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株式会社吉川国工業所

  • 製造・メーカー系
  • マスコミ・エンターテイメント・メディア系

快適&合理的なデザインで“世界ブランド”を目指すグローバルメーカー

グローバルに活動

企業について

2017年、創業85周年を迎えた株式会社吉川国工業所。奈良県葛城市に本社を置くプラスチック生活用品メーカーだ。本社に併設するショールームには、国内のみならずアメリカ大陸やヨーロッパ、イギリスなど世界中からバイヤーが集まってくる。国内消費の低迷が続く中、同社の業績は、インターネット販売を含む国内流通、海外輸出ともに堅調に伸び続けている。

同社製品はこれまでにグッドデザイン賞やIHA Design defined honner(米国・シカゴ)など様々なデザインアワードを受賞。特にグッドデザイン賞は、1984年に『メッシュラウンドバスケット』で初受賞して以来、実に45アイテムもの受賞歴を持つ。2017年も、飲み口をカーブ状にすることで逆さまにしても水が切れるうがいコップ『Stand Mug』(持ち手部分に歯ブラシが立てられるスタンドが付く)が受賞している。

また、同社の製品は、収納用品を中心にテレビや雑誌などでも多数紹介され、整理収納アドバイザーの有資格者として活躍する有名タレントからも使い勝手の良さが高く評価されている。2017年10月には、渋谷ロフトにて、30周年を迎えた同社ブランド『like-it』のポップアップストアが開催されるなど、マーケットにおける認知度も高い。

“使い易く、合理的、そして長く使い続けられるシンプルなデザイン”

それが同社の物作りの原点だ。必要十分ながら無駄をそぎ落とした機能と飽きの来ない普遍的なデザインにこだわる。素材を変えるなどのマイナーチェンジはしても、基本的にモデルチェンジは行わないため、最初の購入時点から数年後に発生する買い足し需要にもしっかり対応できる。同社の製品には30年以上に渡りヒットし続けているものも多い。

そのような開発理念は、グッドデザイン賞の方針にも合致しており、商品一点一点でその開発理念を実現していることが、マーケットからの評価にもつながっている。

その背景にあるのは同社の商品開発の仕組みだ。商品の企画立案は全て、取締役 企画部 部長・吉川和希氏を中心とする企画部が主体となって行う。ユーザー視点に立った開発を行うために、パート従業員も含めた全従業員が提案できる制度を取り入れている。

立案した企画を具現化する作業はデザイン会社を使い協同で行う。ミラノサローネへの参加実績を持つデザイナーをアートディレクターに起用し、複数のデザイン会社を使い分ける。また、金型製作は、最先端の金型技術を保有する金型メーカーに委託。さらに生産のほぼ100%を担う本社工場には、複数のプラスチック成型技能士が在籍し、1000分の1㎜単位のサイズ調整を可能とする技術で物作りを行う。

「デザイナーの要求事項を実現するには高度な金型技術と成型技術が必要です。また、どんなに熟練した技術を保有する金型メーカーもプラスチックの射出成型を熟知しているわけではありません。それらの問題を克服するのが社内の技術者です。同じ金型を使っていても、成型技術が追いつかなければ、コンセプトやデザインを忠実に再現することはできません。それを可能としていることが、弊社が外部からご評価いただける要因であると自負しています」(吉川和希氏)

吉川国工業所の創業は1932年。薬や歯ブラシなどのケース類やコンパクト、櫛などのセルロイド製品メーカーとしてスタートしたが、戦後、生産性や安全性に優れたプラスチックが登場すると徐々にシフトし、1951年にはセルロイドからプラスチックの大量生産へと舵を切った。生産品目はバケツや湯桶などの浴用・水回り品、筆箱などの文具類、食卓用品など、日用品全般へと広がり、高度経済成長期から安定成長期にかけ、順調に事業を拡大していった。

現在に通じる転機が訪れたのは1980年。代表取締役社長CEO・吉川利幸氏の入社である。それまでは「作れば売れる」と言われた時代背景の下、問屋・量販店の意向を汲んだ物作りに徹し、メーカーとして独自の商品企画や販売促進、情報発信には消極的だった。それに対して利幸氏は、デザインやイメージの重要性を認識し、カタログのリニューアルを皮切りに、生活者視点やトレンドを意識し、コンセプトやデザインを重視した商品開発をスタートさせ、他社製品との差別化を図った。これが同社における物作りの原点となり、現在も引き継がれているのである。

1986年には新たな販売チャネルの開拓にも着手。『like-it』ブランドを立ち上げ、従来製品とは違った新感覚の製品開発を行うと同時に、ライクイット株式会社を設立して、従来の量販店、スーパー、ホームセンターなどとは違う専門店業態への販路を開拓。これにより『吉川国工業所』ブランドとの2ブランド体制を確立するに至っている。

さらに2000年代に入ると海外市場の開拓にも乗り出した。物の値段が下がり、流通再編が起こる中、同業他社は生産拠点を海外に移転し始めた時代だ。同社はコンセプトやデザインを重視した物作りを守るために、生産拠点は国内に残し、販路を海外へと広げたのである。

2002年、ドイツの見本市『テンデス』に出展。2007年には米国の家庭日用品総合見本市『IHA』に初出展し、デザイン賞を受賞。これら一連の取り組みは先駆的な取り組みとなり、ジェトロの先進事例としても取り上げられ、業界におけるリーディングカンパニーとしてのポジションを確立するに至ったのである。

その後、リーマンショックや東日本大震災などに起因する危機もあったが、製販一体化やインターネットを活用した情報発信、オンラインストア開設による販売チャネルの開拓、またはコスト削減や物流体制の見直し、技術革新など、時代の変化に合わせた柔軟な取り組みを続けて乗り切り、現在に至っている。

今後、同社が目指すのは“世界ブランドを創り上げる”ことである。そのために、まず着手するのが海外でも認知が広がっている『like-it』のリブランディングだ。

「現在、売上全体に占める海外輸出の割合が高まる一方で、ネット販売の成長によって国内の売上も伸びています。しかし次世代の発展を見据えれば、現状のブランドを、原点に立ち戻って見直すとともに、グローバルな物作りをしていかなければいけません。そのために製品コンセプトやデザインは、大消費地に近いところで作るべきだと考えています。そこで情報の集まる東京に企画部を移すとともにショールームを開設し、物作りの構造を変えながらリブランディングを進めていく計画です」(吉川利幸氏)

その計画を進めるため、同社は現在、東京オフィスに勤務するグラフィックデザイナーを募集し始めたところである。

同社は1980年代初頭にコンセプトやデザインを重視した物作りへと移行した際、同時に経営理念の再構築も行っている。

“商品を通じて快適・合理的な生活を提供できる企業をめざす”
“生活者に選ばれ、愛され続ける企業をめざす”
“全従業員の物心両面の幸福を追求する”

以上、3条から成る経営理念だ。

「1970年代まで、この業界は海外から物を買ってきて、真似をして作るという業界でした。その中で行政機関の指導が強化され、品質表示法が施行され、また意匠権が発達していきました。弊社も過去には、商品をコピーされたり、価格の下をくぐられたり、様々な苦労をしていました。これからいかにして持続的な成長を遂げるかを考えた時、我々は何者かという問いが生まれ、経営理念の構築に着手しました。そして資金や人材が限られる中小企業においては、デザインの考え方を取り入れることが、組織内に求心力を生み出す最善の道であるという考えに至りました」(吉川利幸氏)

それ以降、デザインを基軸にしたメーカーと自社を位置づけ、マーケットとのコミュニケーションを強化してきた。それと同時に、時代の要請に応えるチャレンジを続けられる組織作りにも取り組んできた。例えば1981年には、時代を先取りして「収納」に着目。当時のケース類は、メーカーによってサイズはまちまち。そこに生活者の利便性を追求して、規格という概念を持ち込んだ。それが生活者から好評となり、また同業他社にも多大なる影響を与えた。現在で言えば、生産性向上、グローバル化、働き方改革、さらにデザインにも関連する形で地球にやさしい商品開発といった課題に取り組む。

そんな同社が社員に求めることは、“より良い仕事”をすること。自分にとっても、周囲にとっても良い仕事をするために、各自働く職場で工夫をすること。さらに具体的に言えば、目標設定をし、その目標に対して挑戦をし続け、PDCAサイクルを回していく。それを行動指針として共有する。

「自社の商品に愛着を持てるかは非常に重要です。それが仕事の品質に直結します。物作りだけではなく、営業担当者の話し方、電話対応、物流、それら全てが弊社ブランドの全体品質を形作っています。“こんな対応をすればブランドに傷がつく”と自分たちを厳しく戒める。そんな社員が多数存在している会社です」(吉川和希氏)

85年の歴史を持つメーカーは、国内では非常に珍しい存在だ。その老舗メーカーが、30年間育ててきたブランドのリニューアルを図り、世界ブランドに育てるというチャレンジを始める。これから入社する社員はそのスタートラインに立つこととなる。制作会社や広告代理店とは比較にならない落ち着いた環境で、世界ブランドの創出という壮大なプロジェクトに関われるチャンスはめったにないはずだ。

求めるのは常に明るく、新しいことに積極的にチャレンジできる人材である。現時点ではオペレーターからのスタートだとしても将来的には企画部部長を務める吉川和希氏の片腕的な存在になれるポテンシャルを秘めた人材に期待を寄せる。長年、大学新卒者主体に採用をし、若い人材に積極的にチャンスを与えて来た会社だ。成長意欲が高い人材なら、同社は活躍できる格好の舞台となるはずだ。キャリアアップ助成制度も新規に構築中だという。

「弊社の製品がメイドインジャパンである点も、世界各国から注目されている要素の一つであり、今後も日本の良さ、日本の技術を発信し続けるメーカーでありたいと考えています。それに対して力を貸してくれる方、積極的に課題を発見して、解決に向けた取り組みを牽引してくれる方など、自分の才能を自ら発揮しようとする主体性のある方を歓迎します」(吉川和希氏)

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企業情報

会社名

株式会社吉川国工業所

業界

製造・メーカー系 > 食料品・日用品・雑貨・文具

マスコミ・エンターテイメント・メディア系 > 広告・デザイン・イベント

製造・メーカー系 > その他メーカー系

企業の特徴
グローバルに活動
資本金

2,000万円

設立年月

1959年04月

代表者氏名

代表取締役社長 吉川 利幸

事業内容

プラスチック日用品雑貨の企画・製造・販売

株式公開(証券取引所)

従業員数

95人

本社住所

奈良県葛城市加守646-2

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