株式会社Kindergarten

歯科医院専門の経営コンサルティング・マーケティング会社であるキンダ―ガーデン。経営コンサルティング業務を始めとして、WEB制作やセミナー運営等、歯科医院の経営をバックアップする包括的なサービスメニューを展開している。また、歯科医院スタッフの為のコミュニティー「歯科塾」も運営しており、月1回の定例会の実施や、Facebookページ上での情報発信を行う。クライアントの歯科医院と業界の発展に尽力する勢いあるベンチャーだ。

創業者の浦濱隼人は、立命館大学政策科学部卒業後、独立系コンサルティングファームへ就職。M&Aを用いた幅広い業種・業態へのコンサルティング業務に従事し、数多くの企業を業績向上へと導いてきたトップコンサルタントであった。その後、歯科専門コンサルティング会社からスカウトされ、歯科医院専門のコンサルタントへと転身。数多くの歯科医院における業績向上が認められ、同社始まって以来の最年少取締役となったという実績の持ち主だ。2010年にキンダーガーデンを設立。それまでのコンサルティング経験を活かし、わずか2年でクライアント50医院、従業員10名まで会社を成長させた。これまでに1000名以上の歯科医院の院長やスタッフに向けての講演と、200医院以上の歯科医院のコンサルティングを行ってきた。歯科医院の経営を飛躍的に向上させてきた「コンサルタントのプロフェッショナル」と言えよう。その経験と知識を活かした講演や書籍の出版数も数多い。

「経営コンサルやWEB製作などは、巷ではまゆつばもののサービスとされていますが、当社では "必ず結果を出す"という姿勢で取り組んでいます。どの案件でも"売上向上" "集客数の増加"という結果を出し続けていることが特徴です」と代表の浦濱は力強く語る。経験と実績に裏打ちされた自信がみなぎっている。Facebookコミュニティー「歯科塾」では、歯科業界としては珍しく1万もの「いいね！」がついている人気ぶり。このFBコミュニティーは、キンダ―ガーデンが持つ貴重な無形資産のひとつだ。歯科業界内の人脈拡大や情報交換の場として多くのユーザーに活用されている。

設立以来順調に成長を続けるキンダーガーデン。ここでは、展開するサービス内容をより詳しく見ていこう。

社内体制はコンサルティング部門とWEB部門に大きく分かれており、それぞれにTOPが存在する。その下にマネージャーがつきスタッフがいるという階層構造だ。コンサルティングでは、新患数アップや自費率アップによる収益向上、スタッフの働くモチベーション維持を目的とした評価制度の構築、「意識の高いスタッフ」へ変化させる為の意識改革等をメニュー化している。WEB部門では、歯科医院のホームページ制作を主に行う。ただ作成するだけではなく、最低でも新患40人/月を実現する、新患数・自費率をアップするといった「結果を出すホームページ」を意識して作り込んでいく。近年では、WEBサイト制作において業界内の評判が高まり、依頼が急増。売上見込みは、昨年対比で3～4倍という状況だ。また、院内の職種ごとのマニュアル作成や患者説明用の資料等の紙ツール類作成も請け負っている。その他にも、ドクターやスタッフ採用のサポートや医院の財務サポート、有名歯科医院の内装を手掛けた実績のある設計事務所と連携した医院リニューアル等も行っている。歯科医院経営に必要なコンサルティングやサポートのほとんどをキンダ―ガーデンで包括的に担えるのだ。歯科医院経営に対して圧倒的な数の実績があり、それを基にした独自のノウハウを構築しており、そこが同社の強みになっている。

このように、歯科業界に特化したサービスを提供しているキンダ―ガーデンだが、業界に固執しているわけではない。同社の目指すのは、「社会に新たな価値を提供すること」と「社会の問題を解決すること」。その目標に合致するサービスであれば、新たな領域にも積極的に進出していく計画だ。具体的な構想としては、人材紹介業務、臨床セミナー業務、M＆Aなどの新規事業を予定している。安定した経営基盤とノウハウをベースにしつつ、新たな分野への挑戦も行っていく。そのアグレッシブな姿勢は、ベンチャーらしい勢いに溢れている。

順調に成長を続けるキンダ―ガーデンには、大切にしている理念がある。それは「自創自立 共創造共栄」。これは「それぞれがゼロから立ち上げられる力を持ち自立する。そして皆で創り上げ皆で発展していきたい」という意味が込められている。代表の浦濱は「会社に対しての改善提案も含め、スタッフにはできる限り自由に意見を言ってほしいと考えています。筋が通った意見ならすぐに採用します」

社員に自立心を持つことを促しつつ、共に新しい価値を生み出す仲間であるという思いが強い。その為、経営陣とスタッフに壁はほぼ存在しない。互いに刺激をしあい、高め合える環境作りを意識しているのだ。今までは、中途採用の割合が高かったが、来年度は新卒3名の入社が決まっている。不定期で社員旅行や誕生日会、飲み会、運動会などの各種イベントを開催している。こういった行事には、基本的に全員が参加しているといい、チームワークの良さが伺える。成長著しい企業だけに、残業は発生しているものの1カ月に30時間以内という時間は守るよう徹底している。会社として「困っている人を助けるため」「更なる飛躍を求めている人をその位置まで導くため」に本気で仕事する人材が揃う。チームのサポートを受け入れながらも、基本は1人で考えて行動したいと考える者には働きやすい環境だろう。

前章で触れた新規事業のプランとフレームワークはすでに確立されており、その実現に必要なのは、残すところ「人財」のみだという。新たなターニングポイントを迎え、社内の雰囲気は熱く活気に満ちている。