革新的な技術を通してグローバル社会に貢献する。
株式会社ONE ACT(One Act Inc.)は、WEBサービス『PieceX』の企画開発、運営を行う会社だ。
会社設立は2013年で、東京都中央区に本社を置くほか、支社を福岡市博多区、フランス(グルノーブル)、インド(ムンバイ)に置く。
「革新的な技術を通してグローバル社会に貢献する」をミッションに掲げ、自社サービスのほか、大手企業の業務システムの業務委託開発、WEBサイトやスマホアプリの受託開発などを手掛けている。「社会貢献に向けて一つ一つアクションを起こしていく」という気持ちは、社名の由来で今でも変わらないONE ACTの風土となっている。
PieceXは前身となる『Piece』にAIを本格的に搭載して2019年から新たなソースコード取引所としてグローバル展開。現在すでに世界220カ国以上で利用されている。
代表取締役を務める浅野裕亮氏は、株式会社キーエンスで約8年間コンサルティングセールスを行ったのち、知人達のブライダル関連のWEBサービスの立ち上げを代表として統括、さらに地方IT企業の東京支社の立ち上げとシステムインテグレーション事業を事業責任者として統括した。
そんな経歴の中で、「製造業における部品化の概念はソフトウェアにもっと応用できる。」「実際にITサービスを立ち上げるのにリソースが足りないスタートアップは現状かなり不利だ。」という思いから課題解決に向けた新しいサービスのコンセプトを構築し、ONE ACTの起業を決意した。
現在、社会全体でエンジニアが不足する中、新しいサービス開発をしていく大変さは当事者として実感してきた。またOSS(オープンソースソフトウェア)の活用手段やOSS開発者への収入のあり方など、社会全体をもっとより良くしていきたいという思いから、ソースコードをソフトウェア部品として売買できる取引所という新しいプラットフォームを提供することを考えた。
浅野氏は取引所を世界に展開することで、新しいWEBインフラとしてグローバル社会に貢献するためにサービス開発に取り組む。
自社サービス『PieceX』を世界No.1に。
部品単位の高品質ソースコードを売買し合うプラットフォーム『PieceX』は、世界を見渡しても同分野で著名なサービスがなく、“世界の先駆者”として市場を開拓しているポジションだ。開発当初から海外を想定してつくっていることもあり、エンジニアはインド、フランス、ドイツ、カメルーン、コスタリカ、チュニジア、韓国と現在8カ国の優秀なメンバーが集まっている。国内ではビジネス特許をすでに取得済みで海外でも国際特許を出願済みだ。先駆者として世界No.1を目指す。
PieceXが普及するメリットは、購入企業にとっては、一つはソースコードを購入することで開発スピードが大幅に上がり、開発コストも大幅に削減できること。一つ一つの機能をイチからつくるより、時間を圧倒的に短縮できる。もう一つは、自分たちにコアとなる技術がなくても購入したソースコードを使って、自分たちでサービスをつくっていけるようになることだ。ITリソースが足りなくても、自分が考えたサービスを世の中に提供することが可能になる。
また販売企業側は、従来のシステム開発では得られなかったソースコード自体から収益を獲得するという新しい形の収益源できることだ。
サービスの利用は世界に拡大しており、実際にUberEatsの類似のサービスをPieceXを利用することでわずか5日で立ち上げたスタートアップも出てきている。
PieceXの技術的な強みは、AIだ。最適価格を作り出す動的価格管理、商品リコメンド、UXリコメンド、著作権侵害管理といった様々な機能を各AI機能が担っている。いずれもソースコード売買におけるAI機能として世界初だ。
ONE ACTのサービスづくりに関するポリシーは「物事をシンプルに考える。将来を俯瞰する。」ことだ。競合や類似サービスを調査しすぎず、本質を外さないコアの部分を大切にする。そして「現時点で世の中に広く知られていないのであれば、それは無いのと同じ」という感覚で開発に取り組む。この「無いからつくる」というシンプルな発想が、PieceXをよりオリジナリティあふれるサービスにしている。結果として特許取得に至っている。
現在コロナ禍において、従来のシステム開発の見直しがされる中、PieceXは急成長中だ。
北米市場の強化のためにアメリカ、サンフランシスコに支社の開設準備を進めている。
AIやIoT、fintechといった盛り上がりでソフトウェアは拡大の一途をたどっているが、同時にエンジニア不足も進んでおり、どちらもPieceXにはプラス要素に働くという冷静な読みがある。
グローバルチームが強み。
現在従業員は15名で、国籍は日本、インド、フランス、韓国、ドイツ、カメルーン、コスタリカ、チュニジアと多国籍だ。フルスタックエンジニアを中心に優秀なエンジニアが世界各地から集まっている。
平均年齢はおよそ32歳。男女比は男:女=2:1の比率で、PMやAIリードエンジニアはいずれも女性だ。東京都の女性活躍推進事業の企業認定も受けており、男女関係なく活躍できる環境が整っている。また子供手当、資格取得補助手当といった手当も充実。オフィスは「あまりオフィスっぽい感じにはしたくない」という方針が貫かれ、エンジニアが快適に過ごせるよう、クリエイティブな空間・環境づくりを大切にしている。
ほとんど中途入社が占めるが、スキル経験として未経験に近いエンジニアの入社もあり、入社後に飛躍的に成長しているメンバー達も在籍している。長期的な視点で会社と共に成長していける人材育成を行っているのも特徴だ。
組織に階層はなくフラットで、国際的かつオープンな雰囲気で仕事をしている。評価制度は実力主義で、進捗管理も自ら行い結果で評価される。社内行事は月一で懇親会があり、毎回全員が参加するなど人間関係も良好だ。
求める人物像は、ベンチャー思考があり、自己管理ができる人物だ。またエンジニアリング以外のタスクを任されることもあったりとスタートアップならではの成長と変化を楽しめる前向きさがあれば、フィットするだろう。