オリジナルIPで新たな価値を。続々と広がる動画やアニメ、マンガの領域
Exys株式会社は『圧倒的な創造で世界を驚かす』という理念の元、イラスト制作やマンガ制作、ゲーム、動画の3つの事業を展開している。オリジナルIP(知的財産)を創出し、多面展開をしている成長著しい企業だ。代表的な作品は「SKYLOCK― スカイロック ―」と「WORLD GIMMICK― ワールドギミック ―」。日本におけるコンテンツのマーケットはとても規模が大きく、数兆円を誇る一大産業である。では、同社の軸になりうるものは何なのか。それはオリジナルキャラクターを生み出し続けることだ。実際に主な収益源はオリジナルIPから成り立っているという。
そのことについて、執行役員を務める山本剛弘氏は「今でもイラスト受託は行っているのですが、我々の目指すところはオリジナルIP。オリジナルIPを様々な展開できる会社になりたいと思っています。一つの事例を挙げるとすれば、『スカイロック』ですね。取締役の枓木大樹が、『ホットライン』という漫画を描き、それがコミックに載った。最終的に株式会社gloopsと一緒にゲームを開発することになった。つまり、オリジナルのキャラクターにあった最適な開発会社を選定することで、映像でもアニメでもマンガでも、幅広く価値を提供することができるんです」と述べている。
現在は新規事業としてYouTube動画事業を展開中。ゲームやイラストレーションなどのクリエイティブを手掛けてきた当社の強みを活かし、声優”小野坂昌也”さんや、”バーチャルYouTuber YUA”をプロデュース。YUAのデザインは社内のイラストレーターのコンペにより決定。
今後は大型芸能人YouTuberとのコラボレーションも多数企画中。
また2018年秋にはスマホ向けゲームのリリースを予定している。大型IPのため社内の気合も十分。
今後もクリエイティブ集団であるExysだからこそできることを、日々チャレンジし続けていきます。
Exysの最大の売りはイラストレーター。コンテンツの拡充で、新たに見据える先は海外
一般的なソーシャルゲームを展開する企業を見ていて、あなたは何を思うか。「才能あふれる企画マン」や「優秀なエンジニア」。そう、スポットライトを集める人材が、いつも同じ職種に偏っていることが多いのだ。しかしながら、そういったコンテンツの絵を書いているのは、「イラストレーター」である。そこで、同社が特に意識しているのは、イラストレーターが華であるということ。管理部に在籍していることもあり、「全ての制度は基本的にはイラストレーターのために作っているといっても過言ではないですし、イラストレーターが成長しやすいように、これからも新たな制度を設けていく予定です」と山本氏は話す。
そこにはイラストレーターを成長させ名前を売ることにより、外部パートナーとの協業を目指している意図があった。まさに、独立を目指している人にとっては、最高の環境とも言えるであろう。会社としては離職のリスクが生じるが、むしろ従業員としての関り合いではなく、パートナーになることもいとわないようだ。
特筆すべき同社の強みは、受託にあるのかもしれない。Exysはクライアントの依頼に対して、自社の社員だけで対応することにこだわりを持っている。例えば、クライアントの要望が変わった時に、外部パートナーにアウトソーシングを行っていては、対応可能性など仕事にロスが出る可能性がある。だからこそ、要望になるべく応えるためには、社員の柔軟な働き方が求められるのだという。
業界関係者以外からも注目される今後の事業戦略。これから3年間は新しいコンテンツの制作に挑戦するようで、受託部門を更に拡大し、ゲーム事業の躍進を図ることを目指している。それに加えて、新たなツールとして誕生した『VR』関連のサービスにも取り掛かり始めており、日本から海外に発信することができるアニメなどのコンテンツを拡充していくことも考えられている。動画ビジネスはその橋渡しも担っている。
急速に拡大が進むネット動画の広告市場は今後2,000億円を突破するとも言われている。
自分たちの生み出したものを、自分たちの手で世界へ配信する。動画ビジネスはまだまだ始まったばかり。
「前例のないこと」を楽しめる方をお待ちしております。
部門間で大きく異なる社風。自分たちが作りたいものを作るクリエイティブ集団
日本が世界に誇れる「アニメ」や「マンガ」。そういった文化というのは、絶やしてはいけないものである。稲冨氏自身、受託で大きな利益を上げようとする意識がないようだ。なぜならば、自分たちのオリジナルIPを生み出すための“土台”になるからである。クライアントの依頼の中でトレーニングを続け、最後にはしっかりとしたものをお返しする。そうすると、必然的にそれぞれの画力が上がり、その画力を最大限に活かすことで、オリジナルIPの制作ができる。結局、技量を蓄積していくには、ひたすら絵を書くしか無いのだ。
活躍する社員には2つの特徴がある。絵のクオリティーに自分自身が厳しくて、納得するまで帰宅しない人。そして、フリーで活動して才能があるにも関わらず、時間の感覚に弱い人。前者の場合は、周囲が認めたとしても必ず納得しないタイプのようで、自分の仕事に厳しく、しっかりできていて、且つ、自分の主張をする。正真正銘のクリエータータイプだ。後者の場合は、1人だとスケジュールを守ることができないタイプのようだが、進行管理のポジションが用意されており、チーム単位で作業をしているので、スケジュール管理を選任者にお任せすることで、元々もっていた実力が、花咲いたということのようだ。
また一つの企業の中で「イラストレーター部門」と「ゲーム部門」、「管理部門」や「動画部門」の雰囲気が大きく異なるのは珍しい。イラストレーターは自分の世界観を大切にする人が多いのに対し、管理部門に携わる人間は、部門間に関係なくコミュニケーションを取ることを大事にしている。一方でゲームに関しては、少数精鋭ながらワイワイと楽しくやっているようだ。「動画部門」は新しい部署らしくフロンティアスピリット満載。だからと言って、それぞれに歪みが存在しているわけではなく、男性よりも女性の割合が多いので、総合的には華々しい社風が形成されているという。また、新たに入社した方には、専属のメンターが付くようで、馴染めるかどうかの不安を抱える必要はない。報酬を重視するようなギラギラとした社員も少なく、「自分たちが作りたいものを作る」という社員が大勢を占めている。よりクリエイティブな環境で自身の成長を促したい人は、Exysというフィールドに飛び込んでみてはいかがだろうか。