株式会社S&P

株式会社S&Pはスマートフォン向けネイティブアプリのプロデュース、開発、運営などを手掛けるベンチャー企業だ。これまでに250万DLを突破した“AKB48グループ　ついに公式音ゲーでました。”をはじめ、人気アニメやゲームとコラボした多くのヒットタイトルを輩出。IP（知的財産）モノだけを手掛ける数少ないゲーム会社として注目を集めている。

同社が産声を上げたのは2011年だ。“ゲームコンテンツを通じて、世界にコミュニケーションのプラットフォームを提供したい”という熱い想いのもと、オンラインゲームのパブリッシャー幹部達によって設立された。代表取締役の近石氏は従量課金サービスプラットフォーム“ＭＫ－ＳＴＹＬＥ”やオンラインゲーム“パーフェクトワールド完美世界”など豊富な実績を持つ実力者である。オンラインゲームの運営で培ったノウハウと高いマーケティング力、コネクションをいかして、人気アイドルグループやアニメとのコラボを次々実現。事業開始からわずか5年で売上高20億円規模の会社へと成長させた。

創業以来安定した成長を続けている同社だが、今の地位に甘んじることなく次々と新事業を手掛けている。スピーディな経営を支えているのは三国志の名言にある “至弱より始まり至強へと”というポリシーだ。ベンチャー企業が競合ひしめく業界でリーダーを目指すには、利益を拡大できる手段を探し求め続けなければいけない。そして逆風が吹いてもあきらめず、訪れる勝機を見逃してはいけない。商品やサービスをより幅広く展開できないか、ゲーム業界に旋風を起こしていけないか。常に利益の生み出し方を追求し、事業を拡大していくのがS&Pのスタイルだ。そのポリシーの通り、海外のゲームの日本展開のプロデュースなど業界の一歩先をいくビジネスも手掛けている。3年後にゲーム業界のリーダーとなるという目標に向けて、成長のスピードを一段と加速させていく。

S&Pで驚くべき点はリリースしてきた数少ないタイトルが全てヒットしていることだ。ネイティブアプリ業界ではリリースした多くのゲームからヒット作が生まれるのが一般的であり、同社は稀有な存在である。その背景にあるのはこれまでオンラインゲーム事業で築いてきた権利元との強力なネットワーク、そしてノウハウだ。AKBなどのアイドルのほか、進撃の巨人や魔法少女まどか☆マギカ、ふなっしーといった人気アニメやキャラクターとのコラボを実現させており、有力IPの獲得力は他社を圧倒している。

コネクションだけでなく、有力IPの獲得に不可欠な提案力にも注目したい。きめ細やかでwinwinの関係を構築できるビジネスモデルを提案できるのは同社ならではの強みだ。ゲーム業界広しといえどもIP物を手掛けられるのは限られた会社である。そして開発できても同社のように運用やサポートも自社で担える会社はそう多くはない。そのため様々な業界からビジネスの話が持ち込まれているという。

2015年度の前期売上高は25億円を達成したが、この売上に満足していない。2016年度は新規コンテンツを3本リリースし、さらなる成長にむけて売上高の桁を2つ増やしていく予定だ。今後はアジア圏を皮切りに全世界へとマーケットを広げ、世界の人々と共感する仕組み作りを目指していくという。IPが話題になりがちなS&Pだが、探究する楽しさ、コミュニケーションする楽しさをゲームで表現する“モノづくりの会社”という姿勢は創業以来変わらない。肖像権やオンラインゲームにこだわらず、これからも“ゲーム”でユーザーのさらなる楽しさを追求していく。新たなゲームの魅力を開拓し、話題を集めてきたS&P。日本、そして世界にどのようなゲームを発信してくれるのか、その活躍に期待したい。

“社員全員が経営者であれ”をモットーとするS&Pでは20代から経営に参画できる環境を用意して、ともに企業を作り上げていく体制を整えている。具体的にはストックオプション制度だけでなく自己キャリアパスを描ける人事評価制度など、誰もが実力が発揮できて活躍できる機会を提供している。実際にやりたいと手を挙げれば新入社員でもチャンスを与えるなど、社員の意欲に全力で応えてくれる会社である。また中途採用100%なので中途入社のハンディはない。転職を機会に上のポジションを目指したい方にとって理想的なフィールドだといえよう。実力があれば入社後まもなく幹部になることも可能だ。

また社員数約50名という組織ということもあり、部門の垣根が低いのも魅力だ。幅広く業務に携わることができるため、様々な知識やスキルを身に着けることができるだろう。社内では20～30代の若手社員が活躍し、意見が活発に飛び交うオープンな雰囲気である。ベンチャーにありがちなぎすぎすした雰囲気がなくのびのびと働けそうだ。

これから新たなコンテンツ、サービス提供していく同社では、意欲あふれる人材を求めている。現状に満足しない貪欲な企業だからこそ、そこに身を置くことで得られるものは大きいだろう。ゲーム業界の最先端で活躍したい方、何事にも挑戦できるアグレッシブな方、自分をさらに高めたい方にぜひ挑戦してほしい会社だ。