株式会社コンテンツ

2019年で創業20周年を迎えた株式会社コンテンツ。福岡を拠点に、ウェブの制作からシステム開発、運営サポート、マーケティングまでをワンストップで手掛ける「ウェブ創造企業」だ。

同社の事業は大きく分けて3つ。1つ目が創業時から手掛けている求人広告事業だ。リクルートグループのトップ代理店として、求人媒体向け広告の営業から制作までを手がけている。2つ目がクライアントからの相談を受けて自社で始めたウェブ通販事業。そして3つ目が、同社の中核事業となるインターネット事業だ。

「当社が創業した20年前は、福岡でインターネットサービスを手掛ける企業はまだまだ少なかったんです。求人広告の事業とは別の柱を模索する中で、インターネットを使った事業を立ち上げたいと考え、五里霧中の中、ほぼ自力で料金設定から考えていきました」と振り返るのは、創業者で代表取締役の池田賢治氏。

当時は技術力がある個人事業主がインターネットサービスを請け負って作ることが多かった時代だが、同社はいち早く組織づくりを進め、品質や信頼性を大切にしながらビジネスを成長・拡大させてきた。

「ネット広告を扱い始めたのは福岡でも早い方だと思います。ウェブサイトをただ作るだけじゃなく、ネット広告と連動させてお客様の事業を成功に導いたり、作って終わりではないサービスに早くから取り組んできました。それこそ、検索エンジンや広告配信の提案も含めたトータルなサービスをかなり早い段階から提供してきたのです」（池田氏）

これまでのウェブサイト制作の実績は1000サイト以上。クライアントのジャンルは非常に幅広いが、中でも医療系と学校系には強みを持っているという。

「九州で誰もが知るような医療機関や教育機関は大体が当社のメインのお客様です。最初は小さなお手伝いから始まって、少しずつノウハウを積み上げてきました。顧客視点で『こういうシステムやサービスがあれば便利だよね』を提案するところからスタートし、業界特有の特殊なノウハウにも対応できる体制を整えることで、長きにわたって多くのお客様に喜んでいただいています」（池田氏）

さらに、最近は新たな事業にもチャレンジ中だ。「レベニューシェア」という成果報酬型のビジネスを立ち上げ、協力企業と共同経営する形で介護のポータルサイトの開発・運営をスタートさせた。今後はパートナー企業を増やしながら、事業規模を拡大していく予定だ。

また、求人広告事業で培ったノウハウを元に、クライアント企業のオウンドメディア採用をサポートする新規事業も立ち上げたという。同社が集客の仕掛けを作り、クライアントが自社ホームページや自社オウンドメディアを活用して採用を進められる仕組みづくりを行う新しい事業で、今後は新しい1つの柱にしていきたいと意気込む。

「AIを導入するなど、新しいチャレンジができる事業に育てていきたいですね」（池田氏）

福岡県内でも歴史のある企業として、多くのクライアントから信頼を勝ち得てきたコンテンツ。その優位性を武器に、事業は順調に右肩上がりを続け、会社の規模も着々と大きくなってきた。しかし、その現状に甘んじるつもりは全くなさそうだ。

「僕らもベンチャーとしてスタートしましたが、逆に今こそ新しいベンチャーやスタートアップの人たちから学ばないといけないと考えています。常識にとらわれない会社にしていくためにも、若い人たちの考え方を取り入れていきたい。20周年という節目だからというわけではないですが、今を一つの転換期にしたいという気持ちが強いんです」（池田氏）

同社は元々、女性が長く働ける環境づくりに力を入れてきた。これまでに育休・産休を取得して職場復帰した社員は非常に多く、しかも時短勤務に制限を設けていないため、10年以上時短で働く社員もいるという。

「例えば今後は、服装を自由にするようなことを考えています。また、すでに社内に掘りごたつ式の和室の会議室を作ったりもしました。元々、社員がイキイキと働ける会社を目指して色々なことに取り組んできましたが、今後はプラスアルファとして『働きやすさ』も追求していきたいと思っています」（池田氏）

新しいことへのチャレンジは、会社に余裕があることの証でもある。「売り上げも着実に右肩上がり、それなりに会社のプールができ始め、投資できる環境ができたからこそ、新しいことに積極的に取り組んでいきたい」と池田氏は意気込む。

ゆくゆくは自社サービスの開発も視野に入れている同社。世の中の役に立つようなネットサービスを考えているとのことだ。

「社外からも『コンテンツさん変わったね』と言っていただけるくらい、変化に向けて加速していきたいと思っていますね」（池田氏）

同社の中核を担うのは、30代半ばの社員たち。特にインターネット事業部は転職入社者や女性社員が多いのが特徴で、自由な雰囲気の社風があるという。

「仕事の比重としては、基本的には既存のものが根幹となりますが、それだけで満足せず、新しいやり方をお客様に提案したり、面白そうなことは積極的に取り入れていってほしいと思っています。自分の興味を広げて新しいことにチャレンジしていきたい人にはぴったりの職場だと思いますよ」（池田氏）

チームで仕事をするのが、コンテンツの何よりの特徴だ。一人一人が自分の得意分野を認識しながら、プロ意識を持って働くからこそ、お客様からの信頼も厚くなる。

そうした社員をさらに応援するための取り組みとして、この4月に「スキルアップ委員会」という新しい組織が立ち上がったという。個人のスキルアップに繋がることはもちろん、仕事の効率化に繋がるようなことを共有し合いながら、働き方改革を進めていこうという社内の取り組みだ。運営チームのメンバーが講師を務めたり、外部から先生を招聘したりして、色々な学びを共有していきたいという。

そんな同社に今入社することのメリットについて、池田氏は次のように話す。

「福岡という地で考えれば、他社と比べ物にならないくらい幅広いことができるでしょうね。それは、会社の業績が安定していて、毎年それなりの業績・利益をあげられているからこそです。安定を求める人には安心して働ける環境を用意できると思いますし、加えて新しいチャレンジもしやすいはずです」

さらに、同社ならではの仕事のやりがいについても語ってくれた。

「お客様とはほとんどが直接取引です。だから自分たちの手がけたものがお客様の何にどう役に立っているのかが明確にわかります。お客様が今どういう状況か、そのためにどういう提案をすればいいのかも考えられますから、人の役に立てる、喜んでもらえる、という部分で大きなやりがいを感じていただけると思います。社員たちは皆、お客様からいただく喜びの声を糧に仕事を頑張ってくれています」（池田氏）

夏場はバーベキュー大会、秋は運動会、年末は「社長がスタッフに1年間の感謝を伝える場」として大々的に忘年会を開くなど、社内行事も充実。社員旅行も好評で、チーム力を高めるための施策・イベントが盛りだくさんだ。

基盤が安定した組織で、新しいことにチャレンジしたいなら、まさにコンテンツはぴったりの職場環境だ。