株式会社ユニケース

三社（CCCフロンティア株式会社、CCCフロンティアラボ株式会社、CCCフロンティアデザイン株式会社）の前身である株式会社エム・フロンティアが設立されたのは2004年のこと。創業メンバーのエンジニアたちが、携帯電話向けコンテンツを開発するために立ち上げた会社だ。当初は受託開発が中心であったが、2011年に大きな変化が訪れる。iPhoneケース/スマートフォンアクセサリーケース自社通販サイト「UNiCASE」の運営を始めたのだ。その４か月後、iPhoneケース/スマートフォンアクセサリーケース専門店としてリアル店舗を出店している。

その後、順調に事業を拡大、2016年に入って、株式会社エム・フロンティアが三社（CCCフロンティア株式会社、CCCフロンティアラボ株式会社、CCCフロンティアデザイン株式会社）に分社化された。
「エンジニアが起点となっている会社だけに、システム開発とWebデザインに強いこだわりを持っています。対外的に、専門集団としてのイメージを強調したかったんです。そこで、今回の分社化が持ち上がったわけです」（竹下氏）

その言葉にあるようにエンジニアをはじめとした技術系リソースの強さが同社の特徴でもある。

それを裏付けるかのように同社のUNiCASEはECサイトが先で実店舗が後という珍しいパターンだ。CCCフロンティアの執行役員はこう語る。
「小売業者がECサイトを持つ場合、開発やデザインを外注することが多いと思います。そうなると、ローンチするまでかなりの時間がかかります。しかし、当社の場合は、ECサイトを開発できるエンジニアが社内に揃っており、スピードアップを図ることができた。エンジニアが起点となってビジネスを動かしていることを象徴する当社らしい話です」

多数の開発実績を持つ同社は、現在、書店事業を中心としたエンタテイメント事業やTポイント事業などを手がけるカルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社と提携、さらなる業務拡大を図っている。

ここで、三社（CCCフロンティアラボ株式会社、CCCフロンティアデザイン株式会社、CCCフロンティア株式会社）の事業内容について簡単に触れておこう。

CCCフロンティアラボ株式会社は、
主にモバイル向けのソフトウェア開発を手がける会社だ。サブスクリプションサイトである「スポニチプロ野球速報」「スポニチサッカー」「スポニチ芸能」など多数のモバイルアプリも開発している。また、自社通販サイト「UNiCASE」の開発も全て自社開発し、トータル会員数は100万人に上る。
CCCフロンティアラボのシステム開発の特徴はレベニューシェアで開発していることです。
サービスを向上/売上を向上させることがミッションとなるため、クライアントと目指すものがが一致することになります。最近では最新技術の進歩が非常に早いため、クライアントサイドではキャッチアップが大変だが、レベニューシェアで開発しているとラボ側から適材適所を判断した上で最新技術をサービスに組み込んでいける。クライアントとラボ（エンジニア）が共にハッピーになれる開発スタイルだと思っています。
UNiCASEではECサイト開発、ショッピングアプリ開発、サイト分析導入(GoogleAnalytics)、SEO対策、最新オンライン広告導入、店舗用POSレジ開発（店舗在庫管理バックエンドツール）、BIツール導入(BigQuery/GoogleDataStudio)を行なっておりサービスをトータルにサポートし、また、その他ECサイト、デジタルコンテンツサブスクリプションサービス開発、シェアラウンジ予約アプリサービス、スクール予約WEBサービスなど様々な開発している経験があるからこそ、システ・サービス・デザインを育てていくことができる会社なのです。

CCCフロンティアデザイン株式会社は、
服飾・生活雑貨やスマートフォンアクセサリーなどのプロダクトデザインや「UNiCASE」の店舗デザイン、通販サイト「UNiCASE」の制作・運用までを手がけている会社だ。

CCCフロンティア株式会社は、iPhoneケース/スマートフォンアクセサリー販売専門店「UNiCASE」を運営している。スマートフォンアクセサリーを自己表現として洋服を選ぶ感覚で購入する人が増えている中で、ファッションや機能的な観点からライフスタイルを提案している。扱っている商品は、自社企画、製造のものが多数。
「だからこそ、商品知識の豊富さに裏打ちされたスタッフの提案力が重要になります。お客様のなかにある漠然としたイメージを具現化してご提案し、ご満足いただくことが重要です。店舗で商品を手に取り、後日自社ECサイトから購入してくださるお客様もいらっしゃいます」（竹下氏）

営業、エンジニア、Webデザイナーが一丸となってサービスを提供する。この“一体感”が成長の源泉だ。

「前職はWebデザイナーではなかったのですが、『Webがやりたい！』と言ってこの会社に飛び込みました。正直、『やりたい！』と言ったもの勝ちですね（笑）。チャレンジしたいことがあれば、役員に相談する。そうすれば向き合って話を聞き、吸い上げてくれるという安心感があります。それに、小売のリアル店舗があるので、Webだけでなくポスターや販促物などにも関わることができる環境で、本当に満足しています」
こういきいきと話すのはCCCフロンティアデザイン株式会社制作部の望月理世氏。そう、CCCフロンティアグループには、社員のチャレンジ精神を最大限にバックアップする社風がある。

「提案に対し、頭ごなしに否定する役員は一人もいませんね。意欲のある人には、『じゃあやってみれば』と、とりあえずやらせてみる寛容さがあります。もちろん、その分、仕事は厳しいですよ。でも、困ったことがあれば、すぐに相談できる環境はありますし、意地悪な人はいないので安心してください（笑）」（竹下氏）

新卒採用を5年前から開始、三社合計の社員数は100名にも迫る勢い。数年前は女性社員がほとんどいなかったというが、現在は女性社員が半数を占める。より働きやすい環境を整えるため、働き方改革にも着手中だ。社員数が増えたとはいえ、ベンチャースピリッツは依然として衰えを知らない。

「CCCフロンティアラボもCCCフロンティアデザインも2016年６月にできたばかりの会社。CCC（カルチュア・コンビニエンス・クラブ）グループに入ったとはいえ、スタートアップに近い状態です。新しいことをやるのは当たり前。自ら学べる人にぜひ応募してもらいたいですね。そして気づいたことがあればどんどん言ってほしい。私たちは、あなたの意欲を必ず受け止めますから」

CCC（カルチュア・コンビニエンス・クラブ）グループに入り、確かなバックグラウンドを得てさらなる飛躍を図る。社員数が増えても、縦割りの兆しはなく、営業、エンジニア、Webデザイナーが協業し、一丸となってクライアントに貢献する。現状に不満を持ち、思いきり暴れてみたい人にこそ、ぜひ応募してほしい。