株式会社Vitaly

株式会社Vitaly（ヴァイタリー）は、「医療コミュニケーションの活性化」に取り組む会社だ。家庭やオフィスで、体や健康のことを楽しく話せる環境をつくること、そして、医療者向けのコミュニケーション研修を主な事業領域とする。具体的には、一般向けの健康づくり講演、医療従事者向けコミュニケーション研修、企業向け健康経営コンサルティング、医療機関向けWeb情報発信コンサルティング、各種出版物・Webサイト・イベントなどの医学監修、疾病の予防・診断・治療に関する医学的調査・研究などだ。東京ベイ・浦安市川医療センター（千葉県浦安市）、倫生会みどり病院（兵庫県神戸市）、けやき坂クリニック（栃木県鹿沼市）など、病院や学会などへの導入実績も多い。

代表取締役の竹田陽介氏は、獨協医科大学医学部卒の循環器内科医師だ。現役医師である竹田氏が医師・患者間、医療専門職間でのコミュニケーション活性化を目指し2014年に設立した。現在も積極的に研修・講演・コンサルティングを行っているほか、『学校で教えてくれない デキる研修医のつくり方』という連載企画を、医師・医学生向け総合情報サイト『マイナビレジデント』に掲載している。

会社設立にあたり、竹田氏は「医療をコミュニケーションとして考えたとき、その誰かの命（vital）を大切にしようとするアクションは、病院の中だけに留まらず、家庭（family）や職場（company）まで巻き込んで、もっともっと広まっていけるはず」と考えた。命をつなぐコミュニケーションの中で、最も大切で基本となるアクション。それが、「医学を話す」というコンセプトに結びついた。Vitalyは、みんなで楽しく、もっと活発に体や健康、病気のことを話し合えるよう、「話そう！医学」を合言葉とした医療コミュニケーションにおける、「人材教育」と「環境づくり」の実現を目指す。命や健康にかかわる重要課題だけでなく、つい忙しさにかまけてないがしろにされてしまいがちな「医療コミュニケーション」に光を当てる活動を行っている。

Vitalyは、（1）コミュニケーション教育、（2）病院後方支援、（3）各種コンサルティングを中心に事業を展開する。また、社内研究機関「先端医療コミュニケーション研究所（Frontier Institute of Health communication, FIH）を立ち上げ、医療コミュニケーション分野での先駆的な研究にも取り組んでいる。

医療というものは一種のサービス業であり、サービスパーソンである医師、看護師、その他メディカルスタッフのコミュニケーション能力が、患者満足度やチーム医療の円滑化に大きな影響を及ぼす。また、組織全体の評価にも直結してくる。Vitalyは、患者や家族、医療スタッフの信頼を得るための伝え方や聞き方、振る舞い方を身につけ、コミュニケーション上手の「話せる」医療スタッフを育成している。

（2）病院広報支援の分野では、Webブランディングやスタッフへの情報発信教育を通じ、幅広い病院広報支援活動に取り組んでいる。中心となるのは、医療機関の広報手段として今後ますます重要性を増すインターネットの領域だ。“医療経済学”の分野では未成熟な領域である“医療広報”について、体系的な広報戦略や広報効果判定の定量的な評価指標を確立し、かつての「兼任広報担当者が手探りで広報を行う」ことからの脱却を図る。Vitalyは、病院広報の目的を「戦略的ファンづくり」と考え、病院に対する親和性を高めるための広報ブランディングを実施。同時に、来院患者数や求人応募数といった医療経営上のアウトカム改善を目指している。

（3）コンサルティングでは、学会広報や企業研究に対し、研究成果に基づいたコンサルティング、および医学監修を行っている。また、最近注目される“健康経営”支援の一環として、管理職向けの健康経営研修、健康経営コンサルティングなどを実施。そのほかにも、新入社員向け健康づくり研修や社内の福利厚生イベントの企画、自治体における住民向け健康づくりイベントなどの企画・立案も手掛け、企業や自治体独自の「戦略的ヘルスケア」の実現を支援している。

30代のメンバーを中心に、小規模ながら医療業界では高く評価されているVitaly。責任感・スピード感・マルチタスクが要求される職場である一方、スタッフ同士の抜群のチームワークにより、充実感や達成感を得ながら大規模案件に取り組んでいる。男女比は1：1で、性別や年齢に関係なく平等に昇進のチャンスがある。また、意欲さえあれば医療専門職の資格がなくとも活躍できる。

時間管理は、自身の裁量により仕事を進めるスタイル。基本的に残業をしない方針なので、プライベートも充実させることができる。スタッフミーティングは週1回のペースで行われ、各自の業務進捗や今後の方向性の確認、すり合わせなどを行っていく。ミーティングの前にはお菓子を食べながらほっと一息、という光景も見られ、真剣さの中にも適度にリラックスしながら業務に取り組む社風だ。

また、代表の竹田氏の計らいにより、ランチミーティングの際は行きたいお店をリクエストすることが可能。普段自費ではなかなか行けないようなお店に行くこともあるという。本社は東京メトロ丸ノ内線「新宿御苑前駅」の近くにあり、最近移転したばかりだ。ウッド感漂うアットホームな内装で、他の会社とは一味違う、居心地の良い雰囲気のオフィスだ。

現役の内科医師としての診療はもちろん、学術・医学教育・ビジネスの領域でも広く活躍する代表・竹田氏。彼と一緒に働くことは、スタッフ各自がキャリアアップやスキルアップを目指すにあたり、大きなきっかけや気づきを与えてくれるだろう。

また、Webを通じて最先端の医学や最善の治療法を世の中に伝え、「医療人」の一員として社会に貢献できるのもやりがいだ。多くの学会で業績を重ねている医療広報研究の分野で、常に最前線を切り拓いているパイオニア企業、Vitaly。国内外で活躍する医師の先生方に向けて、病院の外から医療コミュニケーションや医療広報に取り組み、社会に貢献できる仕事だ。そんな環境で、ゼロから自分の腕を試してみるのも面白い。