミーティングはオフショアとの連携があるため、数そのものは多い。小さなものはほぼ毎日、大きなものは週1~3回の頻度でおこなわれる。
教育制度は、実際のプロジェクトの中でのOJT研修が中心だ。はじめはあまりのスピード感に戸惑うかもしれないが、VeBuInでは時間をかけて育成することよりも、「なるべく早く技術を身につけ、第一線で活躍すること」を重視する。大手企業の基幹システムなど大型案件も多数あり、やりがいのある環境でスピーディーに成長できる環境だ。評価制度は成果に基づいて報酬に反映させるスタイルが現状だが、2020年中に評価制度のシステムを導入する計画がある。
福利厚生は、各種社会保険はもちろん、通勤手当、住宅手当、資格手当などがある。産休・育休などは目下、制度を構築中だ。外国人には日本語試験合格手当や、VISA関連のサポート制度もある。社内イベントは、BBQやクリスマスパーティー、「ガルバ」というインドのお祭りなどがあり、よほどの理由がない限り全員が参加する。1年を通してさまざまなイベントが開かれ、本場のインド料理を食べながら、仲間たちと夢を語りあえる。
今回の採用では、学歴は専門卒以上で、性別は問わない。求める人物像は、新しいことに貪欲に取り組める進取性、学び続ける向上心、自分で考え動き最後までやり抜く責任感にあふれる人物だ。「いずれは海外で武者修行してみたい」という海外志向の人も歓迎されるだろう。ベンチャーに興味があって、大手企業の歯車になるのはツマラナイと感じ、自分の力を限界まで試してみたい、日本に居ながら異文化交流したい…そういう人には絶対に面白い。