フルラインナップのITサービスではなく、得意分野に特化した戦略
日本事務処理サービス株式会社は、業務系Webシステム開発と基幹システム運用の2事業を展開する会社だ。会社設立は1988年7月で、名古屋市中区に本社オフィスを置く。多様な業務がひしめき合うIT業界の中、事業領域を絞込み、企業や地方自治体向け業務管理用Webシステムを開発している。創業以来培ってきた信用をベースに、東海エリアの地元企業グループのIT部門を中心に、実績が多い。
主な開発実績は、地方自治体の財務や防犯関連業務のシステム、さらに、製造業の生産管理システムや、通信会社の販売管理に関するシステムなどもある。また、顧客先に常駐し、24時間365日体制でシステムの運用・監視、保守なども行う。企業向けの「基幹システム運用」と、ここ10年ほどの「業務系Webシステム開発」の2つの業務に集中特化することで、ソフトフェア・情報処理サービスの業界内で、常に必要とされ続ける存在を目指している。
代表取締役を務める江間有記氏は、大学卒業後、業務系Webシステム開発の現場で、エンジニアとして活躍してきた。もともと文系で入社時はゼロからのスタートだったため、文系でも未経験でも、一人前のエンジニアになるためのノウハウが蓄積されている。もちろん、経験者や理系出身者も実力を発揮できる職場だ。
日本事務処理サービスでは、長期的視野で顧客へアプローチをすることで、信用・信頼を獲得していくことに注力している。そのため、取引先をむやみに拡大することは優先されない。地元のユーザ企業や大手システム開発会社と長い取引関係が築かれ、案件も継続的に受注できている。また、業務遂行に不可欠なコミュニケーションなどを円滑するため、顧客プロジェクトにはエンジニア単独で参画することはなく、必ず複数人でのチーム体制による提案を行っている。
今後の展開予定としては、これまで同様、業務の幅や取引先をむやみに広げることを第一には狙わず、業務品質の向上と体制強化を目指していく。そして、既存顧客を中心に、より多くのニーズに応えていくことを成長政略の柱としていく。