まだNo.1ではないが、これからNo.1になる会社 ~GoogleのAIを超える成果を目指す~
株式会社No.(ナンバー)は、インターネット広告代理店業務や、リスティング広告の自動化ツールの開発などをおこなう会社だ。analysis×communication×creativeを掛けあわせ、あらゆる企業がインターネットビジネスにおいて成功できるためのサポートを提供する。会社設立は2016年1月で、本社オフィスは東京・千代田区虎ノ門にある。
No.は、これまで一貫してリスティング広告やSNS広告の領域で成果を出し続けてきた。例えばリスティング広告を使って中古車を集めたい企業があれば、一般的な「中古車」というキーワードではなく、「具体的な車種」や「地域」といった適切な3語キーワードなどを設定。SNSではターゲットやユーザー分析をベースに複数のクリエイティブを配信するなど、AIにはできない“成果重視”の広告を提案してきた。
売上高の推移を見ると、2017年12月期に20億円、翌2018年度には30億円を達成。過去3年間の売上成長率は、1138%におよぶ。目指す目標は“業界No.1”だが、インターネット広告が普及する一方で、広告を使うクライアントは本質的な幸せをつかんでいないのではないか? 業界をもっと健全な世界へ導くためには?……そんな「No.にしか描けない未来」を見据えて常に本質を見つめ、社会を、そして社員を幸せにしていくことを、No.は経営ビジョンに掲げている。
No.の代表取締役社長を務める川名泰生氏は、大学在学中、ある芸能事務所の社長と知り合った。それをキッカケにして、経営側の立場から経営観やコミュニケーションスキルを学ぶ機会を得たという。社会人になってからは、学生の時の知見を活かし、成長産業への挑戦を決意した。リスティング広告を主にあつかう外資系ネット広告会社へ転職した川名氏は、そこで営業・運用・レポート・請求をすべて担当。月額予算1億円規模の広告運用を、川名氏1人で担当してきたという。その会社の社員数は当時10名ほどだったが、その後、100名規模にまで成長。川名氏は90名のメンバーを率いる部長となったが、その後独立して、30歳の時にNo.を設立した。