CARNNY株式会社

自動運転車や電気自動車、コネクテッド・カーなど、私達のカーライフは大きく進化しようとしている。100年に1度の変革期と言われている自動車業界に、さらなる新風を吹き込むITベンチャーが誕生した。2015年に設立されたCARNNY 株式会社は、ソーシャルマーケットプレイス“CARNNY”を通じて中古車の個人売買業界にイノベーションを起こそうとしている。

なぜ中古車の個人売買マーケットに着目したのか。そのきっかけとなったのは、代表取締役の祝氏がFacebookで愛車を売却しようとした時のことだった。友人達が提示した価格は中古車業者の金額を大きく上回るものだった。それもそのはずで、一般的な中古車の流通には複数の事業者が関わっており税金や手数料が非常に高いのだ。そのことに気付いた祝氏は、日本の中古車の特殊な取引慣習に疑問を感じたという。「国内の中古車流通台数の約300万台のうち、個人間での売買は1%と諸外国に比べて異常に低いのです。中古車事業者などへの多くの中間コストが個人間売買の重しとなっているのは確実です。一方ネットオークションは車両や購入後の保証対応が難しく、名義変更や車両輸送などの手続きも大変です。ITの力で 中古車売買をより安全でお得にできるのではないか、そこにビジネスチャンスがあるのではないかと感じたのです」（代表取締役　祝氏）。大学在学中にWeb制作会社を立ち上げるなどIT業界のノウハウを持っていた同氏は、個人売買市場に風穴を開けるサービスを自らの手で立ち上げることを決意した。そうして2015年11月にCARNNY株式会社は誕生した。現在は中古車のソーシャルマーケットプレイス“CARNNY “のローンチに向けて急ピッチで準備を進めている。

CARNNYでは個人間の中古車売買の複雑な手続きや保証をサポートし、個人がスマートに取引するために安心と安価を提供する。「 カーライフの主役である個人の売買をサポートすることで、市場の拡大に貢献していきたいですね。また、アフリカや東南アジアなど多くの国が日本車をはじめとした中古車を必要としています。中古車の輸出台数はこれからも拡大していくでしょう。ゆくゆくは世界中のユーザーにとっての“スマートな中古車マーケットプレイス”を提供していきたいと考えています」（同氏）。今後インターネットやスマートフォンの普及や消費税増税などにより、個人売買の市場は大きく広がることが予想されている。マイカーを手軽に安く手に入れることができれば私達の生活はより楽しく豊かに進化していくだろう。CARNNYがどのようなカーライフの未来を描いてくれるのか楽しみである。

中古車の個人売買の最大の魅力は“お得さ”だ。CARNNYでは販売手数料やBtoB市場手数料、買取店手数料、消費税などの余計な中間コストが全てカットされている。そのため売りたい人はより高値で、買いたい人はより安値で取引することができる。また、これまでネットオークションなどでネックだった、書類手続きや車両輸送、代金支払いなども全て代行している。さらに中古車査定の有資格者が幹部にいるため、中古車で甘くなりがちな車両の整備も万全だ。売却の際には車両査定サービスを受けることで、高品質な商品の流通を実現している。個人売買のネックであった信頼性や煩雑さをカバーすることで、売り手はもちろん買い手にも安心なプラットフォームを目指している。

そしてCARNNYならではの強みは、マイカーデータの“ソーシャル（モノ）グラフ”作成によるサポートである。車を売りたい、買いたいユーザーはマイカーの車種や価格帯、年式、走行距離などの情報を事前に登録しておく。「ユーザーが持っているものと欲しいものをデータ化することで、ソーシャルに繋がりが可視化されます。購入希望者は欲しい車の情報を検索してチェックし、出品者は会員の希望条件を事前に確認できます。そのため成約しやすい販売価格で売買すしやすくなるのです。ソーシャルなつながりでよりスマートな売買が実現します」（同氏）。

今春のサービスのローンチに向けて、2015年11月に招待制β版の提供がスタートした。すでに提携企業などが日々増加しており、業界へのインパクトは大きい。「招待制でbeta版でのリリースですが、個人売買市場で抜きん出ているサービスはまだありません。CARNNYが一歩先をいく存在になれると確信しています」（同氏）。IT×自動車で流通を改革し、車社会にイノベーションを起こす。その夢に向かってCARNNYはエンジンを加速させていく。

私たちの住む日本は自動車大国である。ITと自動車で業界の改革に乗り出すCARNNYは、ベンチャーで活躍したい人にとってやりがいあふれる舞台だ。「100年に1度の自動車産業の転換期に世界と勝負したい。そんな気概のある方にぜひ来ていただきたいですね」と祝氏は採用したい人物像について語る。CARNNYの立ち上げから参加できるので、自社サービスをゼロから立ち上げていきたいエンジニアにもおすすめしたい環境である。また、創業まもないスタートアップの企業なので、中途入社でもコアメンバーとして活躍できるのも魅力だ。マネジメントに関心がある方は、頑張り次第で幹部への道も切り拓けるだろう。実際に今回はCTO・CFO候補も含めての求人となっている。

裁量労働制、リモートワークディ（案）などベンチャーならではの柔軟なワークスタイルにも注目したい。「新しい会社なので福利厚生や教育体制などこれから作り上げていくものがたくさんあります。やりたいことやアイデアがあればどんどん提案してほしいと思います」（代表取締役　祝氏）。創業メンバーとして会社を作り上げていく過程には大変なこともあるかもしれない。だがそれを様々なスキルを一気に身に付けられる貴重な機会でもある。スタートアップに挑戦したい方、自動車が好きな方、世界を舞台に活躍したい方、CARNNYでぜひ新しいキャリアを積み上げてほしい。