グッドビー株式会社

グッドビー（Goodbee）株式会社は、インターネット関連企業として幅広い領域をカバーする会社だ。（1）受託開発事業ではソフトウェアやWebアプリケーション、Windows/MacOS/Linuxアプリ、Android/iOSアプリケーションの開発を手掛け、ネットワーク・インフラ・サーバー構築やデータベースの設計・開発・管理、また、これらに関する（2）保守・運用サービスも提供する。（3）自社サービスの提供や自社ソフトウェアの販売も行うほか、（4）コミュニケーション・プランニング事業としてWebサイトやソーシャルコミュニケーションの企画・制作・運用（運営）、Webデザインなども手掛ける。設立は2013年4月で、本社オフィスを神奈川県相模原市中央区に、サテライトオフィスを長野県岡谷市に置く。

代表取締役を務める前田裕章氏にGoodbeeの社名の由来を聞くと、アインシュタイン博士が残したという、次の言葉を教えてくれた。

「もしミツバチが地球上からいなくなると、人類は4年以上生きられないそうです」

ミツバチは植物の受粉を担い、いなくなれば果物や野菜は実らず種も残らない。そのため農作物は繁殖せず、数年後には食物がなくなってしまうというのだ。前田氏は創業の動機について、「ミツバチのように小さくて目立たない存在であっても、欠くことができない仕事を営々と果たし、多くの人の役に立っていきたい」と語った。

また、「人」と「人」を繋いでいくこと、「人」が満たされること、そんな思いを大切にしているとも語る。

「ベストなITソリューションを提供するにはコンサルティングや企画提案、要件定義に始まる“最上流工程”におけるポテンシャルと、クイックな対応が重要な鍵となります。グッドビーが追求するテクノロジーとサービスは、確かな企画力×技術力をベースに常に“人”を念頭に置いています。すべてのユーザーの“気持ち”に応え、直接のお客さまだけでなく、その先のユーザーにまで思いを馳せ、敬意をはらい、時代に求められる人・モノ・コトの新しい結びつきを生み出します」（前田氏）

グッドビーならではの「企画力」×「技術力」を駆使した受託開発は、システム開発とデザインを同時に提供する独自の手法で、これを「クリエイティブシステム開発」と呼称している。各工程において、極力ビジュアルに置き換えながらコミュニケーションを図ることで、スピーディーで高度な意思疎通を実現しているのだ。

ソフトウェア・アプリケーション開発では、ECサイトやコーポレートサイトなどのBtoC、およびBtoBtoC向けの各種Webアプリケーション開発、管理システム開発、データベース構築、各種OSアプリケーション開発などについて、企画設計からUIデザイン、保守運用までワンストップ対応している。スマートフォン・タブレット開発では、iOS、Android、Windowsなどのアプリ開発から、CMSの構築、Web最適化など顧客のニーズに対応した開発ソリューションを提供。また、サーバーやネットワーク機器のコンサルティングから設計・構築、導入、運用・保守まで、快適なインフラ・ネットワーク環境づくりも行っている。

自社プロダクトの開発では、スポットメッセージサービス「ツテツテ」、オリジナルスマホアプリ制作・運用サービス「StartApp!!」などの実績がある。相模原市と共同開発した「相模原市ごみ分別アプリ」は、捨てたいごみを入力するだけで面倒な出し方・分け方がわかるスグレモノ。グッドビーのプロダクトの特徴は、独りよがりな技術特化や一時的な流行などに流されることなく、「利用者の行動意思決定にどのような影響を与えるか？」を深く考え、本当に求められている「モノ」を見極めて作成していることにある。

コミュニケーション＆プランニング事業では、上記の実績を踏まえ「IT開発」×「企画力」×「クリエイティブ」を駆使してクライアントのビジネスをサポート。WebコンサルティングやWebマーケティング、セールスプロモーション支援などのほか、グラフィックデザインやコスチュームなどのデザイン、LINEスタンプ作成、イベントプロモーションなどを手掛けている。

2019年7月時点の従業員数は25名で、平均年齢は35歳、男女比は男性：女性＝7：3の比率となっている。新卒採用者は2名で、ほとんどが中途採用者だ。経営陣もベテランも若手も、分け隔てなく率直に意見を交わしあえるオープンな社風で、相模原という通勤ストレスが少ない立地のためか、イキイキ、キビキビと仕事をしている印象を受ける。

15分～30分くらいの通勤時間の人が多く、子育て中の女性エンジニアも活躍中。家事・育児に奔走するかたわら、仕事では女性リーダーとしてチームをまとめている。子どもが熱を出した、小学校の行事がある、など勤務時間を融通しなければならいこともあるが、そんなことは承知の上で全員が助け合っている。

休みは完全週休2日制（土・日・祝）で、夏期休暇や年末年始休暇などを含めると年間休日は120日以上となる（2018年度実績は130日）。勤務時の服装は自由で（オフィスカジュアル可）、健康診断（年1回）、退職金制度、健康保険組合保有の保養施設利用など福利厚生もしっかりしている。オフィス内はフローリングの明るい雰囲気で、レイアウトも広々と開放的。デスクはデュアルモニターも設置可能で、ミーティングスペースはガラス張り、休憩スペースにはオシャレなソファやテーブルが配置され、仕事の能率や快適さには十分な配慮がされている。

グッドビーは、理念として常に「人」を念頭に置いていると述べた。「IT」、「技術」という語が並ぶと先進的であると同時に、冷たく無機質なイメージも浮かぶ。しかし、グッドビーが追求するテクノロジーとサービスは「人」と「人」をつなぎ、「人が満たされること」を目指している。ニーズに応えるモノづくりはもちろん、あらゆるユーザーの“気持ち”に寄り添い、「ほしいモノ」を形にしていく、そんな企業像を目指しているのだ。

採用では性別や学歴は問わず、技術力や経験をベースに持ちつつ、しっかり会話ができる人を歓迎している。業務系からスマートフォンアプリ開発など、スキルチェンジ希望者も歓迎だ。