創刊750号。成長著しいタイ在住日本人向けのフリーペーパー
タイはASEAN主要4か国の中でも特に成長著しい国だ。2008年のリーマンショック、2011年の大洪水による打撃から驚異的な回復を見せ、2012年10-12月の実質GDPは前年同期比成長率18.9%という高い伸びを記録している。洪水被害からの復旧のための投資に加え、輸出が急回復したことが成長の要因だ。2001年から2011年までの失業率は3%以下を維持。直近では1%を下回り、ほぼ完全雇用を達成している。個人消費も拡大傾向が続いている。
こういった経済的背景を持つタイは東南アジアの中でも随一の親日国として知られている。その影響もありタイには以前から日本企業が多数進出してきた。首都バンコクに暮らす日本人は2015年現在10万人以上と言われている。500件以上の日本食レストラン、日本語が通じる病院も数件あり、治安も良い。さらに物価は日本の3分の1。こういった背景からバンコクは、世界中で日本人が最も安心して暮らしていける国と言われている。
現地に暮らす日本人の重要な情報源の1つがフリーペーパーだ。バンコクでは隔週刊や月刊のフリーペーパーが実に数多く発行されている。その数は世界中の日本人が住む都市の中でもトップレベルと言われている。その中にあって唯一週刊で発行されているフリーペーパーがある。ライディーン株式会社が発行し、2021年に創刊750号を迎えた『週刊WiSE』だ。発行部数32,000部(2021年10月現在)という数字はバンコクだけでなく東南アジアの中でダントツ一位だ。
同誌のコンテンツは、現地の情報に加え、タイに進出している日本企業の紹介、日本のニュースなどである。中でも、日本のニュースは、デイリースポーツ、亜州ビジネスなどの特約誌になっていることで、他社を圧倒する情報量を誇る。政治、スポーツ、芸能まで、日本の最新ニュースを掲載するとともに、有名人の写真で表紙を飾ることができる。それが他誌との大きな差別要素となっている。
表紙を有名人が飾り、他誌を圧倒する存在感を誇る。
日本大手企業から地元の店舗まで幅広い広告主から広告依頼が殺到
ライディーン社の創業者はマネージングディレクター・西岡良樹氏だ。西岡氏は中学卒業と同時に渡米して以来、国際社会の中で生活してきた経験を持つ。大学はカリフォルニア大学バークレー校へ進学し経営学を専攻。卒業後はタイに移って2年間家業を手伝い、その後再渡米しシリコンバレーのIT企業で販売・卸業務に5年間従事した。その間に米国の日本語フリーペーパー『ベイスポ』の創業者と出会い、フリーペーパービジネスでの起業を決意した。2003年バンコクへ移住し、日本人向けのフリーペーパー『ベイスポバンコク』を創刊。2006年に誌名を『週刊WiSE』に変更するとともに誌面を刷新して現在に至っている。
バンコクに移住した当時は「編集経験なし、スタッフなし、電話も机もなし」という状況だった。競合する日本語フリーペーパーも複数存在し、広告主もなかなか見つからなかったが、「週刊で日本の芸能情報を掲載できる媒体は他にはない」と、ゆるぎない自信を持って準備を進めていった。その結果、わずか3か月で創刊にこぎつけ、それ以来1週たりとも欠かさずに発行を続けてきたのである。
現在、広告主には、JAL、JTB、ヤマト運輸、UNIQLO、スターツコーポレーションといった日本の大手企業に加え、地元の飲食店、美容室、学校、病院、不動産会社などが揃い、広告依頼は引きも切らない状況だ。このような状況を背に西岡氏は『週刊WiSE』を世界№1のフリーペーパーへと飛躍させるべく、その決意を表明している。
「『週刊WiSE』は、発行部数、広告クライアント数、配布個所数など、自他ともに認めるバンコクのNo.1フリーペーパーとなりましたが、我々はまだまだ満足していません。インターネットが台頭し、複雑化・ハイスピード化した世界において、我々の使命はこれまで以上に精度の高い情報をお届けしていくことです。No.1としての誇りを持ち、読者とクライアントにとって今後もなくてはならない存在でいるために、新しい情報、充実したコンテンツ作りを続け、さらなる高みに挑戦し続けたいと考えています」(西岡氏)
マネージングディレクター・西岡良樹氏
言語も渡航も生活も不安なしの環境で、世界一を狙う仲間を募集
ライディーン社は『週刊WiSE』の他、生活情報誌『バンコクスマートページ』、住宅情報誌『バンコクハウジングガイド』を発行している。また各種イベントの企画・運営、広告の企画・制作(会社案内、メニュー、チラシなど)、日本語コンテンツのタイ語翻訳なども行っている。さらに新規事業も次々と計画中だ。
これらの業務に対し、現在は日本人15名、タイ人42名の合計52名のスタッフで取り組んでいるが、今後の事業拡大を見込むと圧倒的なリソース不足に陥ることは明らかだ。そこで同社は、世界一を目指してともに働く仲間を募集している。
同社の仕事のやりがいは、まず自由な制作ができること。自社媒体であるため、クライアントからの依頼広告だけではなく、自分がやりたいコンテンツを手がけることが可能だ。これまで実現したアイデアのいくつかを紹介しよう。「美味しいタイ料理のレシピを紹介したい」というアイデアは、フードライターとの共同で実現している。また「ゴルフ人口が多いので、レッスン記事を載せたい」というアイデアは、ゴルフダイジェスト社と企画を進め実現した。さらに「日系企業の駐在員は自動車メーカーが多いから車の情報を」というアイデアは「世界の新車紹介コーナー」の新設へとつながっている。広告制作に関しても、連日、広告掲載が多数寄せられている状況のため、常に新しい案件に携わることができ、マンネリ化することはない。このような環境であれば自身のクリエイティビティをいかんなく発揮できるだろう。
また、働きやすさも抜群の環境だ。平均年齢30代前半と若い社員が多い活気ある職場で、スタッフ同士のコミュニケーションも活発だ。終電に間に合わないような残業や休日出勤も基本的にはない。「楽しくなければ仕事じゃない」というのが同社のモットーである。
ところで、この記事を読んでいる現時点で日本国内にいる人にとっては、言語の問題、渡航の費用や現地での生活を不安に感じるかも知れない。しかし、同社にはその不安を払拭するだけの環境と条件が整っている。すでに在籍している日本人スタッフのほとんどが海外生活未経験の日本からの転職者だ。今とは違った環境で力を試してみたい、ドラスティックな転身を図りたいといった希望を持つ人は、転職先を東京や大阪で探すのと同じような感覚でライディーン社への参画を検討することをお勧めしたい。
まず言語の問題については全く心配無用である。同社の業務はほとんど日本語で行われるし、タイ人スタッフも日本語を話すことができる。社内には翻訳・通訳スタッフが在籍するので、社内、社外ともにコミュニケーションに困ることはない。
次に渡航費用に関しては、会社が渡航費とビザ取得費を全支給する。また、労働許可証取得も会社が行う。
オフィスはエンポリアムデパートの上層階で、高架鉄道BTSプロンポン駅直結で通勤はとても便利だ。日本人がもっとも住んでいるエリアに立地している。周りには日本料理屋が数十件、日本語が通じる最新鋭の病院もある。治安、食事、健康の面でも安心して生活し働ける環境だ。さらに現地での生活に関しては、希望者にはアパートの手配を会社がしてくれる。
国内を飛び出すには勇気がいるが、一歩踏み出すことで計り知れない価値を持った体験が出来ることは間違いない。しかも現地ビジネス17年の実績を持つライディーン社が、がっちりとサポートしてくれる。こんな環境はめったにないはずだ。ぜひ、チャレンジ精神を奮い起こして欲しい。