保育業界の課題解決をミッションに掲げるブレイクスルーカンパニー
株式会社ウェルクスは、社会問題の解決に貢献するサービスを展開している会社だ。保育の領域では転職支援やキャリア支援、関連分野のメディア運営による情報発信を行っている。これからもそれぞれの時代に発生する社会問題の解決に貢献するサービスの運営を通じ、人々の幸福を追求していく。
設立は2013年4月で、本社を東京・上野に置く。会社設立時から保育士や幼稚園教諭に特化した転職支援サービスや求人広告サイトの運営で実績を挙げ、成長してきた。
メイン事業である「保育のお仕事」は、業界最大級の登録者数を誇り、紹介実績を年々増やすことで豊富な求人情報量と紹介ノウハウを蓄積している。保育で培った成功モデルは栄養士にも応用され、上記の急成長の原動力となっている。
代表取締役社長を務める三谷卓也氏は1979年に生まれ、東京大学教育学部を卒業すると2002年4月に富士通株式会社に入社。2006年9月に株式会社エス・エム・エスに移ると、東証マザーズ上場から東証一部上場までを経験した。2012年1月、株式会社クレヴィスを設立し、その代表取締役に就任。コールセンター事業を中心とするアウトソーシング事業を運営してきた。ウェルクスは三谷氏の“第二創業”として設立され、「保育業界の課題解決」をミッションに事業を展開している。
転職支援や介護ロボット関連メディアなど、新たな事業の種が芽吹く
保育士・幼稚園教諭に特化した転職支援サービスや求人広告サービスのほかには、栄養士に特化した転職支援サービスを運営している。そのほかにも、業界特化型のメディア運営など一つのビジネスモデルに固執しない事業を展開している。
メイン事業の転職支援サービスは、Webでの集客力が強み。登録した保育士や幼稚園教諭、栄養士などに向け、希望の合う求人の提案から入職まで、一貫してフォローしている。メディア事業は “転職”以外での接点を持つことが目的としている。
転職支援サービス市場での位置づけは、保育業界では上位ポジションを争う状況。栄養士の分野では、競合が見当たらない圧倒的な規模と実績を得ている。この優位性を実現するポイントとして挙げられるのが、比較的小さな業界・市場に特化していることと、Webでの集客力だ。転職支援サービスは裾野の広い求職者を確保することが事業の成否を決めるが、集客力を維持・向上していることで、競合に対する優位性を保っている。昨今では支援の質(精度やスピード)の向上にも力を入れ、リピーターや紹介の増加に結びつけている。
会社と社員が共に成長し、保育業界の課題解決を目指す
平均年齢は31.3歳、男女比は男性:女性=4:6の比率だ。女性管理者も在籍しており、産休・育休は数名の取得実績があり、職場復帰者も多く、子育てをする女性にとって働きやすい環境が整っている。新卒・中途の比率は、新卒:中途=1:9となっている。
残業時間は、平均約20時間/月と無理のない範囲。ミーティングは、目的が不明確なミーティングの開催を良しとしない社風があり、部門総会が開催されるほかは、必要最小限のミーティングの開催に留められている。教育制度は基本的にOJTによる育成で、そのほかには全社員向けの研修がある。
ウェルクスは、ミッションに「保育業界の課題解決」を掲げ、「保育業界の課題解決に挑戦するブレイクスルーカンパニー」をビジョンとし、会社と社員が共に成長し、保育業界の課題を解決する事業を創造・拡大し続けることで、不可欠な存在となることを目指している。
そのほか、ウェルクスの特徴的なカルチャーとしては、Webの集客力を強みとして事業を成長させてきたこともあってか、転職支援を行っている一般的な企業と比較してガツガツしておらず、全体的に優しめの印象がある。他人の成長を喜ぶ、一緒に達成に向かって取り組む、そんなチームワークが取れるメンバーが、多く在籍して活躍している印象だ。