株式会社スタートアウツ

代表取締役の板本氏がスタートアウツを設立したのは若干21歳の時である。中学生の頃から起業に憧れていたという板本氏。プログラミング系の学部だったこともありWebサービスでの起業を決意し、大学1年生の夏にシリコンバレーに訪れた。

「まずは世界の頂点のシリコンバレーに行くべきだと思いました。現地ではたくさんの起業家や投資家に会い、ITベンチャーが生まれる瞬間を目の当たりにしました。」（代表取締役　板本氏）。

帰国後の動きは早かった。Twitterで投資家を探してすぐにコンタクトをとり、起業にこぎつけた。そして2013年3月に大阪大学を退学して上京。21歳という若さでITベンチャーの社長となった。

“これだと感じたら直感で行動する”ことをモットーとしている板本氏。渡米も大学中退しての起業も全て今しかないという直感によるものだ。そしてその鋭い嗅覚で数々のチャンスをものにしてきた。そんな板本氏が次に来ると確信しているのはスタートアウツで手掛ける動画メディアである。「ラジオや雑誌などがインターネットに置き換わっているように、近い将来テレビもインターネットに置き換わるはずです。訪れる動画の時代においてスマホ上のテレビのような役割をするサービスを生み出す。スマホ・ソーシャルという潮流をおさえた未来の形のメディアを作りたいと思っています」（同氏）。

LINE LIVEやNetFlix、Huluなどの動画を使ったメディア展開も急速に進んでいる。2016年は間違いなく動画の年になり、Webメディア市場はさらに活気づくだろう。日本の動画メディアを牽引してきた同社の今後の動向から目が離せない。

「映像はCMやドラマ、MV、映画などで制作方法が異なるように、スマホ動画も他ジャンルの映像と全く違う性質があります。スマホ動画の制作と流通を最適化し、スマホ上の動画の視聴を最大化する事業を行っています。
スマホ動画領域で、テレビと同等の影響力をもつ次世代スマホ版テレビをつくるために、日々動画を作っています。インターネット動画が今後より盛り上がっていくのは間違いないですが、現状のインターネットには質の高い動画コンテンツが多くなく、チャンスが大きいと捉えています。」（同氏）。

板本氏「元々メディアの人間ではないので、メディアを作るというよりはサービスを作る感覚でやっています。そのために様々なことに挑戦しています。私はエンジニア出身ということもあり、とにかく新しい物を作るのが好きです。どんどん面白いことを仕掛けていきたいですね」（同氏）。メディアの常識にとらわれないスタートアウツなら、次世代の動画メディアを作り上げることができるかもしれない。

「月500万ユニークユーザと、かなりのトラフィックがきています。ユーザの反応がリアルに見られるのがこの仕事の面白いところです」と社員の声からもやりがいが伝わってくる。

設立してまもない会社だがITスタートアップを“体感”できるというのも魅力である。創業期ならではの多くの人との出会いも、貴重なIT人脈となるだろう。

社内の雰囲気について板本氏はこう語る。「新しいモノとインターネットが大好きな人間が集まっています。社員同士が仲良くアットホームな雰囲気ですが、仕事には真剣に向き合い、サービスの成長を１番に考えることができる自慢のチームです」（代表取締役　板本氏）。社員の平均年齢は25歳と若くフレッシュな空気に満ちており、中途入社でもすぐになじめそうだ。

そんな同社で求めているのはどのような人材だろうか。「一言でいうと“熱中できる人”ですね。能力よりも、コミットや仕事に対する姿勢を重視しています」（同氏）。

「変化が激しいWebの世界では、流れに合わせて柔軟に考え方やスタンスを変えていく必要がある。どのような壁にぶつかっても、あきらめず学びながら進んでいける人に来てほしい」と板本氏は強調する。

「新しいものを創ることができる人をリスペクトしており、その人々を生み出し、育成するための会社でありたいと思っています。Start outは英熟語で“第一歩”という意味です。そういった新しい価値を作る人に是非来ていただきたいですね」（同氏）。

動画メディアという成長市場で、自由な環境でサービスを作り上げていく。スタートアウツでしか得られないやりがいを全身で感じてほしい。