お客様との信頼関係を大切に、邁進し続ける
Web・モバイルコンテンツ、スマホ・タブレット向けなどのシステム開発、運用・保守を行っている株式会社アルディート。客先常駐のスタイルで、エンドユーザー向けのサービスサイトやECサイト、業務システム全般を手掛けている。
同社が他とちょっと違うところは、クライアントの数を絞り込んでいるところだ。その点について、代表取締役社長の酒井岩一氏は次のように語っている。
「2、3人の社員があちこちのお客様のところに入って仕事をしていても、なかなかそこから5人、10人と規模を拡大していくのは難しい。であれば、『選択と集中』で、数十人で入れる大型の案件に絞りこみ、自分たちが勝負できる足場を作ってしっかり付き合っていこうと。リスクがあるのは承知で、そういうスタイルをとっています」
現在は大手との直取り引きが中心。アルディートの強みであり、クライアントからも高く評価されているるのが「クオリティ&スピード」だ。
「うちは営業がいないんです。現場が営業も兼ねていて、ほぼ全ての権限を与えてます。現場の社員が次の仕事を探してくるというスタイルなので、たとえば客先で相談されることがあれば、一度持ち帰ったり、経営層や営業の判断を待ったりせずに、その場で全ての決断ができます。予算も自分たちで考えてもらっているので、とにかく早く判断ができる。そうしたスピード感のある仕事は評価いただけていて、結果的に多くのクライアントとは長い付き合いとなっています」
同じメンバーが長くその仕事に関わるうちに、その会社の社員よりも仕事に詳しくなり、社員がメンバーに仕事を聞きにくるなんてこともしょっちゅうだという。その会社に必要な人となり、いなくては困る「頼られる存在」になっていることが、信頼関係の構築にもつながっている。
同社は自社サービスも展開。その中心が、2012年にリリースした美容院向け顧客管理システム「Beauty Producer(BP)」だ。iPhone・iPad用アプリで、個人情報の管理ができ、お客の髪型の写真を撮影してカルテのように記録ができる。また、受付状況を一括管理したり、スタッフ向けのレッスン動画の撮影・視聴ができるため、教育資料の共有も可能となっている。
現在はチェーンの美容院を中心に営業しており、約400店舗で導入、常時1000人を超えるスタッフが使っている。多い店舗では顧客登録数が数万人分にもなっており、店舗運営においてなくてはならないシステムとして徐々に広まりつつある。
「実はBPも、常駐先のお客様からこんなことをやりたいんだという話をいただいたのがきっかけで、最終的に当社のオリジナルブランドとして出すことになったのです。信頼関係をつくって次の仕事につなげていく、そうしたうちらしい流れで誕生しています」
まずは「町医者」のような存在でありたい。その中で自社のサービスにも展開をしていく
酒井氏はお客様との関係性について、面白い例えをしている。
「常々社員に伝えているのは、『町医者魂』を持とうということです。近くにいる困っている人がいたらちゃんと助けるし、自分たちでできないことがあれば、他に協力を依頼してでもお客様の問題解決を第一に考える。そういう存在でいたいんです。私はこの仕事を開発業ではなく『サービス業』だと考えています。お金をいただいている以上、サービスを提供して満足してもらいたい」
その思いが、「質の高い仕事の結果をお客様へ提供し、満足させ続けること」「お客様の思い、求めを常に理解して、一歩以上先に行動すること」「困難にも常に挑戦し続け、達成し続けること」といった同社が掲げるミッションに込められている。
「一人ひとりがその気持ちでお客様と接すれば、単なるプログラマではなく、あらゆる部分で人の役に立てるはずだし、できることは広がるはずなんです。その結果、必要とされる人材になれる。長く居続けることができ、頼られる存在になれると確信しています」
そんな気持ちのメンバーがたくさん揃っているのがアルディートなのだ。
現在、同社の売り上げは約30億円。一方、受託開発の方も非常に好調なため、なかなかそこが追い付かないという。それは言い換えれば、会社全体の売り上げが拡大している好循環の真っ只中にあるということでもある。
「受託の方が安定しているからこそ、自社開発の方で積極的なチャレンジを続けていきたいと思っています。稼いだ分を研究開発費に回すというような、そういうお金の使い方をしていきたいと考えています」
新規事業については「チャレンジ」と言い切る酒井氏。どうせだったら自分たちで考えて面白いものを作った方がいいよね、というのが根底にある。「だからこそ、社員がやりたいことをどんどん実現できる組織をつくっていきたい。大切なのは人」と力強く語る。
「人」を大切にする社風。権限を社員に与え、自主性に任せる
基本的に社員の多くが客先常駐だが、必要な時にはちゃんと集まれる体制が整っているため、あえて定例の帰社日は設けていないという。
「日頃から社員間のコミュニケーションは大切にしています。とはいえ、設立当初のように毎晩みんなで飲みに行ったりすることはできませんから(笑)、その分、部長や課長など役職のあるメンバーに月々の予算を与え、そのために自由に使ってもらうやりかたをとっています」
帰社日に当てていた予算をどうせならもっと大きなことに使おうと、社員主導でいろいろな社内イベントの計画が進められている。
かつては人事や管理系の仕事は社長や役員が中心になって行っていたが、担当部署を創設し、現場主導で採用も行うよう組織改革も行った。
「自分たちの欲しい人は自分たちで採用してもらったらいいと思っています。それで会社のカラーが変わったとしても、根底の部分で変わっていなければ問題ないと思っています」
こうしたことからもわかるように、とにかく同社は社員に権限を与える社風がある。
また、「人」を大切に考えるからこそ、未経験者であれば手取り足取り教育し、経験者はスキルに応じて相当の仕事を用意したいとも考えている。モチベーションを高く持ち、やりたい仕事を楽しく、自分の裁量で進めてもらいたいというのが、酒井氏の思いだ。
「だからこそ、『こういう仕事がしたいんだ』という思いがあればぜひ言ってほしい。『自分はこの部分が弱いので、もっと経験を積みたい』でもいい。幸い仕事はどんどん広がっていて、選べるくらい一通りあるので、希望に合った環境を用意できると考えています」
最後に酒井氏は、「普通の会社ではすぐに与えられないような権限を、私は社員に与えたいと思っています。仕事のプロセスについてもあれこれと細かく言うつもりはありません。お客様を喜ばせたい、それによって自分も喜びたい、感動を得たいという人で、なおかつしっかり稼ぎたいのであれば、今のアルディートは最適の場所ですよ」と力強く語ってくれた。
株式会社 アルディートの社員の声

30代前半
2014年03月入社

30代前半
2014年03月入社
要望から...続きを読む

30代後半
2013年02月入社