ユニバーサル・インタラクティブ株式会社

ユニバーサル・インタラクティブ株式会社は2009年創業以来、歯科医院やクリニックなどの医療機関を中心に、さまざまな業種のWEBサイト制作を担ってきた。特徴的なのは100％紹介による受注とデザイン性の高いオリジナルサイト制作だ。

特に歯科医院では500件以上の制作実績と運営管理を任されている。「開業医同志や経営コンサルタントなど業界関係者から高く評価され、全国の新規顧客を紹介してくれる」というサイクルで拡大している。コンビニより多いといわれる歯科医院は差別化が必須であり、特徴をとらえて表現する同社が支持されている形だ。

同社では紹介中心のため、プッシュ型の営業をすることはなく、社内のプロデューサーやディレクターを窓口に受注し、自社のクリエーターで一貫して制作するのも特色の一つである。サイトの企画から原稿作成、写真撮影、制作、管理などワンストップで対応する。

「弊社の品質基準を保つためには必然的に内製化することになり、結果的にはスピード感や人材の育成にもつながっていると思います」と語るのは代表取締役社長の岩城史登氏。

コンテンツ制作を強みとしている同社には単なるWEB制作だけでなく、マーケティングや集客力向上のアドバイスを求める顧客も増えている。今期はこれまでのSEO対策やコンテンツマーケティング、プロモーション企画などを体系化し積極的に提案していく。また、システム開発の分野でも医療現場の業務効率化システムやドクター同士をマッチングするサイト構築など、多岐にわたる取り組みを行っている。クリエイティブ集団からの転換期を迎えている同社では、これらのWEB領域で総合的に力を入れられるためのメンバーを広く募集している。

同社では「時代を超えて受け継がれる会社」を経営理念のひとつとしている。その職種柄、数多くのスタートアップ企業や新規サービス、新規出店のサポートをしていくなかで、いかに従業員の雇用を守り、続けていくことが大切かを痛感してきた。

「100年、200年続く会社にするために、しっかりとした屋台骨を作って次世代にバトンタッチするのが私の役割」と岩城氏は言う。同社のメンバーは8割が未経験から入社している。じっくり育て、技術を身に付けさせることができる企業文化は、従業員にとっても財産になり、同様に顧客に対しても「継続した安心」を提供できると考えている。そんな同社では「人はありがとうの数だけ成長できる」という育成キャッチフレーズを掲げている。

「自分の仕事で誰かに喜んでもらう。これはどんな人も嬉しいはず。感謝の言葉をもらえば、今度はもっと期待に応えたいと思う。その積み重ねがその人を大きくしてくれます。だから、ありがとうの数だけ人は成長できるのだと考えています。」（岩城氏）

同社では経営者や院長など意思決定権のある顧客と直接やり取りする機会が多く、よりダイレクトな感触を得れるため、成長スピードも速い。また、医療系に強いというWEB制作会社では珍しい競争優位性を持っているため、専門性の高いキャリアを築けると考えている。

「私たちは新しいビジネスや事業を始めたいという方の“縁の下の力持ち”的なポジションです。お客様が飛躍されるのを眺められるのは幸せなことです。モノを作って提供するという制作業は嘘がつけない世界で、まさにプロ意識が求められ、その技術に誇りを持てる仕事だと思います。」（岩城氏）

忙しく長時間労働になりがちな業界にあって、直取引主体により業務コントロールがしやすいというメリットも生かし、できるだけ多くの休日を確保することに努めている。昨年度の年間休日数は131日で、直近のゴールデンウィークは9連休。夏季休暇は、2～11月の間ならばいつ取得しても構わない。

「オンタイムとオフタイムをはっきり分けて、リフレッシュしながら働ける環境を目指しています」と岩城氏。また、クリエイター集団ゆえについ黙々と仕事を進めがちな社内にあって、できるだけ従業員間のコミュニケーションを活発にすべく、ランチ会や飲み会などを会社の経費負担で定期的に行っている。

さらにライフスタイルに合わせた働き方を推進し、主婦や在宅勤務を希望する従業員には、自宅での業務も可能だ。また、記念日休暇取得や月に一度の映画鑑賞補助制度などユニークな制度も導入している。

企業運営においては、毎月の数値状況や目標設定を共有し、達成時にはインセンティブの支給もあり、経営参画への意識づくりに努めている。定例会議や合宿を通し、ビジョンの共有や新規事業の策定なども進め、より経営目線に立った取り組みを目指している。

人事考課は半年ごとに行っているが、その際に周囲のメンバーに「見習いたいところ」や「改善してほしいところ」をアンケート調査。評価の参考にするとともに本人にフィードバックし、成長につなげている。一連の施策には、「個人の夢と集団の成長がうまくリンクする仕組みにしたい」（岩城氏）との思いが込められている。