株式会社FIXER

株式会社FIXERは2009年11月に創業したクラウドネイティブなエンタープライズシステム構築に強みを持つ、クラウドインテグレータだ。2010年の正式サービス開始と同時に、エンタープライズクラウドシステムの事例を次々と発表し、日本におけるクラウドの黎明期からMicrosoft Azureの普及の一翼を担ってきた。2015年にはMicrosoftの米国本社よりMicrosoft Azure Cloud Solution Provider（CSP）制度設立時のパートナーとして日本国内で第１号として認定。2018年に政府情報システムにおける基本方針としてクラウド・バイ・デフォルト原則が示されて以降もクラウド環境へのリフト(移行)＆シフト(進化)のニーズがますます高まるなかで、FIXERがこれまで培ってきたクラウドネイティブなテクノロジーで日本のDXを加速させている。

事業は大きく4つの軸で展開。新規システム開発や既存システムのクラウド移行などを行う①「プロジェクト型サービス」を起点にクラウドサービスのライセンスの②「リセール」、構築したエンタープライズシステムを③「マネージドサービス」に移行し、保守・運用を行う。さらに、マネージドサービスで培った自動化ノウハウをプラットフォーム化し④「SaaS事業」も展開している。

「プロジェクト型サービス」では顧客の要件・要望に基づくシステムを新たに開発や既存のシステムをクラウドに移行したりするサービスを行っている。大きな特徴は、コードファーストな開発手法とフロントローディング型のプロジェクト進行が可能なアジャイル開発だ。クラウドの強みであるスクラップ＆ビルドの容易さとシステム基盤調達の柔軟性により、プロジェクト初期段階から本番環境に近いインフラ上で、高速に開発を繰り返すことでユーザーニーズを満たすアジャイル開発が実現。また顧客への提案〜保守・運用まで一気通貫で提供することで、旧来型のウォーターフォール型では難しかったサービスを提供している。
「リセール」ではパブリッククラウドベンダー（Microsoft・AWS）等からクラウドやソフトウエアライセンスを仕入れ、顧客へ販売。同社では単純な仕入れ・販売を行うだけではなく、日々バージョンアップされるサービス情報と共に、最新の技術情報と技術的なサポートでの付加価値も提供。「マネージドサービス」は一般的な保守・運用サービスに加え、クラウド環境で発生する課題解決まで対応するマネージドサービスを「cloud.config」のブランドで展開。現在は、Microsoft Azureを中心とするパブリッククラウドサービスの設計・構築、24時間365日の運用（監視・障害一次対応）サービスを提供している。「SaaS事業」は、プロジェクト型サービスで開発したシステムや、マネージドサービスの保守・運用で把握した顧客ニーズの高い機能をプラットフォーム化し、自動架電やメタバース基盤としてSaaS型のサービスとして提供。
また、2023年春にはAzure OpenAI Service を活用した、エンタープライズGPTプラットフォーム「GaiXer (ガイザー)」の提供を開始。

代表の松岡氏は、氾濫する大量の情報と、情報化によって実態とかけ離れてしまったグローバル経済の現状を危惧し、2009年11月より「Technology to FIX your challenges.あなたのチャレンジをテクノロジーで成就する」という企業理念を実現すべく、FIXERを創業。創業12年を過ぎて現在を「第二創業期」ととらえ、ベンチャーでありながらMicrosoft Azureでエンタープライズクラウドを牽引・推進していく中心的な役割を担っていく。

2021 Microsoft Partner of the Year Awardを「Cloud Native App Development」カテゴリーで受賞。本アワードは複数のカテゴリーから構成されており、世界100カ国以上の国と地域から4,400件を超える応募の中から、クラウドネイティブな開発手法により、最も高い価値をもたらしたパートナーに授与されるものであり、日本企業としては初の受賞となる。また2017年には、各国で最も優れたパートナーに送られる「Microsoft Country Partner of the Year」を受賞。2019年には基幹事業と位置付けるパブリッククラウドのフルマネージドサービス「cloud.config」が「Microsoft Azure」における最上位認定である「Azure Expert MSP」を取得している。
また2022年は特に官公庁や自治体が課題とするレガシーシステムや、保守性に問題を抱えるエンタープライズシステムのクラウド環境への移行を数多く実現したことを高く評価され、Microsoft Japan Partner of the Year 2022において「Modernizing Applications アワード」を受賞している。

FIXERはエンタープライズ領域で利用されるクラウドサービスを中心に、大規模・高頻度なアクセスに対応するクラウドインフラを、高度なノウハウを使って構築したり、その運用・監視を担ってきた。今後ますますエンタープライズ領域でのクラウド化が進んでいけばMicrosoft Azureも大きく躍進していくため、「Microsoft AzureといえばFIXER」という環境を今後さらに強化していく方針だ。

＜これまでの受賞実績＞
・2021年
　「2021 Microsoft Partner of the Year Award」「Cloud Native App Development」受賞
　「Microsoft Japan Partner of the Year 2021」「Cloud Native App Development アワード」受賞

・2020年
　「Microsoft Japan Partner of the Year 2020」「Social Responsibility アワード」受賞

・2019年
　「Microsoft Japan Partner of the Year 2019」「Financial Servicesアワード」受賞

・2018年
　「Microsoft Japan Partner of the Year 2018」「Financial Servicesアワード」受賞

・2017年
　「Microsoft Worldwide Partner Award 2017」「Microsoft Country Partner of the Year」受賞

・2015年
　マイクロソフトコーポレーションのパートナープログラム「Cloud Solution Provider Program」取得

・2014年
　「Microsoft Japan Partner of the Year 2014」「Microsoft Azureパートナーアワード(Cloud Service Vendor)」受賞

・2013年
　「Microsoft Japan Partner of the Year 2013」「Windows Azureパートナーアワード(Cloud Service Vendor)」受賞

2023年4月時点で従業員数は270名を超え、平均年齢は20代後半、男女比はおおよそ男：女＝7：3だ。スタッフが働きやすい環境で最高のパフォーマンスを発揮できるよう、社員同士の意見をもとに日々環境づくりを行っており、エンジニア視点での開発環境の整備がとても進んでいる。またデバイス購入支援制度というスマートフォンやスマートウォッチ、タブレットやキーボードなど、購入金額の半額を補助してもらえる制度がありマシンにこだわりをもったエンジニアも自身で好きな端末を利用することが可能だ。

Cloud Native App Development Awardの受賞の通り、新しいクラウドネイティブな環境での開発がスタンダードになっており最新の技術を検証しながら取り入れたり、知見を深める機会も多い。
リファラル採用の実績も多数あるということなので、働きやすく、知人や友人にも推薦できる環境の証といえるだろう。

福利厚生も充実しており、デバイス購入補助制度や家賃補助制度そのほか、未就学児童育児補助として小学校入学前の子どもを持つ社員に保育園代を支給する制度もある。

FIXERはクラウドマーケットの拡大とともにビジネスも順調に拡大しており、企業理念として掲げる「Technology to FIX your challenges.」の言葉通り、日本を代表するCloud Integratorを目指してチャレンジを続けている。日進月歩で技術や環境が進化するIT業界の中で、特にスピード感を持って成長できる会社だ。