カケハシについて
⽇本の医療は、⼤きな転換点を迎えています。
医療をより良く、そしてより確かなものとして次世代へつないでいくために。
いま必要なのは、「しなやかな医療体験」だと私たちは考えます。
それは、医療の受け⼿と担い⼿、その両者の体験をアップデートするということ。
不合理なシステムや仕組みのために、患者さんの安⼼と納得と満⾜が置き去りになることも、
医療従事者が過剰な献⾝と⾃⼰犠牲を強いられることも。
どちらも、私たちが望むべきものではないはずです。
しなやかさとは、⾼い品質であり、どこまでも続くなめらかさであり、
そして決して崩れることのない強さのこと。
つまり、サステイナブルな医療の前提を、私たちはつくりたい。
あらゆる医療体験を、しなやかに。そして、⽇本の医療を未来へつなぐ、カケハシに。
テクノロジーで、薬局をあるべき形に。
調剤薬局はコンビニエンスストアよりも多く、全国に約6万店。
薬剤師は、1年間で8億回を超える患者さんへの指導を行っています。
時代の流れや社会の変化に応じて、よりよくアップデートされるべき医療の現場。ところが、調剤薬局内で使用されているシステムはここ20年ほど変化がなく、大手SIerが開発したレガシーなシステムを使用している薬局がほとんど。薬剤師の業務負担は重く、患者さんのための時間を思うように確保することができない状況が続いてきました。
しかし今、薬局の役割が問い直され、大きな変化を求められるようになっています。2015年、厚生労働省により提起された「患者のための薬局ビジョン」において、薬局の業務を薬中心から患者中心へとシフトすることが提唱されました。「薬を渡すだけの場所」から、患者さんの健康にコミットし「患者さんに付加価値を提供する場所」へと、薬局の変革が求められているのです。
薬局のあり方を変え、明日の医療の基盤をつくる。スタートアップにとって参入障壁の高い、難しい課題に、私たちは真正面から挑みます。
薬局の経営や薬剤師の業務、患者さんとの関係性など、薬局のあり方そのものをアップデートし、薬局DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進する、独自のプロダクトを展開。医療現場の深い課題を、テクノロジーの力をもって解決していく医療スタートアップとして、挑戦を続けていきます。
Musubiについて
# 薬局体験アシスタント|Musubi
薬剤師は、患者さんと一緒にMusubiのタッチ機能付き端末画面を見ながら服薬指導を行い、その内容が自動で薬歴のドラフトとして残ります。Musubiを利用することで、患者さんとのコミュニケーションと薬歴記入を同時に行うことができます。それにより、今まで服薬指導とは別に毎日数時間かかっていた薬歴記入に関わる薬剤師の業務負担を、大幅に削減することが可能となります。さらに、Musubiが患者さんの健康状態や生活習慣にあわせた服薬指導や健康アドバイスを提示することで、 新しい薬局体験を患者さんに提供することができます。
# 薬局経営”見える化”クラウド|Musubi Insight
Musubi Insightとは、Musubiのデータを使用して薬局経営上の重要な指標を可視化し、根拠に基づく薬局運営を実現する、薬局業務“見える化”クラウドサービスです。
薬歴完了率のような薬剤師の業務状況を表すデータから、売上をはじめとする店舗経営データ、処方箋数や再来率・新患率など患者さんとの関係性を表すデータまで、薬局業務を可視化することで解決すべき課題の発見・把握を効率化し、適正な薬局運営の実現を支援します。
#おくすり連絡帳|Pocket Musubi
Pocket Musubiとは、患者さんの自宅での服薬状況からフォローすべき患者さんをスクリーニングし、薬剤師が適切なアクションを負荷なく行うことのできる、服薬期間中のフォローシステムです。
Pocket Musubiには、薬局から提供されるQRコードを介して服用薬データが入力されています。そのデータに基づく質問が自動で患者さんに送信され、回答を促します。薬剤師は、Pocket Musubiの管理画面を通じて患者さんのデータを確認しながら服薬中の状況を把握し、必要に応じて適切なフォローを行います。
患者さんと薬剤師との過剰なやり取りや極端な連絡不足を防ぎ、「必要な患者さんに」「最小限の業務負荷で」コミュニケーションを図ることで、患者満足を実現しながら現実的で継続可能な業務フローの構築を支援します。
#医薬品在庫管理・発注システム|Musubi AI在庫管理
Musubi AI在庫管理は、AIによる高精度の患者来局予測や独自コードによる医薬品在庫管理等に基づく「半自動発注」および「店舗間在庫融通」といった機能を備えた、薬局向けのクラウド型在庫管理・発注システムです。
これまで人的オペレーションに依存していた業務を「Musubi AI在庫管理」が半自動化し、「誰でも」「より簡単に」「より適切な」発注・在庫管理が可能に。薬局の業務効率化と医薬品の欠品・在庫リスク軽減を実現します。
Pharmarket・MusuViva!について
#医薬品二次流通サービス|Pharmarket
Pharmarketは、薬局における不動在庫の買取および販売を行う医薬品二次流通サービスです。カケハシのグループ会社である株式会社Pharmarketが運営しています。
薬局に備蓄されている医薬品には、患者さんの症状の変化に応じた処方内容の変更や治療の終了等により、使用期限を迎えて廃棄されるリスクが存在します。Pharmarketは、売主買主双方が薬局であることの徹底した身元確認、商品一つひとつの丁寧な検品、トレーサビリティの担保など、特に安心安全を優先した運営を徹底。サービスを通じて医薬品の廃棄リスクを軽減するとともに必要な薬を安価に提供することで、薬局経営を支援しています。
#薬局・薬剤師コミュニティ|MusuViva!
ともに考えともに創る、薬局のあした。MusuViva!は、“ユーザーが自由に交流し(交流)、互いに助け合い(互助)、共に未来を創る(共創)”ための薬局・薬剤師コミュニティです。「いつでもどこでも」つながることができるコミュニティサイト上の交流に加え、「顔の見える関係」を構築するオンラインユーザー会を通じ、つながりや刺激を得ることも可能。コミュニティを通じて、Musubiをより使いこなすコツや薬局経営・業務のヒント、新しい取り組みの仲間創りを支援します。
カルチャーについて
カケハシは、ひとりひとりがイキイキと楽しく働ける環境をつくることを何よりも重視しています。その中ではじめて社会的価値のあるイノベーティブな事業が生まれてくると信じているからです。
カケハシは、自律を旨とするプロフェッショナル集団であるために、結果に対して責任を持つ文化を重んじ、パフォーマンスを発揮できる時間や場所の判断をメンバーに任せています。
1. 固定化した立場に捉われない
年齢やポジション、職種に関わらず、「誰が言ったか」ではなく「何を言ったか」が重視されます。一人ひとりが主体的に課題意識を表明し、意思決定に関わることが推奨されます。
2. オープンなコミュニケーション
あらゆる情報を、全員が知り得る環境があります。業務コミュニケーションは基本的にSlackの公開チャンネルで。重要な意思決定はトップマジメントだけのものではありません。一人ひとりがオーナーシップをもって意思決定できる組織を目指し、「情報対称性」をバリューの一つに据えています。
3. 時間や場所に縛られない
コロナ禍以前からリモートワークを歓迎しており、子育てと仕事を両立するメンバーや、フルリモートのメンバーも少なくありません。家庭・私生活の充実は、良いパフォーマンスの前提であるというのがカケハシの考え。誰もが最大のパフォーマンスを発揮できるように、働く時間や場所を自ら選択する自由と自律が求められます。
4. 顧客に本質的な価値を提示する
単純に「顧客の声を聞く」ことが、真のカスタマーファーストとは考えません。顧客の課題を深く掘り下げ、顧客すら気づいていない本質を捉えたビジョンの提案にこだわることが問われます。
5. アジャイル
カケハシは、"agility"=「持続的で状況の変化にすぐに対応できる機敏性」を備えたチームを目指しています。sprint planningやvoting sessionなどアジャイルの手法を積極的に活用するとともに、チームの問題解決のあり方について仮説検証/改善を繰り返し、その過程でのフラット性やオープンコミュニケーションを大切にしています。
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