インバウンド産業で実績を築く、京都のWEBプロモーション会社
株式会社デイアライブは、京都に拠点を置くWEBプロモーション会社である。「インターネットの可能性をすべての人々に」をビジョンに掲げ、WEBサイトの制作をはじめ、スマートフォン最適化、FacebookやTwitter、インスタグラムなどのソーシャルメディアや動画メディアといったWEBサービスの活用支援、WEB広告やプレスリリース配信、ランディングページの制作、アクセス解析など、WEBに関する幅広いソリューションを提供している。
クライアントは大手から中小までの民間企業、芸能プロダクション、大学、自治体や公益法人など様々だ。
その中で現在、収益の核となっているのが京都市や京都府などの行政関連機関から受注する、インバウンドやMICE(多くの集客交流が見込まれるビジネスイベントの総称。Meeting、Incentive Tour、Convention、Exhibition/Eventの頭文字を組み合わせた言葉)関連、留学生誘致などのプロモーション案件である。2013年に京都府案件の観光防災アプリの制作に携わって以降、WEBサイト構築・運用、Facebook広告配信、着実に実績を重ねている。
インバウンド、MICE、留学生の誘致といった案件の性質上、情報を発信する対象は海外中心であるため、多言語にも対応しており、インバウンド関連のサイト制作では日本語を除いた14言語、Facebook広告は20カ国を対象に配信した実績もある。また、海外での表示速度を上げるためにCDN(コンテンツデリバリネットワーク)の提案なども行っている。これらの実績により同社には現在、京都府、京都市以外の地域の行政機関からの引き合いも増えている。すでに具体的な提案に進んでいる案件もいくつかある。
代表取締役CEO・今西建太氏が語る。
「京都はもともと観光都市であり観光資源も豊富です。京都市事業を行う弊社が、その案件に関われることは非常に名誉なことです。今後は我々の培ってきたノウハウを他の地域にも活かし、結果を出す事にチャレンジしていきたいと思っています。」(今西氏)
一方、行政関連の業務以外でも、民間企業向けの案件、特に中小企業向けの案件では、クライアント企業のWEBプロモーション部門として貢献することを目指して取り組んできた。ただ、現在は、社員数9名とリソースが限られていることもあって、全ての要望に応えきれていない状況だ。これまでに蓄積したノウハウやナレッジを活かすためにも、人的なリソースの強化を図る必要がある。同社は、営業、ディレクター、デザイナーと幅広い職種の採用に積極に取り組みながら、より効率的な業務体制を確立する考えである。
京都市事業の案件に関われることは非常に名誉なことです。引き続き京都に貢献しつつ、この経験を活かして他の地域にも拡大したいと考えています。
企画提案、クリエイティブ、ネットワークを強みに業容を拡大
デイアライブ社の強みは、WEBに関する幅広い知識を背景とした企画提案力と、完全内製によるクリエイティブ力、さらに外部ネットワークとのリレーションシップである。設立は2011年7月。東日本大震災発生の直後という、国内経済が不安定な時期の設立ではあるが、この強みがフックとなって紹介や口コミでクライアントを増やしていった。プロポーザル入札の行政案件では、企画提案力やクリエイティブ力などが有効に働くことは言うまでもない。
これらの強みは、今西氏をはじめとする創業メンバーが、前職時代までに培ってきたものがベースとなっている。
今西氏は、大学卒業後、ソフトバンク社、はてな社を経て、27歳で起業に至っている。起業家の家系で生まれ育ち、高校生の時から起業を意識していた。ソフトバンク社の面接では、現在でいうところのIoTのアイデアを披露し、内定を勝ち取った。ソフトバンク社がVodafoneを買収しモバイル通信事業への参入を発表する直前の話だ。その後、システムやサービスの企画を経て、はてな社へ転職し社長室業務、マーケティング業務に携わった。
創業に加わったのは取締役CCO・村岡利紀氏と、取締役 COO・佐々木幸太郎氏である。今西氏、村岡氏、佐々木氏の3人は高校時代からの友人関係にあり、学生時代には将来ともに起業する夢を語り合っていた仲でもある。村岡氏は制作部門を、佐々木氏は営業・ディレクションをそれぞれ取り仕切る。村岡氏は、芸術家の家庭で育ちながら審美眼を育み、グラフィックデザインの分野で経験を積みながら情報デザインのノウハウを磨いてきた。同社の成果物のクリエイティブは、クライアントからの評価も高い。また、佐々木氏は広告代理店でトップセールスとして活躍し、マネジメント職も経験した後に、同社の創業期に合流している。
同社が掲げる「人類と社会の存続と発展に貢献する」という経営理念は、創業当時から掲げ、現在も組織を運営する上での軸となっている。
「100年は続く会社を育てたいと考えて起業しました。インターネットやITは、私たちが長年関わってきた分野であるだけではなく、今後しばらくは社会に貢献できる手段であり続けると考えています。価値の高いサービス、あるいはプロダクトを提供しなければ、100年間は続けられません。社会への貢献を通して対価を得る。そんな事業を展開していきたいと考えています」(今西氏)
今西氏の企画力、村岡氏のクリエイティブ力、佐々木氏の営業・ディレクション力、それぞれが持つ強みとネットワークを活かしながら実績を積み重ねてきた。創業当時のFacebookが国内ではさほど騒がれていない時期から、その可能性に着目していち早くクライアントのプロモーションでも積極活用し、成功を収めてきた。また、クライアントへのレスポンスのスピードなど、サービスクオリティの向上にも努めながら信頼を築いてきた。そして2013年には民間企業から行政案件へとマーケットを拡大し、2014年の春からは一般社員の採用を開始するに至ったのである。
創業メンバーが前職時代培ってきたものがベースになっており、クライアント獲得につながっている。
メディア事業もスタート。WEBの総合力が身に着く環境が魅力
現在同社では、代表である今西氏を除いて、ディレクターチームが7名、制作が5名という構成で事業を展開している。1プロジェクト対してディレクター、制作から複数人でチームを組み進行している。
人員を補強する上で最も重視するのは、価値観の共有が出来るかどうか。もちろん、適材適所で役割分担をしていくには、それなりに専門分野で経験を積み、実績を残してきた人物を採用したい考えはある。だが、組織の基盤作りを行う現段階では、価値観の共有を外したスキル優先の採用を行う予定はない。批評するだけではなくアウトプットする事、結果だけでなくプロセスを大事にする事、外部パートナーとは対等な立場で接する事など、10カ条の行動指針をまとめ、内定が決まった段階で提示して、共感を示した人材だけを採用している。
「最初に採用した女性社員の前職は、スーパーの食品売り場担当です。弊社ではプレゼン選考を行っていますが、そこで判断したいことは提案やプレゼンのスキルではありません。まず一生懸命考えて資料を作成してきたか、そして論理的な思考ができるかどうかです。彼女の場合は、まだ何もない状態の弊社で頑張るという決断をしたマインドの強さもあり、ポテンシャルがあると評価しました。今ではFacebookに関しては社内で最も詳しいと思えるほど成長しています」(今西氏)
現在の同社に参画する魅力は、今西氏らが蓄積したWEBプロモーションやマーケティングのノウハウ、スキルに触れながら総合力を磨いていけることだ。海外向けの情報発信を行う会社なので、英語力や異文化コミュニケーションに携わった経験を活かしながら活躍する道もある。チーム体制といっても、しばらくは少数体制であることに違いはなく、案件の全工程に当事者として携われることにもやりがいは持てるだろう。また、設立から間もない会社なので、制度らしい制度はないが、その分、会社の運営にも影響力を持ちながら成長していける醍醐味もある。
事業内容に関しては、長期的には受託のWEBプロモーション事業に留まらず、自社WEBメディアの展開も積極的に行いたい意向もあり、すでに2015年8月末、京都の外国人観光客の生の声を届ける映像メディア『Travelers’ Voice of Kyoto』を立ち上げた。これは行政関連のインバウンド案件を手掛けながら、外国人の生の声をそのまま発信することが難しいと感じたことがきっかけとなってスタートした。もともと自社が主体となった取り組みも視野に入れていたこともあり、民間企業として何が出来るかを模索して生まれた企画である。もちろん、すぐに収益に結びつくものではないが、このような取り組みを通してノウハウをためることも出来るし、外部へのアピールとしても使える。今後もこのような取り組みは継続したい考えだ。今回は今西氏が中心に取り組んだが、今後はポジションを問わず、全社員に積極的に関わって欲しいと期待を寄せる。
「私は社員に仕事は楽しくやって欲しいと考えています。楽という意味ではなく、苦難を乗り越えた時の喜びや達成感を味わって欲しいということです。本気でやりきれば、本気で苦しいし、本気で楽しいと考えています。人生の中で仕事をしている時間が最も長いので、その時間を本気でやり切りたいという人と一緒に、100年続く会社の土台を作って行きたいと考えています」(今西氏)
そうは言いながらも、残業時間は通常10~20時間/月と、一般的に見ても決して多いとは言えない。同社では時間内で集中して成果を上げて行くというメリハリのついた仕事の仕方がスタイルとして定着しているのだ。京都または関西という土地でやりがいのある仕事に取り組みたいという人なら、デイアライブ社への参画が重要な選択肢の1つとなるだろう。
株式会社 デイアライブの社員の声

20代後半
2014年06月入社

30代前半
2015年01月入社
Webサイトリニューアルによって、売上、...続きを読む

30代前半
2018年02月入社