株式会社ビューマインド

株式会社ビューマインドは、美容サービスの提供や化粧品の企画・開発・販売をおこなう会社だ。まつ毛エクステサロン、眉毛サロン、ネイルサロンを、東京・神奈川・千葉・埼玉で計29店舗（2020年5月時点）展開。会社設立は1998年12月で、本社オフィスは東京・新宿にある。

客層は、店舗にもよるが30代前半の女性が中心。熟練した技術者による安定した施術品質や、多くの人にキレイになってほしいという想いをもとにした真摯な顧客サービスが支持され、リピート率や収益性の高さにつながっている。まつエク業界では郊外立地や商業施設への入居が多い中で、ビューマインドは都心の繁華街に店舗があるのも特徴。席数も比較的多い。売上高は、12億円（2017年度）→15億円（2018年度）→16億円（2019年度）と順調に拡大している。

創業者である前社長がまつエク専門店を2005年に創業して以来、ビューマインドはパーツ美容のパイオニア企業として店舗網を拡大してきた。サービスラインの充実にも熱心に取り組み、アイゾーンを中心とするパーツ美容のリーディングカンパニーとして、業界大手の地位と評価を確立している。直近の動きとしては、中小企業への投資育成をおこなうフロネシス・パートナーズ株式会社の運用ファンドから資本参加を2019年に受け、経営基盤をより強化した。2020年1月からは新しい代表取締役社長・CEOが就任し、新しい経営陣のもとで管理部門の強化を進めている。

新代表取締役社長・CEOの鈴木明氏は、株式会社東急ハンズで営業推進本部営業推進課長を務めた人物だ。その後、ディズニーストアジャパンやアディダスジャパン、日本タッパーウェアなど外資系企業でマーチャンダイズやマーケティング部門のディレクターとして活躍し、日本市場でのビジネススタートアップやブランド構築などに尽力してきた。2014年からはネイルサロンを全国展開する株式会社コンヴァノに移り、2015年に代表取締役社長兼CEOに就任。2018年には東証マザーズ市場への株式上場を果たした。

ビューマインドでは、まつエクメニューを提供する「プラスアイ（plus eye）」を主業態とし、そのほかにネイルサロン「プラスネイル（plus nail）」、眉毛サロン「エサージュ（ecarg）」、EC事業を展開している。店舗は比較的アクセスのよい大型店舗内にあり、スタッフはしっかりと研修をおこなわれ、その高度な施術技術が競合との差別化ポイントになっている。

まつエクサロン「プラスアイ」は22店舗を運営し、ハイクオリティの技術とこだわりのデザインで、顧客に美を提供する。ネイルサロン「プラスネイル」は「プラスアイ」に併設される形で3店舗を展開し、豊富なデザインと高度な技術をリーズナブルな価格で提供。アイブロウ専門店「エサージュ」は3店舗を運営しており、うち1つは男性専門だ。まつ毛エクステだけでなく眉も美しくしく整え、目の周りのパーツ美容を提供している。

その他の事業として、関連会社とともにオリジナル化粧品の企画・開発・販売もおこなっている。自社サイトのほか楽天市場、Yahoo!ショッピングで計3店舗を展開し、まつ毛エクステやネイルなど「パーツビューティー」商品を取り扱う。大手通販サイトのコスメ部門ではトップクラスの売上を誇るなど、業績は好調だ。

日本のアイビューティーサロン（≒まつエク、まつ毛パーマを提供するサロン）市場規模は1000億円規模で存在するとされ、成長率も高い。ビューマインドは現在の首都圏29店舗体制から、年あたり数店舗を安定的に出店していき、さらなる業容拡大を目指す。また、日本だけでなくアジアなど世界も視野に入れ、アイラッシュを軸にパーツ美容をリードしていく。

また、新しい経営体制となったことで、管理部門の強化を進める。急務の課題は、外部委託していた経理の内製化だ。今がまさに立ち上げのフェーズで、経理として入社した後は、管理部門のコアメンバーとして活躍することも可能となる。ゼロベースで業務を構築し、会社の中核として活躍したい人には魅力的な環境だ。

2020年4月時点の従業員数は243名で、平均年齢は25歳。ほとんどが女性で、男性は管理部門の4名のみとなっている。役職者も、社長と経営企画部長以外はすべて女性だ。もちろん、産休・育休の取得も当たり前におこなわれている。

本社管理部門の組織体制は、経営企画、採用・人事、営業サポートの3部門。階層は、社長、取締役、部長、マネージャー、リーダーとなっている。社風は「顧客志向」を何よりも重視する誠実さ、穏やかさがあり、真面目にコツコツ仕事をする人が多い。

今回の採用は、管理部門の財務経理担当者を想定している。扱う業務は、日々の仕訳入力をはじめ、支払処理、月次・年次の決算、資金繰りなど多岐にわたる。性別・学歴は不問で業界経験も問わない。これまでに採用されて活躍している人のキャリア例を見ると、メーカーの品質管理やITベンダー営業など、さまざまな業界経験を活かせる。資格は、日商簿記2級以上が必須。求める人物像は、周囲と活発にコミュニケーションが取れる人に加え、指示待ちやルーチンワーク型ではなく、自分で業務効率化などができる「自走型」の人材だ。

財務経理担当者は、残業はほとんど発生しない。ミーティングも定例のものはなく、必要に応じて開かれる。休みは完全週休2日制（土日祝）で、年末年始などには連休もあり、年間休日は120日。有給休暇やリフレッシュ休暇などの制度もある。

福利厚生の一環として、運営しているサロンを無料で利用できる特典がある。管理部門の教育制度は、基本的にOJTによる実践的な教育となる。評価はMBO（Management by Objectives：目標管理制度）によりおこなわれている。

ビューマインドは、Greenでは珍しい美容業界、しかもリアルビジネスの企業だ。安定したキャッシュフロー、ワークライフバランスの取れた労働環境、実績のある経営陣のもとで、着実に経験値を積みたい人におすすめできる。