放送から公共サービス、社会インフラまで、幅広い分野で技術力を発揮。
TSSソフトウェアは1989年、テレビ新広島のグループ会社として設立されたシステム開発会社だ。社名が示すようにテレビ局における放送業務の自動化や社内ネットワークシステムの構築、さらにテレビCMやホームページ作成などのTSSグループを中心とする案件から事業をスタートしたという背景がある。しかし、現在ではテレビ新広島以外の業界からの出資を受けながら、開発分野やクライアント業界も大きく拡大。最近の売上構成ではTSSグループは全体の4分の1程度で、それ以外は官公庁や電力会社、その他の民間企業などが占めているという。
もちろん現在も放送局向けの開発業務は継続して行われており、クラウド技術を採用したCDトータル管理システム「Tunes Keeper」や防災・災害情報のテレビ画面への送出システムなどを開発。これらはテレビ新広島だけではなく、全国各地の放送局にも導入されるなど、情報インフラの一端を担い、支えていることも同社の特徴である。また、官公庁向け会計システムや発電所向け業務システムなど、私たちの生活に関わる開発も展開。社会インフラにも携わることで、設立から30年もの間、安定した成長を続けてきたといえるだろう。