株式会社ジェムス

医薬分業の進展とともに、量から質への転換期を迎えている医療サービス。高度化し続ける医療技術を背景に、医薬品の安全性確保や患者への丁寧な情報提供など、調剤薬局の役割は益々重要になってきている。

このような時代を背景に、患者と医療機関の「CS＝Collaboration Satisfaction (相互満足)」という理念を掲げ、現在、神奈川県を拠点として９店舗の調剤薬局を展開しているのが、株式会社ジェムスである。

地域の総合病院から開業医まで幅広い医療機関の処方箋に対応する中で、常に医師と薬剤師の連携を重視した新しい医療の在り方を模索しながら、多くの信頼を集める同社。医療の在り方や医療機関の役割を本質的なところから見つめ直し、常に患者の立場になってサービスの質を向上させていくことこそが同社の存在意義だと考えている。

2009年6月にスタートした改正薬事法では、スーパーやコンビニエンスストアで一部の医薬品が購入できるようになるなど、医薬品販売をめぐる環境は劇的に変化している。また、本格的な高齢化社会の到来や生活習慣病の増加、在宅医療の増加など、医薬業界の更なる成長が予見されるなかで、同社が真摯に追い求めるのは、「選ばれる医療づくり」。
ただ「薬を販売する」だけではなく、患者の求める様々なサービスを一元的に提供できる「サービス拠点」として、地域社会の健康づくりに貢献し、患者に信頼される医療の提供を目指すべく、日々歩み続けている。今後は、新たな店舗の開設とともに、医療・福祉・介護など幅広い分野における新しい事業にも積極的に挑戦していく構えである。

「安定した経営なくして、良い医療はなし」と考える同社。医療は地域社会にとって必要不可欠なものであり、経営が難しくなったからといって簡単にやめる訳にはいかない。同社は、「質の高い医療サービス」を徹底するため、「経営指導」や「物流支援」、「人材教育」など経営に特化した統括会社を設置することで、各薬局の経営において、資金面はもとより、運営面でのきめ細かいサポートを提供している。

例えば、「物流支援」においては、消耗品類の一括発注、納入価格の交渉、物品の運搬など、統括会社がサポート。そのほか、多様な薬剤在庫の一括管理や医薬品の薬局間の移動、全自動錠剤包装機などの導入など、システム化が可能な部分は出来る限り効率化することで、薬剤師が患者とのコミュニケーションに最も力を注げるよう、全面的にバックアップしている。

最新設備の導入による医療技術の高速化や患者の立場に立った安全性の向上など、薬局としての機能を充実しながらも、収益とのバランスを取る。そこで初めて「最上のサービス」の提供が可能になるのだ。

安定経営とともに、同社が最も大切にしているのが「人材」である。同社では、「薬局の財産は何かと聞かれれば、それは人材である」という信念から、社員教育に大きな力を注いでいる。

研修は、「人材育成」において多彩なノウハウをもつ統括会社が実施。その内容は、「社会人としてのマナー」から始まり、医療制度の仕組みや調剤薬局の業務についての理解から実際の調剤研修まで、保険薬剤師としての最低限の知識、薬剤師としての仕事について理解することを目的としている。

最近では、インターネットによる研修もスタート。同社で働く薬剤師の多くも、「患者に思いやりを持って接し、患者の立場にたって調剤したい」という強い思いから、勉強会にも積極的に参加するなど、日々スキルアップを心がけているという。

調剤薬局の最大の役割は、丁寧な服用指導や服用管理、そして患者の細かな疑問に対応する相談サービスに他ならない。薬剤師一人ひとりの能力と資質を高いレベルで維持していくことこそが、地域医療への貢献だと考えているのだ。

「信頼できる『かかりつけ薬局』は、快適な店舗作りから」という考えのもと、同社が展開する9店舗の薬局は、どこも非常に明るく、清潔感に溢れている。患者はもちろん、薬剤師にとっても気持ちよく過ごすことのできる空間である。

また、同社は薬剤師の様々な働き方もサポート。一人ひとりの考えるキャリアプランに応じ、スキルアップや育児ブランク後の復帰などの環境も整えている。勤務体制は、営業時間に合わせたローテーション制で、遅番以外の残業はなし。習い事や友人との会食など、勤務終了後の予定が立てやすい環境にある。また、完全週休二日制であることはもちろん、有給休暇も業務に支障のない範囲で、自由に取得することができる。
出産育児休暇を取得後に、職場に復帰することも出来るので、長期的な視野でキャリアを蓄積していくことも可能。通勤困難な場合でも、借り上げ社宅制度があるので入社時の住居の心配も必要ないという。

働く上で必要な心構えとして、「集中すべきところは集中し、楽しむときは大いに楽しみながら、患者様には常に明るく適切な姿勢で対応してほしい」と考える同社。
最後に、転職者に対し「より良い職場環境となるよう最大限考慮し、様々な制度取得も奨励しているので、是非安心して当社にチャレンジしてほしい」とのメッセージをくれた。