スマートフォンのゲーム実況にマーケティングのノウハウを活用
2015年以降、動画広告マーケットは急速に拡大している。その最先端を走り続けているのが株式会社BUZZCASTだ。
初めて本格的なゲーム実況マーケティングを確立し、業界のイノベーターとして注目を集めている。
同社が提供しているツール“BUZZCAST(バズキャスト)”では、WEB上で強い影響力を持つプロダクションやインフルエンサーをネットワーク化し、データに基づいて広告主に最適なインフルエンサーを選定する。
ゲーム実況動画を通じたこれまでにないマーケティングを提案している。
BUZZCASTを率いるのはゲームマーケティングの豊富な経験を持つ山田氏だ。
元々はコナミでゲーム制作を手掛けていたが、作る側から作っている人達を支援する側に回ろうと転職。
世界初の手数料無料決済サービスの提供などで知られる上場企業のメタップスでアプリ市場におけるデータ分析などを手掛けた。
そこでビジネスチャンスを見出したのがスマートフォンゲーム実況のマーケティングだ。
当時スマートフォンゲームの実況が盛り上がってきた一方、実況者によってどれだけアプリに効果があったのかきちんと分析されていなかった。
そこで山田氏はメタップスが持つマーケティングのノウハウを活用できるのではと考えたという。
「ゲーム実況者の価値をロジカルに分析できていないことが市場の課題だと感じていました。メタップスはもともと分析を得意としていたのでいくつかのアプリで効果を分析し、検証を重ねたところ世の中にサービスを提供できる確証が持てました」(代表取締役 山田氏)。
そして2016年4月にメタップスから“BUZZCAST”として正式リリース。
10月にメタップスから独立する形で株式会社BUZZCASTがMBOした。
同社ではメタップスが展開していた動画事業を引き継ぐとともに、ゲーム開発・マーケティングコンサルティングのノウハウをいかし、最新の技術やサービスの提供を目指している。
「今まさに創業期につきとてもワクワクしています。動画マーケティングの真の価値を明らかにし、本当に効果のある広告づくりを可能にしていこうとしています」と山田氏は意気込む。
動画市場の動きは早く、1年後には想像していなかったような市場環境になっているかもしれない。
常に世の中に求められるプロダクトへと進化させるためにBUZZCASTは全力で走り続ける。
今まで難しかったゲーム実況者の動画の効果を可視化
BUZZCASTが画期的なのは、今まで難しかったゲーム実況者の動画の効果を可視化したことだ。
拡散数やURL経由のパフォーマンス、実況者にフォローしているユーザーの年齢や性別などのデータなど、国内外の様々なプロダクションやインフルエンサーをネットワーク化することで独自のスコアを作成。
どのゲームがどのインフルエンサーと相性が良かったかを分析し、最適な動画キャンペーンの運用支援を行っている。
さらに効果の分析までワンストップで手掛ける。これまで記事広告のように扱われてきたゲーム実況を正しく分析することが可能となった。
「もともと親会社のメタップスでアプリの計測やTVCMの分析などを行っていたので、知見やノウハウがそのまま活用できたのです。どの実況者とどのゲームと相性が良いのか分析までやっているところは、私が知っている限りだと海外でもほとんどないでしょう」と山田氏は胸を張る。
リリース後は順調に実績が増え、更なる有効なデータがBUZZCASTに蓄積されている。
現在は事前にゲームの特性からどのインフルエンサーと相性が良いかシミュレーションすることまでできるという。
顧客からも「実況者ごとの分析ができたことは革新的。有効な集客手段として期待できる」「アドネットワークでの獲得に行き詰まっている中で新しい手法で効果を出せた」など高い評価を得ている。
現在は数十案件のゲームタイトルと取り組み、さらなるサービス強化に挑む。
今後は株主であるメタップスの強みをいかし、海外についても順次展開する予定だ。メタップスはシンガポール、シリコンバレー、ロンドン、ソウル、香港、台湾、上海の8拠点を展開しており、世界進出の大きな足掛かりとなる。
これからも動画広告市場が拡大していくことは間違いない。
昨年まではプラットフォーマーがその伸びを牽引してきたが、これからはBUZZCASTのような周辺プロダクトが大きく伸びていくだろう。
期待が高まる市場で、BUZZCASTは世界に向けエンジンを加速させる。
動画マーケティングの最前線で活躍できるチャンス
短期間で圧倒的に成長したい、そんな人にとって同社は最高の舞台だ。
2016年10月にメタップスからMBOを行い、現在創業期の真っただ中である。既に事業があり、資金もある環境の少人数スタートアップ。
さらに動画マーケティングの最前線を経験できる。
スキルを磨きたい、実績を残したい人にとって非常に贅沢な環境だと言えよう。
また、経営チームには旧凌芸舎CTO、メタップスCEOなど経営のプロが集結していることにも注目したい。
「経営とマーケティングに長けた精鋭メンバーは当社の強みです。このチームでなら世の中にインパクトを与えるプロダクトがつくれると信じています。実際、この半年間でも成果を残すことができています」(同氏)。
少人数なので大手企業と比べると足りないこともあるが、それ以上に彼らと共に働くことで得るものは大きいだろう。
BUZZCASTに今必要なのは未知なる市場を切り拓くチャレンジ心だ。
「動画広告マーケットはまだまだ立ち上がったばかりの未成熟な市場です。刺激もある反面、何度も転ぶこともあるかと思います。世間的にも私たちとしてもまだまだ“正解”を模索している段階です。そのような環境で突き進むには、一度転んでも諦めずに新しい価値を生み出す。そんな熱い気持ちを持っている方に是非来ていただきたいですね」(同氏)。
動画ビジネスでイノベーションを起こしたい、そんな方はぜひスタートアップのこの時期にジョインしてほしい。