アウトブレイン ジャパン株式会社

自分が本当に必要としている情報を、膨大な量のコンテンツの中から探すのは、実は困難になりつつある。適切なコンテンツとの出合いが一層重要なものになりつつある現在、高い注目を集めているのが「コンテンツレコメンデーション」だ。

たとえば、好きなサイトをチェックした後や、興味深いニュースを読んだ後に、「そのときに読まれるべき素晴らしい記事」と出合うことができれば、情報収集が有意義なものになるに違いない。そんなユーザーのためにオンライン上でのコンテンツの発見を支援するのが、アウトブレインが提供するコンテンツレコメンデーションだ。

アウトブレインのプラットフォームが従来のレコメンドエンジンと大きく違うのは、アルゴリズムの精度の高さだろう。50以上の独自のアルゴリズムを駆使し、より”読者一人ひとり”に対して関連性の高いコンテンツをマッチングさせている。

これまでのアルゴリズムは、テキストを分析し特定のキーワードとの関連性を意識するあまりに、似た記事をレコメンドしてしまう傾向にあった。しかし同社は、オーディエンス一人ひとりの「好み」に合わせたチューニングに注力。同じ関連性でも、読者一人ずつとの関連性を大切にすることで、それぞれのユーザーが「興味・関心を持つ情報」をレコメンデーションしているのだ。しかもメディアは、記事や動画などを包括的にサポート。もちろんPCのほか、モバイルにも対応している。

こうしたきめ細かさは、オンラインで情報を発信するメディアや、企業のオウンドメディアやタイアップコンテンツとのつながりも強固にしている。個人の興味に応じて最適化されたオンライン上の記事や動画コンテンツを読者に提供するため、「最適なオーディエンスとの出合い」を創出し、高いエンゲージメントを実現する。また、オンラインメディアでは、高品質なコンテンツへの送客によって新たな収益を創出可能だ。

雑誌を読んでいて、次のページをめくりコンテンツを読む進める高揚感をオンラインでも味わえるようにしたい。

そんな創業者の想いのもと、アウトブレインは2006年にニューヨークで設立。米国、イギリス、イスラエル、シンガポール、オーストラリアなどの国々でオフィスを構えており、開発拠点はイスラエルに置いている。東京オフィスは2013年11月に設立され、2014年4月より本格的にサービスの提供を開始した。

現在、アウトブレインのレコメンデーションサービスは、150か国以上で5億6000万人を超えるユーザーが利用している。（出典：コムスコア Media Metrix 2014年9月）また、世界中で多数のプレミアムパブリッシャーに導入されており、2014年11月時点では月間レコメンデーション数は1900億回以上に達している。中でも米国ではネットユーザーの85％にリーチしているという。（出典：コムスコア Media Metrix 2014年10月）

当然、日本においても、多くの媒体社にアウトブレインのコンテンツレコメンデーションエンジンが採用されている。月間で3100万人以上のオンラインユーザーに利用されるサービスに急成長中だ。（出典：comScore 2014年10月）

現在、提供するサービスは2つ。メディアや企業のサイトでオンラインユーザーの興味・関心が高いコンテンツを表示し、内部回遊率を高める「Outbrain Engage」。そして、メディアやブランドのコンテンツをアウトブレインネットワーク上でお勧めする「Outbrain Amplify」だ。

いずれも、独自のレコメンデーションによって親和性の高い読者のトラフィックを生み出すことで、コンテンツレコメンデーションプラットフォームを活用したコンテンツの流通をワンストップで行うことを可能としている。

こうして生成するレコメンデーションから集積されたビッグデータにより、さらにレコメンデーションの精度は上がる。こうした強みを武器に、アウトブレインが今後一層、コンテンツマーケティング業界内で強固な地位を確立していくのは間違いなさそうだ。

現在東京オフィスでは、営業、アカウントマネージャー、マーケティング、技術担当者が、サービスの拡充のために奮闘中だ。グローバルでの社員数は550人以上。海外のオフィスとのコミュニケーションも活発で、まさにグローバルに働ける職場といって間違いないだろう。

社内の環境はワンフロアのオープンスペースで、あらゆる意味で風通しもよい。チームで働くことを常に意識しており、社内での企画も多いために結束力も高い。

一方で、アウトブレイン ジャパンはまだまだ新しい会社だ。ゆえに「自分のやるべきことは自分で考える」というシーンは多い。そうした意欲的な取り組みを楽しめる人には、刺激の多い環境といえそうだ。一人ひとりが責任をもちながらも、チームワークを大切にする文化が根付いている。

アウトブレインが掲げるミッションは、「人々が自分たちにとって興味があり、適切でタイムリーであると信じることができるコンテンツをオンライン上で発見するための支援をすること」。

社長の嶋瀬宏氏が「新しい仕組みづくりに意欲的に取り組みたい人、コンテンツマーケティング業界を盛り上げていきたい人と一緒に働きたい」と語っているように、まだまだ挑戦できるフィールドは大きい。アウトブレインが作り出す未来に興味がある人は、ぜひ挑戦してほしい。