株式会社アイテック

株式会社アイテックは、代表の大原氏が、IT業界に付きまとう劣悪な労働条件や悪いイメージを払拭し、少しでも利益を社員に還元しようとの思いで2007年に設立した。

社歴も浅ければ技術者も20名に満たない小規模かつ若い会社である。それだけに社員全員が「会社と共に自分も成長しよう！」「自分が会社を成長させよう！」という意気込みを持っている。


同社の事業は以下の3つのサービスを機軸としている。
【医療情報システム】
電子カルテ・遠隔診療・レセプト・調剤・放射線他、各部門システムを連携した院内システムのコンサルティングおよび導入支援。
【システム開発】
アプリケーションソフトウェアの製造を基にした情報システムの設計、開発、構築、移行、導入および保守。
【システム運用】
顧客業務システムの安定稼働を目的とした、運用支援および運用管理。

上記の中でも特にシステム開発に注力しており、事業内訳や技術者比率も一番高い。

首都圏を中心とした顧客先では、1～2名の構成で業務に就いている。金融・通信・建築・製造他と、顧客の業種が幅広いのも特徴。リスクヘッジの意味合いも含め、特定の業種への依存を作らないスタイルで事業を行い、技術面でも開発言語・OS・システム形態等については、技術者各々の得意分野を生かす形で対応、マルチな展開を見せている。
現在の作業形態は顧客先での常駐業務を主としている。大手メーカプロジェクトに携わる他メンバーとの仕事はとてもよい刺激となり、自分の技術レベルを一段も二段も向上させてくれる。

作業期間については長期案件に拘らないようにしている。長期に渡るプロジェクトは、システムに精通し、かかる技術のエキスパートとなれる反面、同じ技術からの脱却が難しくなることもある。そこで、短期プロジェクトでも新しい技術に触れる機会が得られるのであれば、積極的に関わるようにしている。

これらの仕事のやり方の根底には、少数精鋭型ベンチャーのメリットをフルに生かす形で経営を行っていきたい、との考えがある。各エンジニアの持っている技術を生かしつつ、更にスキルを伸ばせる仕事に従事させることを最優先とし、それに向けての最大限の努力を惜しまない会社なのだ。

社内の雰囲気を一言で言えば「和」、そんな言葉がピッタリと当てはまる。人は誰でも成功する時もあれば、時には挫折を味わうこともある。挫折を感じたら励ましてもらい、挫折を感じた人がいれば慰める。そんな相互に補い合う姿が自然と生まれてくる社風である。

社員の年齢は20代～40代と幅広いが、お互いギャップを感じることもなく常に和気藹々としている。そしていつもその輪の中には社長がいる。社長の温かみのある人柄に、自然と社員が集うのだ。ほとんどの社員達が社長とメル友であるのも親しみの表れであろう。「役員がとても身近に感じられる。自分の家族より身近かも(笑)」と社員達は語る。社長達役員と社員の距離が近いため、仕事に関わる意見や提案が生の声として届けられるという効果もあり、結果として何事にも柔軟に対応できる組織ができている。アットホームな雰囲気、そんな言葉だけでは言い尽くせない一体感がここにはある。

顧客先に常駐していると、会社と社員あるいは社員同士の繋がりが希薄になっていく、とよくいわれる。しかし同社の場合、月に一度設けている帰社日は、任意であるにも関わらず社員の出席率がとても高い。帰社日で扱う議題といえば固いイメージがあるが、話し合うテーマは「個人情報の扱い方」「セキュリティの意識向上策」等、業務に絡んだ内容から、「お薦めの健康増進法」「自分のストレス発散法」「音楽・書物・お酒・料理、感動の逸品」等々、生活に密着した話題まで様々である。ボーリング大会や季節毎の懇親会などのイベントも社員が率先して企画し、盛んに開催されている。自社に帰るとホッとする、皆がそんな環境作りを目指している。

ここまで「和」を尊ぶのには、ヒューマンスキル（いわゆる人間力）の向上を図る目的もある。会社として、技術よりもむしろ人間力の高さを重要視しているくらいだ。「各技術者の人間力は高い」と同社は自負する。以前、メーカーの社員がチームを管理しきれず、進捗の停滞など、数々の問題を抱えていた現場があった。そこに入った同社技術者はまたたく間にチームをまとめ上げ、チームの活性化と共に進捗を回復し、製品の改善点の指摘等、積極的な提議がなされるようになった。これはマネジメント力というよりもチームメンバの信頼を得ることができた社員の人柄に寄るところが大きいと分析している。一度仕事でお付き合いできた顧客からは、必ず再度声がかかる。技術は無論のこと、技術者に対する人間としての評価が高いことの証だといえる。

ただ、ヒューマンスキルといっても大した話ではない。要は「当たり前のことを当たり前にできる」かどうかである。例えば、「必要な時に、必要な話を、必要な人にできる」、「自分のやるべき事を把握しており、着実に実行に移す」。これら2点を身につけることが「顧客のニーズを聞き取り、最適なシステムを実現する。」ことにつながるのである。

これから必要とされるエンジニアの姿とは一体どのようなものだろうか。同社の採用担当者は、以下の条件を挙げている。

＜自分自身をわかっている人は魅力的＞
自分の強いところ、弱いところ、得意なこと、苦手なこと、長所や短所、それらを把握していると目標に対する自分なりのやり方が見えてくるはず。

＜好奇心はアイデアの元＞
あらゆる物事に好奇心を抱き、興味を持つことは新しいことを生み出すのに不可欠。見識の幅を広げれば、それだけアイデアがひらめき易くなる。それがビジネスにつながれば尚良し。

＜人は必ずいい所を持っている＞
「人と話すことが大好き」「集中力だけはすごいです」「声が大きいってよくいわれます」「字がきれいかも」何でもオッケー。各自が持つ特長は必ず仕事に生きてくる。つまり、誰もが未来に可能性を持っているということ。

＜短所も見方を変えると長所＞
短所は長所になる要素のかたまりです。短所は長所になる可能性がたっぷり含まれています。短所はきっかけを与えてやると途端に長所に早変わり。そのきっかけを与えるのがアイテック。

今は自分に自信がない人でも、すぐに自信を付けられる会社、それが同社だという。

最後に、同社の採用担当者は、次のようにメッセージを送る。

「まだまだ若い会社なので、これからの会社作りに是非とも参画してもらいたいと考えています。『参加』ではなく『参画』です。会社が小規模だからといって目標も小さくしてほしくないです。誰かに『2番じゃダメなんですか？』と聞かれたら『1番を目指すことに意義があるんです！」と即答できるような人間を求めています。飽和状態といわれるシステム開発会社およびエンジニア、そんな中でこれから先必要とされる会社とエンジニアの姿を一緒に考えていければ最高です。これから必要とされるエンジニアの姿を一緒に考えていきましょう。」