医療分野に特化したシステム開発で、業界でも一目置かれる存在に
マックスシステムは、業界でも珍しい「医療・介護専門」のソフトウエア開発を行う会社だ。クライアントは大病院から街の開業医など、主に病院や医療関係の施設となる。
特殊性・専門性が高いゆえにお客は全国に広がっており、社員20名ほどの会社ながら、想像を超える大きな規模の仕事に携わることができるだろう。実際、新商品のコンペなどで顔を揃える競合他社は、名の通った大手企業が多い中、技術面でも実績面でも高い成果を残してきたのだ。
得意とする開発は、主に基幹システム。受付、会計の情報を扱う「医事会計システム」、ドクターからの指示や医療情報全般を扱う「電子カルテシステム」などの開発を強みとしている。どれも全て、病院・医療機関では欠かせないシステムなのだ。
さらに業界でも注目されているのが、産婦人科向けの電子カルテだ。特化している商品が少なく、専門的に扱えるメーカーも少ないため、もっとも力を入れているシステムだ。
こうした自社開発システムは、納める病院ごとに運用が違う事も多々あり、異なる仕様となるのも大きな特徴だろう。つまり、どこかで作ったシステムを他の医療機関でそのまま採用する事が難しく、客先のニーズに合わせたカスタマイズが発生する事も少なくない。
「それゆえに、エンジニアが関われる領域が広いのも特徴です。営業部隊もあれば、お客さんのところでヒアリングを行い設計や開発にも携わるSEやプログラマ、当然、システムの導入、保守といった仕事も皆で行います。自分がどの仕事をしたいか、将来どうなりたいのかといった視点から、必要な力を身につけていける環境があるのです」(常務取締役 システム部本部長 岡田圭生氏)
全ての設計・開発から行うプロジェクトの場合、関わる期間も当然長期的なものもあるが、多くの場合は3、4人のチームとなって、数カ月程度で回していくスタイルだ。プロジェクトを掛け持ちすることもあり、設計や開発を行いながら、一方では別の案件の保守を任されるといったケースなどもあるようだ。多くの案件が同時進行するため、さまざまな案件に関われるので、身に付く力も当然幅広くなる。
特殊性・専門性が高くお客は全国に。競合他社は、名の通った大手企業だが、その中に入ってもひけをとらない実績面でも高い成果を残してきた。
「システムのプロ」として、医療業界のプロフェッショナルと対等に仕事ができる
医療業界に特化することで、社員が身につけていく知識も当然、専門性や特殊性が高くなっていく。これについて岡田氏は以下のように語ってくれた。
「正直、とても狭い業界ですから、医療業界の経験者は少なく、取り合いになっているのが現実です。特殊な業界だからこそ、誰もが覚えていただくことばかりで、『異業種で培ったこの経験があれば、すぐに活かせる』とも言いにくいところがあります。そのために当社では、やる気のある未経験者をしっかり育てていく方針で、採用を行っていこうと考えています」(岡田氏)
先述したとおり、クライアントごとにシステムを細かくカスタマイズしていく点は、同じ自社開発といえど、他業界でパッケージなどのソフトウエア開発を経験した人からしたら勝手が違う部分があるかもしれない。岡田氏が「とてもクリエイティブな仕事」と言う理由は、この部分にありそうだ。
しかも、ドクターや看護師といった、国家資格を持つ専門性の高いプロフェッショナルを相手に、「システムのプロ」として細かい部分までヒアリングを行い、ニーズを形にしていく必要がある。生半可な知識では通用しないのは言うまでもない。
「必要な知識は、本を読んで覚えて済むようなレベルではありませんから、まずはOJTを通じて、少しずついろいろなことを現場で身につけてもらえればと思います。特に医療業界は、痛みや治療といった目に見えにくいものを扱っている分、ファジーな人が多い印象です。場合によっては10のうちの1しか語ってもらえず、感覚的なところからニーズを捉えていかなくてはいけないことも。しかも、扱うのが基幹システムであれば、業務知識や業界のことをきちんと理解していなければ仕事になりませんからね」(岡田氏)
だからこそ、先輩たちに同行しながら現場をたくさん経験して、業界やそこで働く人たちの特性を理解しながら、時間をかけてでも一歩ずつ成長していける環境があるのはありがたい。
「大変な仕事だと思いますが、その分、やりがいはものすごく大きいでしょう。実際に納めたシステムを使っている方から『よかったよ、ありがとう』と言っていただけることも多いですから」(岡田氏)
人が生活していくうえで欠かせない、いわば「医療現場の根底を担える」というところも、大きなやりがいとなるのは間違いなさそうだ。
プログラマで終わらず、プロジェクトマネージャーへキャリアアップできる環境を用意
マックスシステムで働くことで、どのような将来が描けるのだろうか。「得られるもの」について話を聞いた。
「やっぱり、折衝力でしょう。我々の思いとしては、”いちプログラマ”で終わってほしくないんです。まずはSEを目指してもらって、さらにPL、PMなどとキャリアを広げていってもらいたい。プログラムを作って納めて終わり、という仕事の仕方ではないからこそ、上をどんどん目指したい人は、手を挙げて挑戦してもらいたいです。あとは、人を見る目が養われるようですね。たくさんの人と接しながら、折衝を繰り返して業務を進める中で、想像力も磨かれると話す社員もいます」(岡田氏)
同社が今回の採用を機に進めていこうと考えているのが、「プロフェッショナルの育成」という全社方針だ。
「現在のように、幅広い業務を経験してキャリアを積むのもいいですが、今後は人数を増やしながら、専門部隊をちゃんと作っていこうとも考えているんです。今以上に一人ひとりに専門性を持たせ、もっと責任を持ちながらプロジェクトを担当できる環境を整えていきたいです」(岡田氏)
現在いる社員のうち、新卒入社者は1人のみ。他は全員が転職入社者だけに、転職者を受け入れやすい風土は整っている。法改正の直前や大型システムの導入直前といった以外は残業も少なく、働きやすい環境が整っている。
「これまでに先輩たちが手がけてきたシステムについても、定期的な入れ替えや、2年に一度の医療制度の改正に合わせたバージョンアップやメンテナンスの必要が出てくるなど、はっきり言って仕事は尽きません。ぜひ一緒に仕事をしましょう!」(岡田氏)