株式会社エブリィワークス・エンジニアード

創業以来、愛知県を中心に自動車、工作機械、家電製品、またオープン系制御システム・アプリ開発など、幅広いモノづくりの開発工程をトータルにサポートしてきた株式会社エブリィワークス・エンジニアード。優秀な人材を確保し、クライアントに寄り添ったサービスを展開することで、強固な信頼関係を築いてきた技術者集団だ。現在は東京オフィスも開設しており、これまでに培ってきた組み込み技術を発揮する形で、デジタル内視鏡、プリンターの画像処理、通信部分等の領域にも進出。今期で3年目を迎えるが、本社と同様に売上高は右肩上がりで推移しているという。

主な取引先は、大手クラスのメーカーや優良企業だ。ただ、東京では車関係のクライアントがほとんどなく、家電メーカーや医療機器メーカー、住宅機器メーカーが多いようだ。そんな同社の理念について、営業グループでリーダーを務める早川直輝氏は「テーマは『人』『技術』『未来』です。それぞれ人と技術と未来は独立したものではなくて、人の技術によって製品を創りだし、それを未来につなげていくのが大事です。未来には働いている人たちだったり、その家族の人生だったりがありますよね。技術の未来や、人の未来を伸ばすというか、より良い生活が送れるようなサポートをしていきたいと考えています」と語る。

元々、代表取締役の中村泰規氏が起業志望で立ち上がった同社。なぜ技術系の企業を目指したのかというと、人の手によってまっさらなものが、完成品になっていくことに魅了されたからだそうだ。想いの根底には技術者集団として、社会に貢献したいという気持ちが秘められている。だからなのか、同社で働く社員の特徴は積極性があり、言われたことをこなすのではなく、仕事に余裕ができれば「それ、僕がやります」「こういうのはどうですか」と提案するのは日常茶飯事。常に仕事の深くまで考えることで、クライアント先に最高のサービスを提供できるように努力を惜しまない人材が集まっている。

同社の強みとしては、組み込みの技術はもちろんのこと、コミュニケーション能力の部分も挙がるであろう。単に技術スキルだけを持っていたとしても、競合他社と差別化を図ることができない。つまり、クライアント先の担当者や自社のメンバーとコミュニケーションを図ることができるかどうかがとても重要。現場で信頼関係を築けなければ、いくら優秀な技術があっても十分に生かすことができない。しかし、うまくコミュニケーションを図ることができれば、新しい技術を効率良く吸収することができるのだ。

また、本社の愛知県では車関係の案件が寄せられていただけに、カーナビやETCなどそのあたりの組み込み技術を活かして、東京でも新たな仕事を受託することがある。それに伴うのが営業力。営業担当者の一人がクライアント先に行くようだが、同社ではエンジニアグループと連携をすることで、「営業力＋技術力」を合わせた営業スタイルも構築している。他社では営業職と技術職で分業体制が敷かれていることが多いが、開発メンバーだからといって、開発しか担当しないということではない。地域密着を基本とし、密な関係性を築いているのが、特筆すべき魅力だ。

近年では受託開発業務にも積極的に取り組んでおり、会社全体の目標としては、今後もより幅広いサービスを展開。一方、完全に独立した形態で事業を展開する東京については、「新たな分野を増やすことは今のところ考えていません。メンバーの人数が限られているので、今現在携わらせてもらっている開発領域の規模を大きくすることが目標です。例えばデジカメの案件だったら、画像処理だけではなく、通信だったり、仲の駆動部分だったり。一つのプロダクトを開発するにしても一部ではなくて、さらに複数の部分。将来的には画像のアプリケーションではなく、商品全体に携わっていきたいですね。新たなメンバーが加われば、可能なことだと思っています」と早川氏は述べている。

平均年齢が本社に比べて若い東京オフィス。社風は風通しがよく、一人ひとりに壁がないのが特徴だ。20代と40代を中心としているだけに、役職者が少ないのもポイントだろう。いくつものポストが用意されており、やる気や向上心を持っている人は、自身の望むキャリアステップを歩むことができる職場である。もちろん、年齢や性別によって得られるやりがいや、醍醐味は変わってくるが東京オフィスは自由な環境が整っており、信念に基いて働くことができる。具体的には「こういう業界だったら、こういう切り口で行こう」「この技術を底上げしていこう」といった提案も可能だ。

ただ、与えられる裁量がすべて自分次第の分、どのようなことにも物応じしない姿勢が求められる。「例えば人と話すときに『これを言ったら失礼かな』と配慮してしまい、会話ができなかったり、不安を抱えてしまっていたりすると、大変かもしれません。これからどんどん成長していくためにも、失敗は必要です。多少、ビックマウスでも、自分から積極的にやっていこうとする姿勢を持っている方と一緒に働きたいですね」と早川氏。システム関係の業界の経験があれば、すんなり馴染むことができる。また、一部機械関連の業務を行っていることから、同業界出身者でも大きく飛躍することができるようだ。

少数精鋭の技術者集団の核になるエンジニアに対しては、社内技術研修やOJTを含む教育・支援はもとより、社会人研修や書籍等の購入支援なども実施。顧客満足度だけでなく、実際に業務にあたる社員の満足度を重視することで、社員に愛される会社になることを目指している。東京オフィスはまだまだこれからの分野。時には泥臭いことがあり、辛いこともあるかもしれない。しかし、その分だけ楽しいこともある。エブリィワークス・エンジニアードのメンバーと一緒に市場を開拓していきたい、自分自身のキャリアの幅を広げていきたい方は、一歩を踏み出してみてはいかがだろうか。