株式会社協栄情報

「関西圏で仕事をしたい」と考えているITエンジニアや、エンジニア志望の方。そんな方は、ぜひ最後まで読んでいただきたい。

株式会社協栄情報は2011年設立のIT開発会社。中国でのオフショア開発が強みだ。
そんな同社が2015年、「関西支社」を立ち上げた。関西を拠点とした「社内ベンチャー」ともいえるような立ち位置で、新たな事業を開始したのである。今回は、その関西支社のメンバー募集。関西圏に住む方はもちろん、I・Uターンを考えている方にもうってつけだ。

株式会社協栄情報は現在、日本だけでなく、中国・江蘇省の無錫にグループ会社（無錫科艾思信息科技有限公司）も構えている。
多数のブリッジエンジニアを擁し、オフショア開発における高いノウハウ・知見を生かして業績を拡大してきた。また、技術者派遣の分野でも有力な人材を多数抱え、安定した業績を上げている。
そんな株式会社協栄情報の中で「社内ベンチャー」として位置付けられる関西支社とはどのような支社なのか。
ではまず、協栄情報関西支社の進める事業内容を確認しよう。関西支社では、本社とは若干毛色の違う事業を展開しているという。

「関西支社では創設以来、関西圏にある大手家電メーカーから受託した製品開発における評価・検証を担当しています。具体的にはソフトウェアのテストを行っています」（取締役副社長・坪田拓也氏）

支社設立時には会社の内外から様々な個性を持つメンバーが集った。こうして、一支社の立場ではあるが、本社の雰囲気とは一風変わった「関西支社カラー」が色濃くなったという。「創設メンバーは、主に外からのヘッドハンティングで集めましたから」と前出の副社長・坪田氏が言うのも頷ける。

「関西支社では、 “自己決定感”と、それによってもたらされる"やりがい"を重視しています。役職に関係なく言いたいことが言え、『自分で決めてやれた』と感じてもらいたいのです。日本人はとかく自分の枠に収まりがちですが、それを打破し、自分なりの『想い』を大切にして働ける環境を作っています。目的は与えた上で、やり方は任せる。いい意見は、誰のものであれ採り上げる。それが基本です」（執行役員　関西支社 支社長　石井利弥氏）

自由闊達な雰囲気の「関西支社」が取り組むソフトウェアテスト事業。現在、この「ソフトウェアテスト」の重要性が高まっているという。

「IT業界では、開発ができてもテストができない、もしくは弱いというケースが多々あります。テストも立派な技術のひとつ。協栄情報としては、技術者派遣も重要なビジネスですが、人を出すのではなく“技術”をサービスとして提供していきたいと考え、ここ関西支社を中心にソフトウェアのテストを事業として展開することになりました。実はこれはあまり大手でもやっていないことなんです」（石井氏）

ソフトウェア開発における「テスト」は、どうしても最終工程で行われるものというイメージがあるが、実際にはそれほど単純なものではない。開発の初期段階、上流工程からテスト技術者を入れることが必要で、それにより、開発工程すべてに良い影響を及ぼすことができるのだ。

「当社でも、クライアントの上流工程から入らせていただくケースが増えていますが、品質向上の面で大きな成果が出ています。テストがきちんとできるようになれば、開発もスムーズに進み、よりよい品質の製品ができ、製品を使う顧客の満足度も上がります。結果、クライアントにとって大きなプラスになるのです」（石井氏）

同社は、事業を通じたソフトウェア品質技術、及びテスト技術の向上への取り組みが認められ、ソフトウェアテスト技術者資格認定の国際的運営組織「ISTQB（International Software Testing Qualifications Board）」の“ゴールドパートナー”となった。それだけソフトウェアテストの分野で大きな強みを発揮するような組織になってきた、ということだろう。

「今は、有力なクライアントの近くに寄り添う形で、奈良県に拠点を置いていますが、今後はもっと事業を成長させて行きたいと考えています。わかりやすくいえば5年後には『あべのハルカス』に入居しているような組織でしょうか。近いうちに自前のソリューション、自社プロダクトを作っていこうとも計画しています」（石井氏）

協栄情報関西支社での「働き方」についても見てみよう。

「残業時間は昨年実績で月平均17時間。会社として減少傾向にあります。もちろんクライアントあってのビジネスですから、担当者によって多少差はありますが。また休日も年間121日を予定し、土日祝日もキッチリ休めます」（坪田氏）

実は今回の取材で大変興味深いエピソードを聞いた。それは、社員に対して行った「満足度調査」の結果である。もともと、関西支社では離職率がわずか2％と大変低い。アンケートの結果から、社員が今の仕事や組織に対して高い満足度を示していることもわかったのだ。

「決して仕事が楽ということはないと思うんです。でも、皆会社の居心地がいいと言うんですね。辛くない、むしろ『ゆるい』と思っているようなんです(笑)。私なりに分析しましたが、当社が組織として、1人に重責や作業を押しつけるようなことをしていないからだと考えます。小さい組織だからこそ皆で取り組む。できない人には押しつけずわかるまで教える。だからこそ、居心地がいいと感じるのでしょう」（石井氏）

教育、育成においても抜かりはない。もともと人材不足気味のIT業界。さらにソフトウェアテストの分野は専門家も少ない。そのため、テスト分野未経験者はもちろん、業界未経験でも戦力として育て上げられる仕組みがあるという。

「基本は現場でのOJTですが、テストという仕事は間口が広い。経験が少ない方にも入りやすい分野だと思います。もちろん、極めると奥深いのは言うまでもありませんが」（石井氏）

未経験者の場合、先輩社員がチューター的な立場で2週間ほど付きっきりで教えてくれるうえ、毎日報告を上げ、それに対するフィードバックを行うことで、早く現場で仕事ができるようになるという。

「直近の中途採用は皆素人ばかり。一人前に、とはなかなかいきませんが、1カ月もあればエントリーレベルの仕事はこなせるようになります。しっかり教えますよ」（石井氏）

これからさらに重要度が増す「ソフトウェアテスト」を事業として手がけ、休みもきちんと取れ、仲間と助け合いながら、メリハリを持って働ける協栄情報関西支社。

「毎年全額会社持ちでの社員旅行がありますが、参加率は9割以上。資格取得者にはボーナスでインセンティブもつきますし、支社のある奈良は、京都大阪といった大都市に出やすい割に暮らしやすい場所。いろいろ、いいところがあって話しきれません。関西支社はまさに今立ち上がったところです。今のクライアントとの信頼関係をさらに深めるのはもちろん、将来に向けて先端技術分野も強化していきます。新しい事業にも積極的に取り組んでいきたい。そのためにも、新しい未来を作る人材を広く求めています。未経験でも構いません。まずは一度、話を聞きに来てください」（石井氏）