お客様の事業をデジタルで推進する“コミュニケーション設計”のプロ集団
株式会社Lifebookは2011年に設立以降、デジタルコンテンツ企画や新規事業開発を核としたWeb・アプリ開発および、コンサルティング、クリエイティブサービスを提供している企業である。代表取締役の細貝征弘氏(33歳)をはじめ、14名のメンバー(デザイナー・エンジニア・ディレクター)が活躍中。同社の第二成長期を盛り上げるべく、人材の強化を図っているところだ。
Webマーケティング・制作会社が数多くある中、同社の最たる特徴はクライアントの事業成長にコミットするサービスを目指していることである。このスタイルは、細貝氏の経験が大きく影響している。同社設立以前に勤務していた企業では、事業開発や地域販促の新規媒体開発に携わってきた。その中で、事業で人を幸せにする喜びを味わったことが大きく影響しているそうだ。
「事業を推進しようとする上で、デジタルという概念ができていないがゆえに停滞していることが少なくありません。私たちはお客様の事業における“こうしたい”をデジタルで解決するコミュニケーション設計集団を目指したいと思っています」。(細貝氏)
また細貝氏は、制作・開発会社として取り組むべき課題も感じている。
「お客様のビジネスにつながっているデータを知らないケースが多いのは、制作・開発会社のウィークポイントでもあります。例えばお客様のサービスにおいても、集客から成約までのプロセスデータを開発会社がしっかりと理解し、プロセスを機能的につなぐコミュニケーションを設計することができれば、多くの課題がクリアになります。当社にはそれができる自負も経験値もあります」。(細貝氏)
現在同社は直接取引によるサービス開発のサポートや、広告代理店と共に大手企業のコーポレートサイトを開発するなど、さまざまな業界の課題解決に取り組んでいる。
◆総務省や教育業界と「教育分野における最先端ICT利活用に関する調査研究」というプロジェクトで連携し、HTML5でのコンテンツ制作ガイドライン策定を担当。
◆業界大手の不動産会社向けに顧客データ分析コンテンツと営業支援ツールを展開。
このように、業界リーダーと業界に影響を与えるようなプロジェクトが多く、同社の“データ+コミュニケーション”を強みとしたサービスは高い満足度を実現。営業せずとも、次々と新しい相談が舞い込んでいる状況とのことだ。
どれだけお客様と実直に向き合えるか?必要なのはホスピタリティあふれる人材
今後描いている展望において、同社は現状どのような課題を抱えているのか。細貝氏は人材の強化につきると語る。
「お客様の事業を良くするためには、お客様の事業を理解し、事業における課題をどのように解決するかを考え、答えとしてお客様に返すことができる人材が必要です。幸い当社には、ホスピタリティにあふれ、お客様の悩みに耳をしっかりと傾けられるメンバーが揃っています。ただ、お客様すべてのお声がけに対して提案するにはマンパワーが不足している状況です。質の提案を強化するには、まずは同じ志を持ったプロパー社員を一人でも多く増やしたい。そしてメンバーが培った経験・ノウハウを次の新しいメンバーに伝えていきたいと考えています」。(細貝氏)
同じ志とは、細貝氏いわく、お客様との関係構築において決して利己主義にならず、お客様の視点でベストな答えを実装しようとする姿勢である。
「例えば、お客様がある開発案件に100万円の開発費を割こうとしています。しかしよくよくお客様の話を聞いてみると、やりたいことが半分以下の費用で賄えるというケースが少なくありません。そうした時には、正直にその旨を伝え、仮に私たちの利益が減ったとしても、余ったお金を他の施策に投じる提案をします。また、よくあるのは改革という大義名分のもと、具体的なゴールが曖昧なままに開発しようとするケースです。こういう状況のまま受けてしまうのはお金の無駄になりますし、お客様視点とは思えないので、安易に受けないようにしています」。(細貝氏)
同社はこうした誠実な姿勢でお客様と向き合うメンバーの存在もあり、過去一度取引した後にお客様から離れていった会社はないそうだ。
これからジョインするメンバーに対して、とにかく自分がチャレンジしたいことをやってほしいと細貝氏は言う。やらされ仕事からは質の高い仕事は生まれない。自分が好きになれることに没頭し、それが周りに好影響を与えるサイクルが生まれることを願っている。
「デザイナーならUI・UX設計にこだわり抜きたいでもいいですし、フロントエンジニアなら気持ちよく動く動的なサイトを作りたいでもいいでしょう。何でもOKですよ。概ねやりたいことにはチャレンジできると思います」。(細貝氏)
枠にはまらず、一人ひとりがやりたいことがやれる組織をつくっていきたい
細貝氏の大学時代は、視野を広げる毎日だったそうだ。長期休暇になるとインドやアフリカ諸国など約20ヶ国を旅しながら、国際NGOのボランティア活動に参画。日本国内では地域活性化を目的としたNPO法人“G-net”の理事・コーディネーターとして、地域創生の活動に没頭してきた。その間にはさまざまな分野で活躍する人たちとの出会いがあり、複数の視点から問題を解決しようとする視野が養われたとのこと。この経験は、多様な考え方・価値観を享受する姿勢として、現在の仕事観にも影響を与えている。
「何事においても、人をひとつの枠にはめることはしたくないですね。当社ではみんながやりたい仕事に没頭できるように、必要最低限のルールしか設けていません。毎朝簡単にミーティングはしますが、あとはほとんど自由です。会社のオフィスもオープンな環境になっており、協働しているフリーランスの人たちも自由に出入りして、フリーアドレスのデスクで作業をしています」。(細貝氏)
ちなみに同社で活躍するメンバーの多くは副業をしているとのこと。土日にWebサービスをつくっている、フォトウェディングサービスの仕事をしている、アクセサリー作家をしている、バンド活動をしている、実家のカフェを手伝っている…など、実に多彩な働き方のメンバーが集まっているそうだ。これについて、細貝氏は「むしろ大歓迎!どんどんいろんなことをやってください」というスタンスである。
「やらされ仕事をやるのではなく、各々がやりたいことをやるためにみんなで集まって働く。そういう集団にしたいと思っているのです。仕事人生においては働き方が大切であり、一人ひとりの人生において、どんなコミュニティに関わり、どんな人生になったか?が最も大切なことではないでしょうか」。(細貝氏)
同社はコーポレートアイデンティティの一部に、「“おもしろい”ことを、“オモシロく”する人の集まる会社です」と記している。ユニークなメンバーが、それぞれのカラーを最大限に発揮するカルチャーは、同社が目指す事業の原動力になっていることは間違いない。
やりたいことに向かって自走できる人にとっては、この上なく働きやすい環境がある。同社のスタンスに共感できる人は、ぜひ一度話を聞いてみてはいかがだろうか。