試験機、測定機の機械設計
株式会社 安田精機製作所 全産業向けのあらゆる素材に対応する、国内有数の試験機総合メーカー
安田真太氏
昭和49年生まれ。大学工学部卒業後、大手半導体製造装置メーカーで4年間、機械設計に携わった後、2002年安田精機制作所入社。同社創業者の孫にあたり、銀行で営業の経験を積んだ実弟の陽太氏は営業面と財務面、真太氏は技術面と、二人三脚で同社の経営を切り盛りしている。
2002年にご入社される以前は、他の企業に就職されていたそうですね。
大学は工学科を出ており、卒業後は電機か機械の設計に携わりたいと考えていました。長男ですが、先代である父は、私達兄弟に家業を継がせるという方針を持っていなかったので、比較的自由に進路を決めさせてもらいました。
しかし、徐々に父親を助けて行きたいと考えるようになり、当社への入社を決めたのです。以来、機械設計科で技術者としてCADで図面を書いています。
以前在籍したような大きな組織で設計に携わっていた経験は貴重ですが、自分が設計したものがアウトソースで組み上げられ、自分が知らない間に出荷されていました。当社の場合は、自分で設計したものが自社の工場で組み立てられ、自分の目で見ることが出来る。入社したばかりの頃は、まずそれが、設計者にとっては嬉しい環境だと感じました。
現在は、経営に携わる立場ですが、当社の経営者は代々、社会貢献という部分でも積極的に取り組んできた経緯があります。そのような伝統も引き継いでいけるよう努力していきたいと考えています。
半世紀以上の歴史を持つ試験機の総合メーカーという位置づけをどのようにお考えですか?
当社は「試験機を通して広く産業社会に貢献する」という経営理念を掲げています。その理念を実現するためには、まず設計上、ユーザーが使いやすい機械を作るということが、最も重要だと考えています。
また、試験機は同じメーカーのものを使い続けることによってデータの信頼性が増すため、お客様との御付き合いは長年にわたる場合が多くなります。加えて当社には、50年以上の歴史の中で培ってきた技術力への高い信頼も寄せられているため、それらを裏切るような製品を作ってはいけないという使命感は常に持っています。
当社には現在、設計に携わる技術者が8名いますが、そういった意識は彼らや私達経営陣だけではなく、製造ラインで機械を組み立てているスタッフ全員が持っています。恥ずかしい製品を組みたくないという意識から、設計に関する部分にまで自分達の意見をぶつけてきますよ。
また、当社には営業担当者が大阪と東京に、合わせて10名います。彼らが、ユーザーから吸い上げてくる情報が新しい製品を作る際には非常に重要です。
当社は、試験機の使い勝手を追求してお客様の満足度を高めることをミッションとしています。お客様に喜んでいただかなければ当社の存在価値はない。一方では、社員の働き甲斐も大事だと考えており、組織のあり方も縦割りではない自由な雰囲気を維持するように努めているのです。
工場を見ていただければわかりますが、当社では、眉間にしわを寄せて働いている社員は1人もいません。そういった中で「無駄な動きがない」と好評を得ている自動化システムの開発など、付加価値の高い製品を生み出しているのです。
御社の技術者にとって必要な資質とは?
試験機の開発は、世の中の動きと密接に関わっています。特に当社は、1つの素材にこだわらない試験機の総合メーカーですから、世の中の動きにアンテナを張り、新しい技術や新素材の情報を常にキャッチすることが大事なのです。また、当社は少数精鋭の体制のため、一人一人の役割が非常に重要ですから、自分が担当する仕事だけにとらわれない動きを大事にして欲しいですね。
それを逆に捉えれば、当社には勉強する材料が沢山あるということにつながります。例えば、自動車メーカーがハイブリット車を開発する場合、構造内の配線の摩擦係数をより少なくしなければならない。そのために当社の試験機を採用されるなど、新しい製品が世の中に出回るより前に、その研究開発に携わることが出来る。それだけ、知識の幅を広げる機会があるのです。
求職者の方へメッセージをお願いします。
私達が社員に常々言っていることは、「仕事を通して自分を高めて欲しい」ということ。当社には、単なる組織のコマとしてではなく、自分の創造性を発揮して働ける環境がありますので、常に先を見越した動きの中で「これからはこのような試験機のニーズが増えるだろう」といったような想像力を常に働かせ、ゆくゆくは新しい試験機の開発にも携わって欲しいと思っています。
当社は「一生懸命仕事が出来る」会社です。遊びはいくら一生懸命やっても責任は伴いませんよね。後々「一生懸命仕事が出来て良かったな」という、当社の仕事を通してそういう体験をして欲しいですね。
2002年にご入社される以前は、他の企業に就職されていたそうですね。
大学は工学科を出ており、卒業後は電機か機械の設計に携わりたいと考えていました。長男ですが、先代である父は、私達兄弟に家業を継がせるという方針を持っていなかったので、比較的自由に進路を決めさせてもらいました。
しかし、徐々に父親を助けて行きたいと考えるようになり、当社への入社を決めたのです。以来、機械設計科で技術者としてCADで図面を書いています。
以前在籍したような大きな組織で設計に携わっていた経験は貴重ですが、自分が設計したものがアウトソースで組み上げられ、自分が知らない間に出荷されていました。当社の場合は、自分で設計したものが自社の工場で組み立てられ、自分の目で見ることが出来る。入社したばかりの頃は、まずそれが、設計者にとっては嬉しい環境だと感じました。
現在は、経営に携わる立場ですが、当社の経営者は代々、社会貢献という部分でも積極的に取り組んできた経緯があります。そのような伝統も引き継いでいけるよう努力していきたいと考えています。
半世紀以上の歴史を持つ試験機の総合メーカーという位置づけをどのようにお考えですか?
当社は「試験機を通して広く産業社会に貢献する」という経営理念を掲げています。その理念を実現するためには、まず設計上、ユーザーが使いやすい機械を作るということが、最も重要だと考えています。
また、試験機は同じメーカーのものを使い続けることによってデータの信頼性が増すため、お客様との御付き合いは長年にわたる場合が多くなります。加えて当社には、50年以上の歴史の中で培ってきた技術力への高い信頼も寄せられているため、それらを裏切るような製品を作ってはいけないという使命感は常に持っています。
当社には現在、設計に携わる技術者が8名いますが、そういった意識は彼らや私達経営陣だけではなく、製造ラインで機械を組み立てているスタッフ全員が持っています。恥ずかしい製品を組みたくないという意識から、設計に関する部分にまで自分達の意見をぶつけてきますよ。
また、当社には営業担当者が大阪と東京に、合わせて10名います。彼らが、ユーザーから吸い上げてくる情報が新しい製品を作る際には非常に重要です。
当社は、試験機の使い勝手を追求してお客様の満足度を高めることをミッションとしています。お客様に喜んでいただかなければ当社の存在価値はない。一方では、社員の働き甲斐も大事だと考えており、組織のあり方も縦割りではない自由な雰囲気を維持するように努めているのです。
工場を見ていただければわかりますが、当社では、眉間にしわを寄せて働いている社員は1人もいません。そういった中で「無駄な動きがない」と好評を得ている自動化システムの開発など、付加価値の高い製品を生み出しているのです。
御社の技術者にとって必要な資質とは?
試験機の開発は、世の中の動きと密接に関わっています。特に当社は、1つの素材にこだわらない試験機の総合メーカーですから、世の中の動きにアンテナを張り、新しい技術や新素材の情報を常にキャッチすることが大事なのです。また、当社は少数精鋭の体制のため、一人一人の役割が非常に重要ですから、自分が担当する仕事だけにとらわれない動きを大事にして欲しいですね。
それを逆に捉えれば、当社には勉強する材料が沢山あるということにつながります。例えば、自動車メーカーがハイブリット車を開発する場合、構造内の配線の摩擦係数をより少なくしなければならない。そのために当社の試験機を採用されるなど、新しい製品が世の中に出回るより前に、その研究開発に携わることが出来る。それだけ、知識の幅を広げる機会があるのです。
求職者の方へメッセージをお願いします。
私達が社員に常々言っていることは、「仕事を通して自分を高めて欲しい」ということ。当社には、単なる組織のコマとしてではなく、自分の創造性を発揮して働ける環境がありますので、常に先を見越した動きの中で「これからはこのような試験機のニーズが増えるだろう」といったような想像力を常に働かせ、ゆくゆくは新しい試験機の開発にも携わって欲しいと思っています。
当社は「一生懸命仕事が出来る」会社です。遊びはいくら一生懸命やっても責任は伴いませんよね。後々「一生懸命仕事が出来て良かったな」という、当社の仕事を通してそういう体験をして欲しいですね。
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