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株式会社QPS研究所

  • IT/Web・通信・インターネット系
  • 製造・メーカー系

世界トップレベルの宇宙産業ビジネスを創造する、福岡生まれの宇宙ベンチャー企業

企業について

福岡市の天神に本社を置く株式会社QPS研究所(iQPS Inc.)は、世界トップレベルの宇宙産業ビジネスの創造を目指す企業だ。20年以上にわたる九州大学での小型衛星開発の技術をベースに、人工衛星をはじめとする数々の宇宙技術開発をおこなっている。

現在、QPS研究所が実現しようと目指しているのは、世界初となる高精細小型SAR(合成開口レーダー・Synthetic Aperture Radar)衛星を使って世界中のほぼどこでも好きなところを10分以内に撮影し、定点観測できる準リアルタイム地球観測システムだ。これらの取り組みは各方面から注目され、2017年11月にはシリーズ投資AラウンドでINCJ(旧産業革新投資機構)など9社から九州最大規模となる総額23億5000万円もの資金を調達。受賞歴も多く、第4回九州未来アワードで審査員特別賞(2018年3月)や、スタートアップ企業の育成支援プログラム「J-Startup」の特待生選出(2018年6月)、九州・山口ベンチャーマーケット2018のベンチャー部門大賞(2018年10月)などがある。

2019年12月11日、QPS研究所は小型SAR衛星の1号機「イザナギ」の打ち上げに成功した。翌日には初交信をおこない、その数日後にアンテナを展開し、現在は観測データの取得に向けて調整を進めている。この打ち上げの成功は、QPS研究所が目指す地球の準リアルタイム観測網の実現に向けて、大きな一歩となった。2機目の衛星についても、すでにロケットを予約済みだ。

また、「イザナギ」の打ち上げ後、衛星の状態を観測するための共同研究契約を、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)と締結した。通常なら「イザナギ」の状態は交信で得られるデータから推定・確認されるが、JAXAの望遠鏡を使うことで、「イザナギ」の姿勢や運動状態がより高精度に観測・確認できるようになる。

QPS研究所の設立は2005年6月だが、九州大学での小型衛星開発の歴史は1995年に遡る。会社設立時は、九州大学名誉教授の八坂哲雄氏および桜井晃氏、三菱重工業株式会社のロケット開発者、舩越国弘氏の3名が主要メンバーだった。八坂氏たちは「九州域に宇宙産業を根付かせたい」というビジョンを掲げ、2000年代前半から九州中を飛び回り、各企業の持つ技術を宇宙産業に活かす呼びかけを続けてきた。その結果、現在では約20の企業が参加し、「北部九州宇宙クラスター」が構築されている。

現在の代表取締役社長は、まだ30代前半の若手である大西俊輔氏が務める。大西氏は九州大学大学院航空宇宙工学専攻博士課程修了の工学博士で、大学院在籍時の2008年5月から現在まで、十件超の小型人工衛星開発プロジェクトに従事してきた小型衛星開発の第一人者だ。

QPS研究所では国内外で衛星開発や宇宙ゴミへの取り組みに携わってきたパイオニア的存在である名誉教授陣と若手技術者・実業家が幅広い経験と斬新なアイデアをもとに、小型SAR衛星という今までの常識を覆すイノベーションを実現した。
従来の衛星は光学カメラを使ったものが多く、「夜間や天候不良の時は撮影できない」という問題点があり、そのため“リアルタイムな”地球観測は難しかった。また、夜間や雲の存在する地域でも観測することのできるSAR衛星も存在していたが、これまでSAR 衛星は大きなアンテナを必要とし、多量の電力を消費するため、小型化が困難であり、数百 kg〜数トンの重量を持つ大型で高コストのものが主流だった。そこで、QPS研究所は小型SAR衛星に搭載するための、収納性が高く軽量、かつ大型のアンテナを開発。それによりSAR衛星を約20分の1の質量へ小型することに成功し、コストも約100分の1に抑えることができ、複数機打ち上げて頻繁に観測することを可能にした。ちなみに、SAR衛星で100kg、常時分解能1mレベルの開発を実現したのは、世界でQPS研究所、ただ1社だ。

QPS研究所は約4年後を目標に、この小型SAR 衛星を36機打ち上げ、コンステレーション(配置)を組むことで世界中のほぼどこでも約10分で詳細な観測を可能にする。最終的には、継続的に得られる画像データとAI(を組み合わせ、農業や漁業、物流などの効率化や、災害時の迅速な状況把握、インフラ老朽化の検知、自動運転向け高頻度高精細3Dマップなどを実現する。

QPS研究所の強みを2つ挙げるなら、高度な開発技術と、地場の企業ネットワークだろう。分解能1mの小型SAR衛星は世界初であり、また、最も革新的な技術である100kg級小型衛星用アンテナは、その技術と利用可能性に国内外から高い関心が寄せられている。企業ネットワークの点では、設立当初から培ってきた強い結びつきを背景に、構想や仮説の段階から具体的なアドバイスを得ることができ、モノづくりにも即座に対応できる。

この強みが生み出された土壌には、QPS研究所が大切にしている“3つのバリュー”がある。1つは「本質的」で、いたずらに商業主義に走らず、企業理念「宇宙が内包する可能性を広げ、人類の発展に貢献する」に沿って、本当に必要なモノ・コトだけに専念する。2つ目は「オリジナル」。すでに実現されていることや他がやっていることではなく、未知の領域にチャレンジする。3つ目のバリューは「クレイジー」で、子どものように創造的かつ型破りな思考を持ち、自分自身も世界中の人々もワクワクするような、新たな世界の創造に心躍らせる。

2020年11月時点の従業員数は21名で、宇宙工学の専門家や人工衛星プロジェクトの経験者、ハード/ソフトの開発・設計・組込技術者、経営実務者など各分野のプロ人材が集結している。実際のプロジェクトでは、社外の専門家も含め約40人体制となる。平均年齢は52歳と高めだが、これは九州大学名誉教授陣が寄与しているためで、社内は「おじいちゃんと孫」のような年齢分布になっている。

開発拠点は、福岡の中心地、天神にある。製造現場も近くにあり、小型衛星の開発全体を含めると九州各地の中小企業が携わる。技術者は、オフィスと製造現場を行き来しながら働いている。待遇面は、各種社会保険完備はもちろん、通勤手当規定内支給など一通り整備されている。休みは土日祝休みの完全週休2日制で、年間休日は120日。教育制度についてはOJTがメインで、実務経験を積みながら業務や業界に関する知識を深めていく。

企業情報

会社名

株式会社QPS研究所

業界

IT/Web・通信・インターネット系 > その他IT/Web・通信・インターネット系

製造・メーカー系 > 電気・電子・機械・半導体

資本金

1億円

代表者氏名

大西 俊輔

事業内容

「九州を世界に誇る宇宙産業の場にする」というビジョンを掲げ、現在は小型SAR衛星によるリアルタイムデータ提供サービスを目指す福岡市の宇宙ベンチャー、QPS研究所。時間や天候に左右されることなく、世界中の好きな場所を約10分ほどで観測し、その取得データを活用して社会の効率化や発展に貢献する。強みは、九州大学での小型衛星開発をベースとする豊富な経験に確かな技術、そして地元・九州に広がる企業ネットワークだ。2019年12月には1号機衛星「イザナギ」の打ち上げに成功し、今後、最終的には36機を打ち上げる計画。世界トップレベルの衛星情報ビジネスに触れられる環境だ。

株式公開(証券取引所)

従業員数

16人

本社住所

福岡県福岡市中央区天神1-15-35 レンゴー福岡天神ビル5F

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