株式会社アドバンスト・プロ

株式会社アドバンスト・プロは、ソフトウェアの設計・開発を行なう会社だ。エンドユーザーへの提案や仕様調整を含め、上流工程から下流工程まで幅広く対応している。神奈川県川崎市にオフィスを構える。

主力事業は、高速データ処理技術に強みを持つ企業とのコラボレーションによる、カーナビの検索エンジン開発である。

カーナビの検索エンジンに使用するデータベースは、高いパフォーマンスが要求される一方で、Webサービスなどのサーバと比較し、ハードウェアの制限が大きい。そのため開発には高度な技術が求められる。

それに対し、取引先企業が保有する高速化技術（大量データの高速処理技術、データ圧縮技術）を使用することで一般的なデータベースの100倍以上の性能を実現。さらに、自社が保有する独自のコーディネートスキルによって、付加価値の高いサービスを提供している。

同社はこの他に、Webアプリケーションの開発、ITソリューションの提案も行なう。官公庁、家電量販店、SNS・ソーシャルアプリ開発会社、不動産会社などをクライアントとして、求人システム、ECサイト、営業支援システムなどの開発実績がある。

“使う人のことを第一に考え、ソフトウェアでより良い暮らしを創造する”という理念のもと、2009年の設立以来、独自の開発ノウハウを強みに着実に実績を重ねている同社。業績も順調で、初年度売上は5,600万円、2年目の2010年は1億円を上回る見込みである。

代表取締役・尾藤進吾氏は、“エンジニアが仕事に面白さを感じ、自社に愛着を持てる会社”を作りたいという思いのもと、システム開発業界で培った実績と人脈をベースに起業。主要取引先との信頼関係は、創業以前から長年にわたって築いてきたものだ。

今後は増え続けるクライアントニーズに応えるため、より一層の事業基盤の強化に取り組む。当面は直取引の実績を持つ不動産業界向けに新しいサービスを提供し、自社内での開発案件を増やす。そして、社員が相互に切磋琢磨しながら技術の向上を目指せる環境を整備し、設立から5年目にあたる2013年には、社員数50名、売上高5億円、経常利益5,500万円の企業へと育てていく計画である。

社員の平均年齢は35歳。全員、システム開発業界で経験を積んできたエンジニアである。創業期の会社を発展させようとする強い意識のもと、スキルアップに励むと同時に、顧客からの信頼獲得に対してもこだわりを持つ。

その背景にあるのは経営者である尾藤氏と社員との強い信頼関係だ。尾藤氏は、社員一人ひとりのキャリアパスを想定し、数年先を見越して今何をすべきなのか、技術をはじめ業務の段取りからクライアントとの調整に至るまできめ細かなフォローアップを行なう。また、会社の方向性や業務改善など社員から経営者に直接意見できる環境など、話しやすい雰囲気作りにも努める。さらに、月1回の社員ミーティング、年2回の研修旅行など、社員間の交流を育む取り組みも行なう。
これらのことが、誰かが困っていれば相談に乗り、仕事を手伝いあうといった社員同士のチームワークの良さを生み出している。

日々、自動車や携帯電話の組み込み、Webアプリなど、最先端の技術に触れ、上流工程に携わる機会が多く、同社には、エンジニアとしてのスキルを磨ける環境が揃う。それに加え、自分が企画・提案したことを主体的に進めていくことも可能だ。仕事に対して能動的に向き合うことができる人材が、能力を最大限に発揮できる会社だ。