株式会社アユミーノ

ネイルサロン事業をベースに、エンターテインメントビジネスへの展開を始めた、株式会社アユミーノ。その第1弾としてオリジナルゲームの開発に着手した同社は、ゲームエンジニアを募集している。

代表取締役の内山あゆみ氏は、JNA（日本ネイリスト協会）1級ネイリスト、JNE（日本ネイリスト検定試験センター）ジェルネイル技能検定上級などトップレベルの資格を持ち、2008年度WAC（World Art Competition）エアーアクセサリー部門3位、2011年度TOKYO NAIL EXPOネイティフルコンテストNAIL VENUS賞など数々の賞にも輝いているプロフェッショナル。現在、東京の築地と秋葉原でネイルサロンを運営しているほか、関連グッズをネットショップで販売している。

第1号店である築地の「Nail Salon Ayumino本店」は、“清楚”“エレガント”“ゴージャス”“キラキラデコデコ”など顧客の幅広いニーズに応えるネイルサロン。
秋葉原の「あゆみーの 秋葉原店」は、超人気タイトル『刀剣乱舞-ONLINE-』をはじめとする数々のアニメやゲーム作品のライセンス許諾を受けた、公式キャラクターネイルに特化したサロン。いわゆる“痛ネイル”とは一線を画している。

内山氏は次のように説明する。
「当店のように正式な許諾を受けたサロンはほかにありません。どのサロンも著作権者に無許可でグレーゾーンのキャラクターネイルを施しているという現状がありますが、当社はあくまでも作者側とイメージを擦り合わせた上で合意に至ったデザインのものを提供しています」

そのキャラクターネイルの特徴は、“痛ネイル”のようなキャラクターの顔は一切描かない。作品の世界観とユーザーニーズの中間地点を探り、両者のイメージをネイルに落とし込む。「そこに自分の主張は挟み込まないことに徹している」と内山氏は言う。

「ネイリストはつい自分の作品として個性を主張したがりますが、キャラクターネイルをお求めのお客様は、ネイリストの個性など求めてはいません。その作品の世界観を深く理解し尊重する姿勢が、著作権者にご評価いただけているものと自負しています」（内山氏）

著作権者から同サロン以外にライセンス許諾が与えられていないのが、その評価の何よりの証左といえるだろう。

キャラクターネイルを求めるユーザーは、20～50代の女性を中心とするゲームやアニメのファン。関連イベントがある時に気分を盛り上げる際はもちろん、普段からもキャラクターネイルを施術してもらうために来店するという。

「そういったお客様との会話の中で、ゲームやアニメの声優がステージに立つ“2.5次元俳優”の人気が高まっていることを実感しました。2次元のキャラクターから、2.5次元俳優にシフトし始めているのではないかと感じたのです。そこで、2.5次元俳優を起用した恋愛シミュレーションゲームをつくったら需要があるのでは、とひらめきました」（内山氏）

内山氏は、キャラクターと会話したり、ショートストーリーに胸をときめかせながら疑似恋愛を楽しめる、2.5次元俳優をフューチャーしたスマートフォンゲーム『2.7次元男子(仮)』を企画する。

「好きな人のためなら、動体視力をあげてみろ」というコンセプトで、動体視力が鍛えられるような仕掛けを盛り込む。ストーリーはフィクションとノンフィクションの入り交じった世界観で、表と裏が異なるギャップが生じるキャラクターを設定。ゲーム内では、俳優のオリジナル写真が手に入れられるガチャも配す予定だという。

制作スタッフとして、シナリオは大手乙女ゲーム会社でプロデューサーを務める作品などで実績を重ねているライター、音楽は『新世紀エヴァンゲリオン』や『プリキュア』『ケロロ軍曹』などの人気タイトルを手がけた松浦有希氏を起用するなど盤石の布陣だ。

また、イベント出店などで関わりの深いアミューズメント企業のバックアップ体制も確保。まず、先行サイトを構築し、缶バッヂなどのグッズを販売して資金を得ながらゲーム開発を進める。リリース後は、“スクールライフ”“ハロウィン”といったテーマ設定による関連イベントを続けて開催し、一つのキャラクターを堅実に運営していくビジネス展開を図る。

「こうしたコンセプトのゲーム作品が1年後までにリリースされる兆候はなく、世界で初めてのリリースになると思います。恋愛シミュレーションが好きで、2.5次元俳優に目のない非常に多くの女性が飛びついてくれるはず。可能性は無限大だと思っています。ぜひ、チーフエンジニアとして一緒につくりあげてください！」と内山氏は呼びかける。

「ネイリストとして、常にエンタメ性を意識している」という内山氏は、2009年に創業し、東京・築地の場外市場というロケーションに1号店をオープンした。

「せっかく築地に出したなら、築地らしいネイルを、と“寿司ネイル”や“おせちネイル”をつくりました。そうしたユニークさがマスコミにも注目され、オープン直後から数々のバラエティ番組や報道番組で取り上げてもらいました」（内山氏）

サロンに止まらず、アニメフェアやビジュアル系バンドのライブといったイベントにも積極的にブース出店するなど、活動範囲を広げてきた。

2012年、そんな内山氏を人気恋愛アドベンチャーゲーム『薄桜鬼』をリリースしたオトメイト（株式会社アイディアファクトリー）が認め、キャラクターネイルのライセンス許諾を依頼。その際に、信用をつけるため株式会社アユミーノとして法人化し受託する。
「これを機に、続々と『刀剣乱舞』などの有名タイトルと契約できるようになりました」と内山氏。

同社のコンセプトは、“2.7次元ゲーム”のように、ニーズはあるのに誰もやっていないような、世の中にないエンターテインメントをつくること。「そのために、世の中の動きに対して“変幻自在”に対応していける人に来てほしい」と内山氏は言う。そのキャラクターネイルづくりのように、自分の世界観を主張せず、チームワークとニーズ対応に徹していける人材を求めている。

なお、同社のネイリストは制服として“ツナギ”を着用しているが、その背中には「夢と希望と向上心」と書かれている。
「それが当社の社是ですね。アットホームさを第一に、楽しく働ける職場づくりに努めていきたいと考えています」と内山氏は結んだ。