クライアントのニーズに密接に対応するため、直取引がポリシー
運用型広告やアフィリエイト広告によるマーケティング支援を手掛けている、株式会社テンセンス。運用型広告においては、主に検索エンジンのリスティング広告やFacebookやinstagramなどのSNS広告を、クライアントから予算を預かる形で運用。アフィリエイト広告は、メジャーなメディアを主に活用し、成果報酬型で運営している。
■企業理念は「Connecting the dots (点と点を線つなげる)」
同社の特徴は、上場クラスの大手企業から、街の店舗や個人事務所まで幅広く、分け隔てなく手掛けているところ。クライアントのニーズに密接に対応するため、基本的に直取引をポリシーとしている。ニーズの変化に迅速に対応することを徹底し、専用のチャットルームも設けていつでも気軽に質問を受け付けると言った手厚いサービスを提供している。
「昨日決まった予算が今日変更され、出稿を止めて欲しい、あるいはその逆といったオーダーがよく入ります。そうした場合でも機敏に対応しています」と代表取締役社長の藤谷友広氏は言う。
また、広告予算の消化においても、クライアントにアカウントを開示して、いつでも運用状況をチェックできるようにしている。預かった予算を全て消化するのが適切でないと判断した場合は、クライアントと相談し方針を再度協議。そのため、無駄な予算消化は絶対に行っていない。
そして、検索ワードのチューニング。Webのアクセス解析サービスにより小まめにウォッチし、チューニング作業に時間や手間をしっかりかける。「予算等は関係なく、すべて誠実に対応している」と藤谷氏。そんな誠実さをベースに、クライアント企業からの信頼を得ているという。
集客は「リスティングドクター(2021/3リニューアル)」というLPからの問い合わせと、クライアントからの紹介が中心。待っていても問い合わせが来るという状況だとか。業績好調につき、2019年10月にオフィスを代々木/北参道のスタイリッシュな空間に移転も完了したという。
「2年後には手狭にして、また移転することを目標にしています」と藤谷氏は言う。
テンセンスという社名は“点と点を繋いで線にする”との意味も
同社は藤谷氏の出身地である北海道札幌市で、ホームページ制作会社として2006年に創業された。そして本拠地を東京に移し、2017年に現在のメンバーと共に現在のサービスにリニューアルする“第2の創業”を行う。
「ホームページを作成したクライアントから、ホームページでいかに収益力を高めるかといった相談が舞い込むようになりました。成果を上げるためにはリスティング広告等の対応が必要となり、それを手掛けていくうちに、自ずと現在の業態になったという形です」とメンバーの浅井佳祐氏は説明する。
そんな同社の理念は“ゼロイチハッピー”。藤谷氏は次のように説明する。
「テンセンスという社名には、“点と点を繋いで線にする”といった意味も込めています。クライアントの収益拡大に貢献するためには、まずはエンドユーザーをハッピーにすることが重要。その結果、クライアントもハッピーとなるからです。つまり、エンドユーザーを騙すような広告は絶対に運用してはならない。そんな気持ちを大切に持ち続け、エンドユーザーとクライアント、そして当社を繋いで線にする信頼関係を大事にしていきたいと思っています」(藤谷氏)
ビジョンとしては、メンバーの誰もが良質の仕事を行うプロフェッショナル集団となること。「メンバーが成長できる会社でありたい」と藤谷氏は言う。そのため、売上などの数値目標は設けていない。
「数字がゴールのように捉えられてしまうのは不本意。本当のゴールは事業全体の成功です」(藤谷氏)
ユニークなバックグラウンドを持つメンバーによる良好なチームワーク
2019年10月現在の同社のメンバーは、藤谷氏以下5名(男性2/女性3)プラス外部パートナー。今後、メンバーが増える時のためにも、風土づくりの基軸として次の5項目のバリューを掲げている。
①仮説思考:常に先々のことを考えて行動する。
②仲間を大切に:個々の力を過信せず、組織で取り組む。そのためにも仲間を尊重すること。
③真摯な態度:心構えの基本として、常に真摯であること。
④真贋を見極める:その業務はやるべきことか、クライアントが幸せになることなのかを判断すること。
⑤こだわり精神:仕事には手を抜かない。
「この5項目は、常にメンバーが意識しやすいようなカタチにして浸透を図っていきます」(藤谷氏)
また、人材育成を意識し、「コミットメントウォール」と呼ぶ大きなコルクボードを設置。全員が毎月、「今月の行動目標」を宣言して共有し合っている。
「全員と約束し、やり抜くコミット精神を育むことを目的としています」(藤谷氏)
Webマーケティングの世界は変化が速い。そこで、チャットを活用して常にメンバー間のコミュニケーションを取れる状態をつくり、新しい動きや気になる情報の共有を図っている。
さらに毎月の最終金曜日は全員の親睦を図る「チートデー」を実施。メンバーが持ち回りで幹事を務め、レンタルルームを借りてパーティーを行ったり、山登りをしたりと、バラエティのあるオフタイムを皆で楽しんでいる。もちろん、費用は会社が負担している。
同社のメンバーは、元・芸能プロダクションのマネージャー、元・大手家電量販店のフロア責任者、元・データ分析による必勝法を確立したパチプロといったユニークなバックグラウンドを持つ精鋭集団。
「全員、この世界には未経験で入り、今ではプロフェッショナルになっています。つまり、しっかり教えるので未経験者でもハードルは低いです。且つ、未経験者の気持ちもよく分かっているつもりです」(浅井氏)
「会社に依存せず、逆に踏み台にするぐらいの自立心がある方なら、十分成長していけると思います。ぜひ気軽にアクセスしてください!」と藤谷氏は呼びかける。