世界52か国に約49万名の社員。世界最大級のコンサルティング会社
アクセンチュアは、世界52か国200以上の都市に約49万人の社員を擁する世界最大規模のコンサルティング会社だ。1989年にアメリカのトップ監査法人・アーサー・アンダーセンのコンサルティング部門が分社化して設立された(旧社名はアンダーセン・コンサルティング)。現在は、40を超す業界とあらゆる業務に対応できる豊富な経験と専門スキルを活かし、ビジネスとテクノロジーを融合させて、クライアント企業のハイパフォーマンス実現と持続可能な価値の創出を支援している。
その日本法人であるアクセンチュア株式会社は、通信、金融、製造、エネルギー、公共などのインダストリーグループに分かれ、合計約約13,000名(2019年9月1日時点)の社員が東京、横浜、大阪、京都、福岡など各拠点で、大手企業や官公庁をクライアントとして業務に取り組んでいる。
同社が提供するサービスは、“ストラテジー”“コンサルティング”“デジタル”“テクノロジー””セキュリティ”“オペレーションズ”の6つの領域に分けられている。それぞれの特徴は以下の通りだ。
【ストラテジー】
ビジネスとテクノロジーを融合させることでビジネス価値を創造する戦略パートナー。ビジネス、テクノロジー、オペレーション、ファンクションの各戦略領域における高い専門性を掛け合わせ、各業界特有の環境をふまえた戦略の立案と実行を通してクライアント企業の変革を支援。デジタル化時代における既存ビジネスの創造的破壊への対応や競争力強化、グローバル・オペレーティング・モデル構築、人材力強化、リーダーシップ育成などの経営課題に注力し、効率性向上にとどまらない成長の実現に貢献する。
【コンサルティング】
19の産業分野、40以上の業界にフォーカスし、各業界に特化した経験と理解とで専門性を高めたコンサルタント集団。企業変革の方法論や、斬新で画期的なアイデアを提示するとともに、顧客とともに実行し変革を成し遂げる。
【デジタル】
あらゆる「人」「モノ」をつなぎ、すべての事象を可視化し得るデジタルのパワーを巧みに用いて、豊かな顧客体験や革新的なプロセスを創造。クライアント企業が新たな価値を生み出すための最良のパートナーとして機能する。
【テクノロジー】
先端テクノロジーの研究開発やテクノロジー・プラットフォームのアライアンス企業とのパートナーシップを土台にした「イノベーション&エコシステム」と、SI(システム・インテグレーション)を核とする「テクノロジー・デリバリー」の両輪で、クライアント企業のグローバル戦略を支援。企業がグローバル戦略を推進するために不可欠なIT変革を、全世界を網羅する独自のサービス提供体制のもと、ワンストップで支援する。
【セキュリティ】
お客さま企業のバリューチェーン全般にわたり包括的な次世代のサイバーセキュリティサービスを提供すべく、継続的にイノベーションを続けています。世界のセキュリティ・エコシステムをリードする創造的破壊者として、企業が常に外部の脅威から先んじてセキュリティを確保するための支援を行います。
【オペレーションズ】
さまざまな業界・業務に特化したBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)やクラウド・テクノロジーの実装、さらにインテリジェントなITインフラ構築によって、デジタル時代に求められるスピード経営を支援する。クライアント企業は、業務・IT一体型アウトソーシングとなる“As-a-Service”を利用することで、イノベーションや市場展開を加速することが可能となる。
52カ国200都市以上に49万人の社員を抱えている
マネジング・ディレクター
立花 良範氏
世界中で蓄積した様々な情報資産を活用し顧客の成果実現に貢献
現在、大手企業や官公庁が直面する課題として挙げられるのがグローバル化とデジタル化である。グローバル化に関しては、海外マーケットへの進出に限らず、外国人観光客の受け入れ態勢強化といった国内マーケットにおけるグローバル化への対応も求められている。一方、ソーシャルメディアやアナリティクス、モビリティに代表されるデジタル・テクノロジーの急速な進歩と普及は、ビジネスモデルだけでなく社会や経済のシステムをも大きく変えようとしており、企業や官公庁においてもデジタル化は避けて通ることが出来ない重要課題となっている。
日本国内の企業が、これらの課題を解決する上で最大のネックとなっているのが、年々深刻化する「人材不足」の問題だ。これらの問題解消に向けて同社が提案しているのが、業務のアウトソーシングとデジタル化支援の2軸である。同社がクライアントの業務を請け負ったり、従来人力に頼っていた労働をデジタルに置き換えて自動化したりすることで、業務経験豊富な人材をよりクリエイティブかつ付加価値の高い業務に専念させるだけではなく、これまでにはなかった革新的なサービスを創出したり、組織の変革につなげたりすることを可能としていく。同社はそうしたサービスを“ストラテジー”“コンサルティング”“デジタル”“テクノロジー”“オペレーションズ”という5つの領域全体で、切れ目なく提供しているのである。
グローバル化やデジタル化など、組織の経営に影響を与える要因は刻々と変化し、複雑化の一途を辿っている。そこで出てくるクライアントの要望には、より迅速な対応が求められる。それに対して同社は戦略・プランの策定から業務・システムのデザイン、システムの導入・運用、業務の運営まで、圧倒的なスピードで実現する。それを可能とするのは、それら変革に必要な包括的な機能を社内に内包しているからに他ならない。同社では、世界中で蓄積してきた様々な業界の事例や知見等の情報資産に、全スタッフが簡単にアクセスして最大限に活用できるよう世界共通の体制と仕組みで管理している。各スタッフはそれらのツールやナレッジを活用することで、クライアントが目指すビジネス成果の実現に貢献することが出来るのである。
国内でも2020年をマイルストーンに様々な取り組みを行っていく
多様なバックグラウンドを持つ全社員の成長を惜しみなく支援
多種多様な業界のビジネス変革を支援する同社では、様々な業界の知識を取り入れるために、以前から中途採用を促進してきた。中途採用と新卒採用の比率は半々。グローバルに展開するアクセンチュアの中でも、日本人に求められるのは各業界の深い知見や現場での経験だ。クライアントと同じ目線で課題を特定し、解決策を提案していく役割がより重要となっていることが背景にはある。
大手企業や官公庁が「変革」を求めた時に、それをけん引・サポートするのが同社の社員。社会にインパクトを与えられるダイナミックな活躍の場が同社にはある。そして世界52カ国 200都市以上で働く約49万人の社員が持つナレッジをシェアし必要に応じて活用できるプラットフォームの存在など、同社が世界№1と自負する成長環境も魅力的だ。
特徴的な社内制度の1つに「キャリアカウンセラー制度」がある。個々の社員に経験豊富なキャリアカウンセラーがつき、キャリア構築をサポート。スキルアップの仕方、キャリアの方向性について定期的に相談することが出来る。自分でキャリアカウンセラーを選ぶことも可能だ。
グローバル企業ならではの制度もある。それは社内異動制度だ。社員がキャリアチェンジを目指す際に、社内で希望する仕事に応募できる「キャリアズ・マーケットプレイス」というものがあり、世界中の拠点で募集中のポジションを横断的に検索し、応募することが可能となっている。将来挑戦したいポジションが見つかれば、そのポジションに求められるスキルを確認して、自らスキルアッププランを立てることもできる。研修制度としては、世界中のコンサルタントが共通のスキルを身に着けるために、シカゴやマレーシアなどの研修会場に集い、一緒にトレーニングを受ける海外トレーニングなどもある。
また、多様なバックグラウンドを持つ社員が個々の専門性や強みを活かして活躍する同社では、性別を超えて働きやすい環境も追求している。例えば女性向けのキャリアアップ支援活動だけではなく、出産・育児を支援する体制も整備。育児休業取得促進、子供の小学校卒業までの時短勤務など、法定水準以上の手厚い子育て支援制度を整備している。
“Think straight, Talk straight(シンプルに考え、ストレートに伝える)”
を合言葉にオープンかつ風通しの良い企業文化を醸成してきた同社。立場に関わらず自分の考えを素直に発言することが歓迎される。どんなバックグラウンドを持った人材でもいきいきと活躍出来る環境は、高い成長意欲とチャレンジ精神を持った人材の期待を裏切ることはないはずだ。