東京とNYCに拠点を置き、XBRLの技術を強みに幅広いサービスを展開
株式会社Mercury and Earthは、米国・ニューヨークに本社を置く独立系ITサービスプロバイダーだ。主な業務内容は、グローバルプロジェクトマネジメント、ITコンサルティング、ビジネス報告ソリューション、Web・モバイルアプリケーションの開発・運用などで、日系企業のグローバル化や海外展開を、IT面からサポートする業務を行っている。これまで多数のグローバルITプロジェクト支援や、海外の規制動向・対応事例の調査、国外監督省庁向けIT構想の策定、及びグローバル標準技術の適用などの業務を行い、すべての事業について海外との関わりを持つ。
日米両国に拠点を持つITエキスパート集団として独自のグローバルプロジェクト支援を行い、「グローバル案件ならMercury and Earth」と言われるほど、顧客からの評価も高い。海外での経験が豊富なバイリンガルのコンサルタントやエンジニアが所属し、プロジェクト立ち上げ時の要件分析や、海外拠点へITスタッフを派遣する際の要員教育なども提供する。
システム導入時に発生する現地とのプロジェクトコーディネーション上のさまざまな問題解決についても、豊富な経験と技術を駆使した支援を提供する。日本と米国本社のコンサルタント/エンジニア間の連携が図られているため、日本国内だけでなく米国現地での業務ヒアリングやシステム展開の支援が可能なことも、Mercury and Earthの大きな強みだ。
会社設立は2012年1月で、同年11月にオペレーションを開始、2013年2月に小泉誠氏が代表取締役社長に就任し、同年4月にニューピア竹芝ノースタワーの現住所に移転した。代表の小泉氏は、XBRL関連のコンサルティングや助言、XBRLのタクソノミ(分類)デザイン、開発、レビュー、要件分析、報告プラットフォームのグランドデザインなどのスペシャリスト。XBRL(eXtensible Business Reporting Language)とは拡張可能な事業報告言語のことで、財務諸表などのビジネスレポートを電子文書化し、それらの作成の効率化や比較・分析などの二次利用を目的として、XMLの規格をベースに作られた言語だ。
グローバルITプロジェクトの調査やコンサル、報告ソリューションを提供
Mercury and Earthは、グローバル化をすすめる日系企業のIT部門でのグローバルプロジェクトにおいて、日本側での構想立案、米国現地拠点とのコーディネーション、要件分析、グローバル人材の育成などのサービスを提供する。東京オフィスでは、主に金融業、流通業、製造業の顧客に向け、以下のサービスを提供している。
(1)グローバルITプロジェクト支援事業
日系企業の多くは、経営資源のグローバル化に伴う ITシステムの海外展開を行なう上で、グローバルプロジェクトマネジメントを行える人材の確保を課題としている。Mercury and Earthは、 ITシステムの海外展開プロジェクトに関する豊富な経験を持つプロジェクトマネージャーやコーディネーターが、顧客企業がプロジェクト実行し、成功させるための支援を行う。
(2)リサーチ&コンサルティング事業
金融、ユーティリティなどの特定の業種では、欧米諸国の規制対応や、海外における規制動向と対応事例の収集、及び対応計画の策定が必須となる。Mercury and Earthは国内外のパートナーと連携し、海外の規制動向や対応状況に関する調査、顧客の経営、業務部門、IT部門それぞれのアクションプランの立案を支援する。具体的には、XBRL適用コンサルティングやITデューデリジェンス(詳細調査)、ITガバナンスの導入・定着化支援などを行う。
(3)報告ソリューション事業
国内外の監督省庁や非営利法人は、企業や個人から財務/非財務の各種報告書を収集する際、ビジネス報告書のグローバル技術標準とみなされつつあるXBRLの適用を進めている。Mercury and EarthはXBRL Japanの会員企業として、これらのステークホルダーに対し、タクソノミ開発に関わるアドバイザリ/コンサルティングサービスや、XBRL関連のトレーニング業務、海外での適用動向に関わるリサーチ業務、及び各種ソリューションを提供する。また、XBRLの普及に向けた国際的な取り組みも行っている。
また、システム開発事業として、Microsoft製品ソリューションのシステム構築や、海外顧客向けの.NETベースの業務システム構築などの業務も行っている。
米国本社との連携しつつ、距離や時間を感じさせない“地道な”業務
2020年10月時点での従業員数は12名で、平均年齢は40歳。
小規模な環境のため何でも意見を言いやすく、社内の風通しはとても良い。海外での経験を持つメンバーが多く、ほとんどのメンバーが日英バイリンガルだ。グローバルな視点と高いスキルを持ち、上昇志向、海外志向、プロフェッショナル志向を持つ人材が揃っていて、例えば海外の大学を卒業後に入社し、現在は銀行のグローバルITプロジェクトに従事する人、Microsoftのソリューションベンダー経験を持つその道のエキスパート、海外でのシステム開発の経験を経て日本に帰国し、現在はグローバルITプロジェクトに従事する人などだ。
東京オフィスの所属となっても、米国本社でのプロジェクトに参画するチャンスもあり、海外でのITコンサルティングやプロジェクトマネジメントの経験を積むことができる環境は魅力的だ。しかし、「グローバル」や「海外」という言葉は一見格好よく響くものの、多様な文化的・言語的背景を持つ関係者とプロジェクトを勧めていくことも多いため、専門知識や語学力はもちろん、人間的な魅力や情熱、責任感、体力などのヒューマンスキルも求められる。時差の関係で、深夜や早朝にミーティングを重ねることも多い。だが、そんな泥臭い業務を積み重ねながらプロジェクトを完遂し、最後に感謝の言葉をもらえたときの喜びは、何事にも替えがたいものだ。
休みは完全週休2日制で、夏季休暇などの連休もあり、年間休日は120日以上。フレックスタイム制を導入しているため、ワークライフバランス重視の人には最適な環境だろう。懇親会は月1回のペースで開催されている。
プロジェクトの獲得や実行を通じて、国内外の顧客に価値を提供したい、語学力を活かし、もっと上を目指したい、と考えている人にとっては、とてもエキサイティングな職場だ。コミュニケーションスキルやスピード感、チームワーク、業務の確実性・着実性なども求められるので、社会人としても磨かれることだろう。