お客様の「楽しい」を、「求める形」で提供したい
F2P(Free-to-play)ビジネスのエキスパートとして、新規ゲームの立案・制作から、運営サポートまでをトータルに手掛ける株式会社フレンズライト。日本を代表する大手ゲームメーカーのパートナーとして直接依頼を受けているため、手掛ける案件はビッグタイトルばかり。全世界で1000万ダウンロードを超えた人気タイトルや、超有名少年漫画が原作のゲームなど、多数の人気作品を世に送り出している。
同社の設立は2015年。株式会社セガ、株式会社スクウェア・エニックスなどに勤め、人気ゲームのプロデューサーを歴任してきた友光高昭氏が独立し、仲間とともに立ち上げた。その経験と実績から、同社はF2Pビジネスのエキスパート集団として大手ゲームメーカーから絶大な信頼を得ており、設立以来、予想をはるかに超える勢いで案件の依頼が相次いでいる。
友光氏は、ユーザーが「楽しい」と思うことを「求める形」で提供することが、同社の目指すゲーム作りのあり方だと語る。どんな設計にすればユーザーが楽しんでくれるのか。どうすれば納得して課金してもらえるのか。どんなアップデートが期待されているのか。ユーザーの気持ちを常に深く分析しながら、開発や運営に取り組んでいる。
「F2P型のオンラインゲームが主流の現在、ユーザーはプレイ中に少しでもストレスを感じれば、すぐに別のゲームに移ってしまいます。私も含め、社員一人ひとりがユーザーとしての視点を失わず、心から満足できるゲームを作ることが、最終的には数字や結果につながるのだと思います」(友光氏)
友光氏を筆頭に、同社の中枢を担うメンバーは業界内でも一目置かれる経験と技術を持った人物ばかりだが、決して経験だけに頼ることなく、若手の意見を取り入れることにも余念がない。ゲームの企画や開発、運営にあたっては、できるだけ幅広い年齢層のメンバーから意見を求め、それを集約して答えを導き出す手法を取っている。取締役の林ひかる氏は、同社の制作体制についてこう語る。
「私たちにとっては若手の意見が刺激となり、若手にとっては自分の意見が有名ゲームに反映されることが大きなやりがいになっています。実際にゲームをする人は、10代から50代まで幅が広い。オンライン上でのコミュニケーションに対する感覚も50代と10代ではまったく違います。ベテランメンバーの意見だけで制作が進むことがないように、若手の開発チームを作るなど意識的に工夫をして、時代に沿った新しいゲームを作れる会社であり続けたいと思います」
世界展開できるオンラインゲーム制作に向け、開発チームを新規創設
同社では今、新たに巨大なプロジェクトが動き出そうとしている。世界展開を視野に入れたオンラインアクションゲームを大手パブリッシャーと制作することが予定されており、着々と準備が進められている。
海外で主流の据え置き型のゲーム機に合わせ、開発はUnreal Engineによって行われる。国内ではUnityを使ったスマートフォン向けゲームの開発が主流になりつつある中、Unreal Engineを使ったビッグタイトルの開発は、Unreal Engineを得意とする人や、これから本格的に学びたいと思っている人にとって、非常に魅力的なプロジェクトとなるだろう。
同社ではこれまで、協力会社やパートナー企業と協力して開発に取り組んできたが、このプロジェクトの始動に合わせて社内に開発チームを設け、本格的な内製化に取り組む考えだ。まずは10人弱で開発チームを立ち上げ、2年後には20人から30人規模のチームとなることを目指す。ビッグタイトルの開発にスターティングメンバーとして参加することができる絶好のチャンスだ。
チームのメンバーは様々な技術を学ぶため、国内外のカンファレンスに参加することができる。現在、同社で活躍している技術者たちは、大手ゲーム会社在籍時に研修や現場で高い技術を習得してきている。同社では、これから入社する技術者たちにも、ハイレベルな環境で技術を身につけてほしいと願っている。
さらに、友光氏は将来的に、社内における開発チームや分析チームの専門性をより高め、それぞれを独立させ分社化したいと考えている。開発部門は独立したスタジオとしてゲーム開発に専念し、コンサル部門はコンサルのエキスパートとして、ゲームだけに限らず幅広い分野に進出する考えだ。
「損得勘定抜きで良いものを作りたい開発部門と、ビジネス志向の強いコンサルチームでは、ひとつの仕事をしているように見えても、目指すゴールやマインドが異なります。それぞれが独立して会社となることで、余計な軋轢を招くことなく、役割を極められるのではないでしょうか。それぞれが専門性を高め、自分たちの信念に基づいて邁進できる環境を作りたいと思います」(友光氏)
素直で謙虚な仲間が集う、定着率抜群の職場環境
ゲーム業界は就職先として人気が高い反面、労働環境が過酷になりがちで離職率が高いと言われている。しかし同社では、設立以来5年間にわたって離職者がゼロという記録を更新し続けている。居心地のよい穏やかな社風が、社員の定着率を高めているのだ。
「当社の最大の特徴は、性格的に穏やかなメンバーが集まっていることだと思います。誰かが声を荒げるような場面は社内で見たことがありません。ゲームは個人ではなく、何十人ものチームで作る物ですから、『和をもって尊しとなす』という気持ちで仕事に取り組んでいます。素直で謙虚なメンバーが集まっているからこそ、余計なストレスを感じることなく、気持ちよく仕事が続けられるのだと感じています」(友光氏)
また友光氏は「また、経験豊富な社員がそろっているので、大手のお客様とも対等に交渉ができ、工数管理がしっかりとしています。いわゆるデスマーチと呼ばれるような案件は受けませんし、困ったときには上司に相談すればなんとかなるという、大きな安心感があると思います。みんなで相談し合い、助け合って仕事に取り組む穏やかな社風は、会社がどれだけ大きくなっても大切にし続けたいですね」と同社の職場環境について語る。
さらに、社員にはプライベートでも思いきりゲームを楽しんでほしいという考えから、出社時間は遅めの午前11時に設定している。夜更かししてもしっかり眠れて、通勤ラッシュも避けられると好評だ。裁量労働制なので、その日の仕事が終われば何時に帰宅しても
なお、自分や家族の生活時間に合わせて、早い時間帯から働くことも可能だ。ルールやプレッシャーに縛られない適度なゆるさが、社員一人ひとりのライフスタイルを尊重する真の"働きやすさ"に繋がっている。
また、同社が拠点を構えているのは、2018年に新築されたばかりの真新しいオフィスビル。機能的かつ清潔で、快適さは抜群だ。会社規模はまだ小さいながらも、大手に劣らぬビッグな仕事と働きやすさを兼ね備えた同社。ここ数年は前年比5倍のペースで飛躍を遂げており、これからの成長も計り知れない。
オンラインゲームで世界中のユーザーと初めてつながった日の感動を、今でも忘れられないと語る友光氏。「フレンズライト」という社名とロゴは、世界中のゲームユーザーがオンラインでつながる様子を表している。
「スマートフォンで誰もが手軽にゲームができる時代だからこそ、コアなゲームファンが集まる据え置き型のゲーム開発に軸足を起き続けたい」と語る友光氏。ゲームを愛してやまない人にとって、フレンズライトは理想のゲーム作りが極められる、最高の環境ではないだろうか。